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ワンキャリア組織の「ビジネス思考」についてエンジニア目線で考える

みなさんこんにちは!
ワンキャリアの技術開発部でテックリードをしている高根沢(X:@p0x0q_jp)です!
ワンキャリアでは、エンジニアもビジネス思考を持つことを重要視しており、「役職に依ることなく、ビジネス思考とコアバリューについて一定レベルを満たせば、経営陣に施策を直接提案することが誰でもできる」といったカルチャーがあります。
そこで今回は、ワンキャリアのエンジニア組織における「ビジネス思考」について深掘りしていきたいと思います。



はじめに:なぜエンジニアに「ビジネス思考」が必要なのか?

これまで、エンジニアは「技術的な課題解決に注力すること」が求められることが多かったように思います。しかし、近年のデジタル化の進展や顧客ニーズの多様化といった市場環境の変化により、ビジネス視点を持つこと、つまり「ユーザーのニーズを理解し、ビジネス目標を達成するための技術的なアプローチを考えること」も一層重要になってきました。

そんなビジネス思考ですが、私は会社によって求められる「エンジニアにおけるビジネス思考」の粒度が異なっているなと感じています。
そこで今回は、ワンキャリアにおけるエンジニアの役割と責任、そして「ビジネス思考」の水準、考え方について深掘りしていきたいと思います。


ワンキャリアのエンジニアが実践する「ビジネス思考」

一般にビジネスを考えるうえでは、「財務」「顧客」「組織」「業務プロセス」の各視点をバランスよく保つことが重要です(参考:バランススコアカード)。
ワンキャリアでは、この4つの視点すべてをしっかりと押さえることに加えて、「若手への挑戦機会を提供する」ことや、「エンドユーザーファーストなプロダクト作り」という組織文化を大切にしています。具体的には、PL(損益計算書)やBS(貸借対照表)、それらに対するROI(投資利益率)を意識し、これが売上に寄与するのか、コスト削減に繋がるのか、エンドユーザーのためになるのかを常に考えることです。
通常エンジニアは技術的に課題解決を目指すことが多いですが、ワンキャリアではビジネス思考も求められるため、ビジネス全体の成長に手触り感を持って貢献できるようになります。


挑戦機会の提供と成長

ワンキャリアに入社する人が全員、初めからビジネス思考を持っているわけではありません。新卒の方や過去にビジネス思考の経験がない方に対しては、マネージャーからの手厚いサポートのもと、経験学習を通じて無理なく挑戦できる環境を提供しています。
特に新卒メンバーには、「安定」よりも「挑戦」を重視し、「失敗」を恐れず、「振り返り」を通じて学ぶことを大切にしています。これにより、若手メンバーには多くの挑戦機会が与えられ、成長の機会が豊富にあります。

ワンキャリアのエンジニア組織文化は、若手に対して積極的に挑戦の場を提供し、打席の数を増やすことで、成長を促進しています。このような環境が、個々の成長を支え、組織全体の力を引き上げる原動力となっています。
このような挑戦機会は、エンジニアが自らのスキルを試し、成長するための絶好の場です。新卒メンバーでも、経験豊富なマネージャーのサポートを受けながら、大規模プロジェクトに参加することで、実践的なビジネス思考を身につけることができます。筆者も新卒1年目からONE CAREER for EngineerのPMをやりつつ、ポートフォリオ機能の提案からリリースまで取り組みました。

このような挑戦を通じて得られる経験は、単なる技術的スキルの向上にとどまらず、ビジネス全体を見渡す視野を広げることにも繋がっています。
以上を踏まえ、次にどのような開発体制を取っているのか、また挑戦や成功体験を通じて、ワンキャリアのエンジニアがどのように成長しているのかを具体的に見ていきたいと思います。


