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河内藤園

(写真47枚:2022年4月撮影)

 北九州市八幡東区の山間に広がる「河内藤園」は個人経営による藤園であり、毎年藤の開花時期と紅葉時期それぞれ2週間ほど園内全てが公開されている。
海外のインターネットサイトに「実在する世界の美しい場所10」「世界の絶景10」として掲載され、また米国の放送局でも「日本で最も美しい場所31選」のひとつに選出されたこともあって、国内外から多くの観光客が訪れる北九州屈指の人気スポットである。先日もイングランドとマレーシアの団体客が訪れていた。

2021年11月27日に「秋麗」というタイトルでこの園内の紅葉風景を投稿したが、その時に樹齢百年を超えるという迫力の巨木を見て以来、開花の季節をずっと楽しみにしていた。数日前の強い風雨で花がしぼんでしまったり落ちてしまったと管理人が嘆いていたが、それでもこれだけ咲き誇っていればやはり見事としか言いようがない。

淡い紫や白の花たちのしだれる姿や地面に落ちた花びらを見ていると、この「藤」という樹は、生きとし生けるものたち、そしてすべての死んでいったものたちに祝福と癒しを降り注いでくれるような次元の高い存在ではないかという気がしてくる。

敷地に広がる圧倒的な藤棚の壮麗さ、大蛇が踊り狂うような太い幹と繊細極まりない花との劇的な調和、そして辺り一面に漂う至福の香り。
限りなく静寂に近い天上の音楽を奏でているかのような空気感に包まれる。
そうした奇蹟を表現するには愚生の写真では不十分極まりないが、少しでもその雰囲気をお伝えできればと思い投稿することにした。



河内藤園の歴史
河内藤園の歴史は、創設者である樋口正男が、小学生の頃に読んだ本に感銘を受け「俺も何か一つこの世に生きた証を残したい」という少年の夢から始まりました。
戦中戦後と家族を守り、ひたすら仕事に打ち込んできた正男でしたが、生活も落ち着いてきた頃、湧き上がってきたのは少年の頃に抱いた夢でした。 「この雑木の山に美しい藤を植え、みんなに見に来てもらえる藤園を造りたい」と意を決し打ち明けると家族も賛同してくれ、1968(昭和43)年、長男と共に開墾を始めます。 生きた証を残したいという正男の夢は、この時から家族の夢となったのです。
ブルドーザーのエンジン音が、静かな山中に響きわたる中、地盤が固く岩石を多く含む土地によって作業は難航します。 ごろごろ出てくる石を集めては一輪車で運び出す、気の遠くなるような作業が続きました。 それでも、数年後には山の斜面をひな壇状にする作業が終了し、約1000坪の大藤棚と藤のトンネルが完成したのです。
そして「河内藤園」はじまりの木として最初に植えたのは、河内貯水池建設の際、湖底に沈むこととなった河内村から移植し、これまで大切に育ててきた1本の藤でした。
開墾から50年。「河内藤園」はじまりの木も樹齢120年を越える大藤へと成長し、毎年美しい花房をなびかせ来園者の方々に喜んでいただいております。初代から受け継ぐ深い愛情を注ぎ育てた藤をゆっくりとご堪能ください。

河内藤園ホームページより引用





























































































北九州市八幡東区河内藤園|公式サイト (kawachi-fujien.com)

※事前にコンビニでの予約券購入が必要。


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