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街中の森の春探し


 北九州市には森が多い。街や住宅地に隣接してすぐに原生林のような深い森が広がる公園がいくつもある。この足立公園の森もそのうちの一つ。標高600mほどの足立山の裾野に広がるエリアだ。新幹線停車駅の小倉駅周辺の繁華街からも3キロと離れていない。今まで名前は知っていたものの行ったことがなかったので、桜の開花に合わせて出かけてみた。

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今では美しい自然環境が多く残る北九州市だが、かつて高度経済成長期において深刻な公害問題に直面したという過去がある。この時にまず立ち上がったのは地域住民だった。やがて行政、企業と連携し、一体となってその苦難を乗り越えてきた。
自然環境保護と開発という相反する方向性の中で、どこにそのバランスの着地点を見出すのかは行政に委ねられているのが一般的だが、北九州市の取り組み方を見ると、住民がしっかりとした環境保護に対する意識を持ち、その姿勢を行政側にはっきりと明示し、更に行政と企業側がその要望に応えるという双方の健全な在り方が、今日の豊かな自然環境を持続させている最大の要因ではないかと思う。


北九州市の公害克服への取り組み

 公害問題に対して最初に声を上げたのは、子どもの健康を心配した母親たちの市民運動でした。「青空が欲しい」というスローガンを掲げ、自発的に大気汚染の状況を調査し、その結果をもとに企業や行政に改善を求める積極的な運動を起こしました。

かつて七色の煙と言われ、日本一の降下ばいじんを記録した空は、1987年には環境庁から「星空の街」に選定され、1988年には「第1回星空の街。あおぞらの街サミット」を開催するまでになりました。

「死の海・洞海湾」は、工場排水の規制、下水道の整備、行政と企業が一体となって進めた浚渫事業等の成果によって、水質が大幅に改善され、現在では100種類を超える魚介類の生息が確認され、多くの野鳥が飛来するまでに回復しました。

北九州市HPより一部抜粋



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この足立公園エリアは、先日クリエイターのU-RAWさんからオススメのスポットと教えて頂いた場所である。
U-RAWさんは福岡県のみならず、九州にあるいろいろな神社やパワースポットなどを記事にされているので、とても勉強になる。

この公園も春の訪れと共に、命の息吹きを解き放つような深い森が続いていた。小一時間歩くだけでは到底回り切れない魅力溢れるエリアだったので、改めてまた行ってみたいと思う。


U-RAWさん、ありがとうございます!




北九州市小倉北区 足立公園































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