見出し画像

金属弾性ロールの種類と特徴

弊社の多層製膜装置には、従来から ①フレックスロール という金属弾性ロール(鏡面)の装着が可能でしたが、この度、少し違うタイプの金属弾性ロールである ②UFロール を追加導入しました。

そもそも、金属弾性ロールは薄いフィルムのRoll To Roll成型において、金属剛性ロール同士でキャスティングする(フィルムを挟む)と『バンク抜け』という欠点が発生し易いなどの問題点を解決するため開発されたものです。

ロール同士で挟まないキャスト成型やエアナイフ成型では不可能なフィルム両面の「鏡面」仕上げが可能です。

今回はこの2種類のロールについて適した用途・特徴を比較してみました。

1.ロールの見た目

画像3

少しだけ形状が違いますが、見た目は殆ど変わらないですね。

では、それぞれ具体的に使用用途等を比較してみましょう。

2.ロールの比較 

画像3

使い方を比較すると、何となく違いが見えてきますね。

では、ロールの構造はどうなっているのでしょうか?

3.ロールの構造

画像3

見た目は同じ様なロールでも、中の構造は結構な違いがありますね。

4.まとめ

2種類の金属弾性ロールは、それぞれに特徴があるので、

例えば、急冷して結晶化したい樹脂なら ①フレックスロール を使いますし、光学用で歪の少ないフィルムを作る場合は ②UFロール を使う方が望ましいですね。

実際には、押出成形する樹脂の特性や採取するサンプルの要求品質などによって、どちらのロールを選択すべきかを決めることになります。

いかがでしたか?

また別のNOTEの記事や下記URLより弊社のホームページの方もご参照ください。

お問い合わせはこちらをクリックしてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?