富山市里山ハッカソン in 小見 - アイデアソン編-
この記事はCivicTech & GovTech Advent Calendar 2022 12月8日の投稿となります。
自己紹介
きよちゃんこと、山崎清昭です。コード・フォー・ジャパンにてスタッフとしてコミュニティ領域の担当をしております。メインの担当はCivictech Accelerator Programのプログラムディレクターと、NPOのDX支援を行うNPTech領域です、
コード・フォー・ジャパンは、「ともに考え、ともに作る社会」をビジョンに掲げ活動をしております。
今回は、自治体と連携した、地域のシビックテック活動支援の一環として、「富山市里山ハッカソン in 小見 -アイデアソン編-」と題しまして、イベントのレポートをさせていただきます。
※本記事は個人の体験・感想であり、所属する団体による発信とは異なります。
富山市小見
富山市小見という町名をご存知でしょうか?富山市南東部に位置し、平成の大合併で富山市と合併した旧大山町のなかでも、さらに南東端に位置し、和田・亀谷・本宮・原・花きり・粟巣野の7集落からなる、約220世帯で約500人が暮らす地域です。常願寺川を挟んで立山町芦峅寺と共に、立山登山の入り口に位置しています。
富山駅からは車で約40分程度、富山駅からは電車で最寄りの有峰口駅まで快速急行で約30分と、富山市内からもアクセスが比較的しやすい位置です。
その歴史は古く、縄文時代の遺跡があり、立山が開かれた西暦900年頃には山伏の修行の場所とされていたそうです。
また、亀谷銀山が戦国時代に開かれ、最盛期は鉱夫2,000名が働いていたとのこと。
近代は発電所工事や、有峰ダム建設などの基地として、昭和にはスキーブームの到来とともに、スキー場や民宿などで栄えていました。
現在は、電源開発・スキーブームも落ち着いたことで、静かな里山となっています。
里山ハッカソンにかける思い
本イベントは、富山市の中山間地域シビックテック事業として以下のような目的で実施されています。
地域住民とシビックハッカーの交流を通して、地域を理解し、地域が次の一歩を踏み出すために、ともに考え、ともに作る場として、まずはアイデアソンとして、2022年12月3日に小見地区センターをリアル会場、Zoomをオンライン会場として、約40名(現地参加/オンラインともに約20名)の参加者で実施いたしました。
このイベントのテーマは、こちらからの提案をもとに、住民とのミーティングを経て
イキイキと自分らしく暮らせる小見
×
関係人口との関係性構築のきっかけとなる製品・サービス
となりました。
さらに、今回のアイデアソン・ハッカソンでは、目指す姿として以下のような図をもとに説明をさせていただきました。
地域課題を深堀りしてマイナスを0にする方向の課題解決ではなく、0をプラスに、今ある姿をより良くする方向で考えるという形です。
さてさて、結果は…
当日は、小見地区自治振興会会長の山森さんによる小見の歴地や地域、一般社団法人BOOT代表理事・西会津国際芸術村ディレクター 矢部さんには少ない人口・若者で田舎を支えるキーワード、西会津町CDO・CODE for AIZU(Founder) 藤井さんによる温度差による構造化と、インプットセッションを実施いただきました。
その後、個人ワークではウェルビーイングカード(NTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司さん企画のもと考案された、自身や周囲の人々のウェルビーイングに意識を向け、対話をうながすツール)を使い、自身の体験振返りからチーム毎のグループワークを経て、5チームのアイデア発表となりました。
現在、ハッカソンに向けてチームビルディングが始まることもあり、アイデアの詳細は本記事ではご紹介しませんが、1月末(27〜29日実施)のハッカソンの結果をお楽しみにしてください。
終わりに
アンケートの結果としては、現地/オンラインともにご参加いただいた方にはかなりの高評価をいただきました。とはいえ、ハッカソンはこれからです。
そして、このイベントもやって終わりではなく、継続的に地元の方を巻き込んだ活動となることがシビックテックとして重要なポイントです。
引き続き、このイベントに皆様もご注目いただけますと幸いです!
※当日の様子を取材いただいた地元メディアの記事です