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私の悪口を言ってるアイツが、最近よく話しかけてくる。なんで?【子どもとの対話】

夜な夜な子どもと話す、よもやま話。
建前なんて教えたくないし、語りたくもない。
ガチで、自分の思いをしっかり持って育ってほしいから
子どもを生んで、私もガチで生きることにした。

子どもが思春期になって、それがじわじわと効いていて楽しい


世界は私を嫌っている。から、3ヶ月後の世界


昨日の夜、子どもにこんなことを聞かれた。

お母さん。

前に自分の悪口を言っていた同級生(**ちゃん)が、最近話しかけてくる。

でも、私は
そのときのことをまだ嫌な思い出として忘れていないし
その友達(**ちゃん)を信用していない。
逆に話しかけてくるってなんだろう?


あなたが、わが子にそう聞かれたらなんて答えますか?

そうか〜。って私は思った。


まあ、そうだよな。
人の悪口をいう女子って、そういうもんだよな。
みたいな。


だけど、そんなことを言っても、なんの足しにもならないので
真面目に答えることにした。



その子に話しかけられると
あなたはどんな気持ちになるの?


娘の答えはこんなだった。

信用してないけど、話しかけられて無視したら悪いと思う。
でも、どうせまた、どっかでいわれるんだろうな。って思うと
話すのがこわい。

だから、何を話していいかわからない。

娘のことばかりじゃなくて、
いつも誰かの事を言っている「**ちゃん」

私だったら、「アイツ」呼ばわりするだろうなと思うけど
ムスメはちゃんと「ちゃんづけ」で呼ぶ。
その子を無碍にしてはいけないと思っているんだな。って思った。


だから悪口を言ったお友達が
娘の心の中では、今どこにいるのか?から話をしてみた。
人は、必ずいろんなことの居場所・置き場所を持っている、は
カウンセリングの鉄則をここに当てはめてみる。


ムスメがどこにいて、
その**ちゃんがどこにいるかを教えてもらう。



ふたりは全然近くにいない。ってのが見えてくる。

体感として、**ちゃんはムスメの中では
ムスメの安全圏の外側に置かれているのが
はっきりわかる。


しっかりそれを感じてもらってから
【うちと外】の話をした。
 
 
 

内(うち)と外(そと)


要は彼女が
その**ちゃんを自分のやわっとしたところ(うち)に
入れたいかどうかが、大事なのだ。
 
 


現状は外にいる。
ムスメがはっきり自分で、**ちゃんは自分に近くない。と感じている。
 

一方で、「同じ学校に通う『友達だから』」っていう
ただの記号みたいな関係で、
ムスメに近づいてくるから混乱する。というのが見えてきた。


体的には、近くに来る=話しかけられる。
しかも頻繁に話しかけられる。
そして、ムスメは、
嫌だな。と思っても、離れることができないと思っている。
みんな仲良く。みたいな呪縛のようなものが
ムスメの中にあり、混乱を生んでいる。

 

でも。


別に、話すー話さないとか
話すときの距離(近くにいる)だけじゃなくて
気持ち的な距離があっていいんだよ。という話をした。

結構、真面目にした。



それはドッジボールの外野と同じだ!!


しばらくふーん。って、話を聞いていたムスメが
突然言いました。

わかった!!!
ドッチボールの外野と内野だ。



外野はただいるだけなんだよね。
何もしない、
何もされない。

って。


おもしろい例えだな、と思ったけど
ムスメの「体感」として
それが納得できる感じだったんだな。
と聞いていた。


本音と建前にある嘘くささはキライ


大人がカンタンに片付けたいなら、
本音と建前とか
上辺だけののおつきあい。
って言ってしまうような
そんな話だけど


  1. ムスメはそこに含まれる
    いい加減さや嘘は好きじゃない。

だから私も、真剣に話している
(雑談を真剣に。というのもヘンだけど、
話す内容には注意を払う)



「その人」を自分の心のどこに置くのか
そしてその居場所によって必要な関わりが違うよね。

誠実に接したいなら、話をすればいい。
だけど、心の中のその人の居場所によって、
自分が何をいうかとか
どんな表情で言うかとか
実際にその人と居て居心地がいいかどうかは、自然に差がつく。
それもそれでいい。


そういう、「ある」ものからしか
話さなくてOKだよ。って説明をした。


私はムスメに
うそでもいいから取り繕って仲良くしろ。と教えたくもないし
嫌なんだけど、嫌って言ってはいけない。と思いながら
自分の心に反する対応をするとか
困っている今のムスメに
それが大人というものだよ。とか

言いたくなかったのです。



そういう中で
ムスメから出てきた
ドッチボール。


こう言うのを聞くと、
子どもたちって、本当に
ただ遊んでいるわけではなくて
何事も体験から知っていくんだよな。と思う。


友達ってなんだろうね?



その後、
友達ってなんだろうね?
信用するってなんだろうね?

って話もしてみる。


大人でもなかなか難しい話だと思うけど
結構長く、ふかく・・・?いい話になった。


人は自分が思っているところからしか考えられない。
子どもと話をすることは、
子どもが今どんな世界でものを見ているのか
を知ることになる。

私はそれがとても面白いと思っている。




本音と建前じゃない。
嘘をつかない会話。
そんな会話ができる親子になりたくて
子どもと共に成長してきたなあ。と思うのです。


子どもが小さいうちは、わからなかったけど
大きくなってくると、じわじわっと、
自分が話したり、見せてきた世界観が
効いてくる感じがするのも好きだ 。


子育てしながら、自分もだいぶ変わったなと思う。
何を伝えるか。そのために自分が意識的になることで
自分が変わってきたと思う。


いただいたサポートは、子育てのDVから回復する支援をしている団体に寄付します。ありがとうございます。