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ライスレジンのフィルム化テスト

先日ご紹介したラボテスト機にて、最近話題のライスレジンのフィルム化のテストを実施しました。今回トライするのは株式会社バイオマスレジンホールディングス社様のライスレジンです。原料については、三井物産プラスチック株式会社様のご協力のもと、テストを実施させていただきました。
三井物産プラスチック株式会社は、株式会社バイオマスレジンホールディングスと業務提携を行い、ライスレジンの原料販売を行っている、とのことで、今回のテストにおいても事前に色々と情報提供を行っていただきました。
同社のHPはこちらです。
我々もこれまで様々な樹脂のフィルム化のテストをしてきていますので、その知見も踏まえてトライ致しました。
試作の結果は、こんな感じでした。

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物性面の評価も進めていますが、凡そ想定していた通り、プラスチックにお米が混ざっているため、お米が炊けたような匂いが出ました(周囲の人が食べ物の匂いにつられて近寄ってきました(笑)。フィルムにも少し匂いが残っています。当然物性面にもお米の特性は反映されていて、プラスチックに期待される性能が一部低下してしまう、という側面はあります。


現在は物性面とのバランスを取り、全体の約30%のお米を製品に含有させることが可能らしいので、プラスチックの使用量を約3割削減することができることになります。更に日本国内で廃棄されるはずだったお米を有効活用した原料、というのも環境に優しい印象がありますよね。


我々だけではなく、プラスチックに関わる全ての事業者が、プラスチックによって排出されるCO2削減に関心を持っています。また、以前ご紹介したようにプラスチックを活用することによってCO2削減に貢献できるものもあります。今回のような材料を活用することで、どのような形で環境に貢献できるのか、色々とトライしていこうと思います。

いかがでしたか?

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