「ビジネス思考」を支えるワンキャリアの開発体制

一般のエンジニア組織であれば、開発案件の決定や予算確保などは、マネージャー以上の人間で行うことが多く、その部分に関わるまでに数年かかることが多いでしょう。
一方で、ワンキャリアでは役職や等級に関係なく、新卒エンジニアでもビジネスに対して挑戦できるような組織構造になっています。(図1・2参照)

図1: 通常の組織における開発体制(マネージャーが主導して進めており、メンバーは指示を待つのが基本的な体制)

図2: ワンキャリアおける開発体制(前提、全員で議論を行い、メンバーの提案確度が高いと、直接経営陣への提案機会が与えられる体制)

前述した通り、私自身も「若手への挑戦機会」の一環として、ONE CAREER for Engineerという新規プロダクトの立ち上げと開発プロジェクトマネージャー(PM)を担当しました。

このような挑戦ができるのは、メンバー1人ひとりが「ビジネス思考」を持っており、エンジニアに留まらない挑戦機会を与えることができるからだと考えています。
特に、メンバーとマネージャーで押さえるべきビジネス思考の軸が異なるので、押さえるべきビジネス思考要素の部分でしっかり成長し、そこからマネージャーレベルに向けて頑張るという「無理のない挑戦」ができるのがワンキャリアの特色だと考えています。


「ビジネス思考」を持ったエンジニアが生み出すインパクト

ポートフォリオ機能の開発過程と成果

ONE CAREER for Engineerでは、新卒エンジニアのスキル情報をサービス内で登録することができましたが、ポートフォリオ機能リリース前は、単に入力してマイページ上で閲覧できるだけの機能に留まっていました。これではユーザーに対して十分な価値を提供できていないという課題を感じていました。
そこで、入力したエンジニアスキル情報を使って、企業側に提出可能なポートフォリオをWEB/PDFで出力できる機能を追加しました。開発の過程では、「エンドユーザー視点で考えると、公開したくない情報が出てくる可能性があるため、ポートフォリオの出力形式や情報をカスタマイズできるようにする」という要件を追加し、リリースを実施しました。
リリースの効果は非常に大きく、会員登録のモチベーションが「CGM投稿・閲覧」に加えて「ポートフォリオが作成できる」という訴求内容が増えました。現在、このポートフォリオ機能はONE CAREER for Engineerにおけるコア機能となっています。

ビジネス視点を持つことがエンドユーザーへの大きな価値提供につながる

この開発は「エンドユーザーにとってどのような価値を提供できるか」を考えて開発に取り組めた顕著な事例となりました。

また、機能案件決定の段階からエンジニアが深く関与したことで、ビジネスサイドとエンジニアサイドが融合して開発を進めることができました。
その結果、ベース機能が早く完成し、機能改善に時間をかけることができ、ユーザーへの提供価値が大きい状態でリリースできました。
このように、ビジネス思考を持ったエンジニアが開発に取り組むことで、サービスの成長に貢献していくのが、ワンキャリアにおけるエンジニアの役割だと考えています。

図3: ポートフォリオ機能の概要


まとめ:ワンキャリアのエンジニアは「ビジネス思考」で進化し続ける

現在、ワンキャリアのエンジニア組織はまだまだ成長余地のある若い組織です。しかし、この若さゆえに「強気の挑戦」ができる環境があります。
私自身、新卒1年目でPMとエンジニアを兼任しながらサービスをリリースするという挑戦機会を提供してもらいました。当時は不慣れな部分も多く、試行錯誤の連続でしたが、マネージャーや先輩方のサポートのおかげで、エンドユーザーにとって価値の高いポートフォリオ機能の提案からリリースまでを実現することができました。
現在は、IRにも記載されているFY2024の強化領域「AI・生成AIを活用した社内、エンドユーザーへの価値提供」というより難易度の高い課題に注力しています。

ワンキャリアの「ビジネス思考」を持ったエンジニア組織に興味を持っていただけた方は、ぜひ一度お話を聞きに来てください。


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