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アタラシイ仕組みを次々と生み出すマクアケIT戦略チームがGoogle Cloud Day 2023 に登壇します

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケは、社内でも常にアタラシイに挑戦しています。情報システム部門にあたるIT戦略チームは、常に最先端の技術で社内の環境整備を進めてきました。そのうちひとつの事例を2023年5月に開催されるGoogle Cloud Day 2023で紹介します。

今回は、イベントに登壇する山田に、IT戦略チームの立ち上げから現在までの話をインタビューしました。

Google Cloud Day 2023 に登壇


―今回の登壇の経緯を教えてください

マクアケで行っているデータ統合の事例を話して欲しいと、社内で導入している「trocco」を運営するprimeNumberさんからお声がけをいただきました。

マクアケ社内には様々なデータが集積されているのですが、データの蓄積先がばらばらで一元化できていなかったんです。例えば都道府県別の売上データを見たい、属性別の傾向比較データを出したい、などの依頼があった際にその都度クエリを書いてデータをまとめていました。社員誰もがいつでも見たいデータをすぐに参照できる環境整備が必要だと感じていたところ、日本語で使えるデータ転送サービスが出来たと聞き、即導入したのがデータ統合自動化サービスtroccoです。

始めはCRMのシステム構築を目的としてkintoneに顧客データを入れるためにtroccoを使い始めたのですが、使ってみると他にもいろいろ活用できて非常に便利だったんですね。広報用メディア管理シートや、トラブル対応関連の情報、売上管理の集計など、様々な部署で活用するようになりました。

今回のGoogle Cloud Dayでは、そのtroccoの活用事例をお話します。

▼当日のアーカイブ動画はこちら。
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マクアケIT戦略チームの歴史


―山田さんのご経歴を教えてください

もともとシステムエンジニアとして金融系システムの請負開発をする会社に勤めていました。当時日本に導入されたばかりの確定拠出年金システムを作るのが社会人初めての仕事でした。確定供出年金システムのリリース後は投資信託のシステム開発に携わり、その後システムの導入支援を行う会社に立ち上げからジョインし、開発側から運用側まで幅広く担当していました。金融関係の仕事が長かったので、COBOLは今でもお茶の子さいさいですね。

40歳になるタイミングで新しいことに挑戦したいと思い、教育系企業の情報システム部門に転職しました。その時に一緒に働いていたのがマクアケの現執行役員 経営企画室長の田村さんです。田村さんがマクアケに転職後、面白い会社だから一緒にやらない?と声をかけてもらい、2018年にマクアケに入社しました。

当時のマクアケは社員数が30名ほどで、親会社であるサイバーエージェントとのシステム的な繋がりがまだ強い時期でした。パソコンのセッティングなどはサイバーエージェントのシステムデスクに依頼していたのですが、私が入社したタイミングでシステム部門を立ち上げました。

―情報システムではなくてIT戦略チームという名前に込めた想いを教えてください

情報システムというありふれた名前だと面白くないなという気持ちと、先のことを視野に入れた部署名にしたいという思いを反映し、IT戦略チームと部署名を決めました。単なる情報システム部門を担うだけでなく、アタラシくて面白いことにも挑戦できるような名前にしたかったんです。IT戦略チームはその名の通り、マクアケの事業を前に進めるためのIT戦略をぐいぐい引っ張ってゆくチームとなっています。

独立した部門ではなく開発本部内にあるというのも大きな特徴です。

マクアケの開発本部は、社外向けの仕組み開発を担当する部門と、社内向けの仕組み開発を担当する部門が存在します。プラットフォームを運営しているからこそ、双方へ向けた開発が必要なためです。

IT戦略チームは開発本部内で、社員向けの業務効率化につながる環境整備をする部門と位置づけられています。他に開発本部の中で対社員向けのシステムに関わっているチームとしては、社内のプロジェクト管理ツールを開発しているOEチームや、社内外のインフラ整備をしているSREチームが該当します。

―IT戦略チームの歴史的な大仕事といえばやっぱりあのプロジェクトでしょうか…?

サイバーエージェントからのシステムや業務ツールの切り離し作業が大きな山でしたね。2018年から取り組み始めて、4年ほどかけたプロジェクトでした。

それまで多くのツールをサイバーエージェントに頼っていたため上場準備を機に始めたプロジェクトでしたが、社内ネットワークから勤怠管理、カレンダーツールに至るまで切り離すべきものをリストアップするところからのスタートでした。これまで使っていたものをそのまま移管するのではなく、各ツールの利用状況を確認し、必要のないものは利用停止、便利に出来るものは他ツールに切り替えるなど、ひとつひとつ検討しながら進めていきました。何か不具合が起これば全社の業務がストップしかねないという緊張感のある作業でしたが、何事もなく切り替えできて本当に良かったです。

また、2020年のコロナ対応も記憶に新しいですね。明日からテレワークを開始し、「切り替えゼロ秒」という意識で業務を止めずに進もう、と社内方針が決まった後、スピーディに対応を進めました。Zoomのアカウントを全社員分購入して配布したり、社員が自宅で快適に仕事できるように会社のオフィスチェアとディスプレイを梱包して自宅宛てに配送手配したり。どんな状況でも、どこにいても、100%のパフォーマンスを発揮できる環境を実現することを何よりも優先しました。

IT戦略チームの仕事は、社員がストレスなく安全に仕事に集中できる環境を主にITの面から整える仕事だと思っています。世の中でも出社頻度を増やす企業があったり、ハイブリッドワークが導入され始めている中、マクアケとしても臨機応変に対応していきたいと思っています。

未来を見据えてアタラシイをつくり続けるマクアケのIT戦略


―IT戦略チームとして大切にしていることを教えてください

今は社員数約200人ですが「会社の規模が500人になっても耐えられる環境をつくる」ことをIT戦略チームで掲げており、新しいツールを導入するときなど、この目標に沿って検討を進めます。日々、社内の部署からいろいろな依頼をもらって対応しているのですが、それらに関しても常に未来を視野に入れてベストな状態になるようにしています。常に最新・最善の解決策を提案できるように、新しい技術やツールに関する情報収集も欠かせません。

・クラウド承認システム、オンライン請求書処理システムなどを導入しコピー機で紙を印刷する必要がない環境
・FAXの廃止
・固定電話機も最小限にする
・オフィスへの顔認証入室システムの導入(入館カードの廃止)

などを実現しているマクアケのオフィス環境を見た外部の方から「マクアケはどうしてこんなにDXが進んでいるのですか?」とインタビューを受けたこともあるのですが、DXを推進しようと思って環境整備しているのではなく、ひとつひとつの社内の困り事に対して最善の対応をしていたらこうなっていた、という感じなんです。

―マクアケらしい「アタラシイ」事例を教えて下さい

アタラシイの例を挙げると、出社頻度管理としての顔認証システム導入ですね。それまで定期代で支払っていた交通費を、リモートワーク導入をきっかけに実費精算に切り替えることになり、交通費算出ができる仕組みの導入が必要だったんです。

他社でよく導入されているのは、入館証のログ集計や勤怠システムからの自己申告から交通費を算出する方法です。ただ、マクアケはオフィス入館自体が顔認証なので、もともと入館証カードがなく、2人以上が同時に出入りした時などもカウントが難しい。勤怠システムで自己申告をしてもらう事も検討しましたが、不正防止が難しいですし、上長承認の労力がかかるのがもったいない。

そこで導入したのが入退室管理用の顔認証システム「Safie」です。社員は出社日にオフィス内のiPadで顔認証を行い、労務は各拠点からの出社ログを集計して交通費を計算するフローにしました。工数もかからずに導入ができ、顔で特定するため不正防止が可能、上長承認の手間も必要なし、というシンプルでアタラシイ手段で運用しています。

▼Safie導入のインタビュー記事はこちら

もう一つマクアケらしい事例として、Confluenceの導入があります。社内の情報共有ツールとしてSlackを使っていたのですが、情報が流れてしまうので蓄積する場所として企業向けwikiツールのConfluenceを導入しました。コンフルプロジェクトと名付けて全社横断で必要な情報を入れ込み、今ではコンフル(社内ではプロジェクトを機にこの呼び名が定着しました)上でナレッジシェアを随時行う文化が出来ています。部署をまたいで情報をオープンに共有し、ワンチームで事業を進めるマクアケならではの仕組みだと思っています。

誰もがどこにいてもパフォーマンス100%で働ける環境を実現したい


―これからIT戦略チームでやりたいことを教えて下さい

自宅でもオフィスでも、どこにいても変わらずセキュアに仕事ができる環境を作っていきたいですね。どこでもストレスなくセキュリティ高く仕事ができる仕組みがあれば、本社と本社以外の差もなく、ワンチームでマクアケらしく仕事ができますよね。マクアケは地方の事業者様とのやりとりも多いですが、全国どこでもすぐに行けて生産性高く仕事ができると良いなと思っています。

IT戦略チームの働き方に関しては、「場所にとらわれないIT戦略」を実現したいです。沖縄に拠点が作れたりしたら楽しいですね。システム担当がオフィスに出社していなくても完結できる体制が理想です。新入社員へ渡すPCも、今はIT戦略チームでキッティングしてから手渡しをしていますが、オンラインでPCを手配して、電源を入れたらすぐに業務が出来るゼロキッティングが実現できれば生産性が上がりますし、IT戦略チームのメンバーも東京以外の場所で働くことが可能になります。

―夢が広がりますね…!

個人的な夢は、いつか全国各地に今よりさらに多くのマクアケの拠点が出来ていて、私はそれぞれの拠点を毎月順番に訪問しながら相談事を聞いて解決するという役割ができたらいいなと思っています。オフィスで待っているのではなく、自分から動くアクティブなIT戦略チームになっていたいですね。

40代でマクアケに転職する際に考えていたのが、「誰かのためになる仕事」をしたいということ。社員のためになる仕組みづくりをする今の仕事が天職だと感じているので、社員のみんなにとってさらに楽しい環境にしていこうと思っています。

Google Cloud Day 2023登壇詳細はこちら!


いかがでしたか?マクアケのIT戦略チームに興味を持っていただいた方は、是非Google Cloud Day 2023でマクアケ山田が講演したアーカイブをご覧ください!

日時:5月24日(水) 17:55~18:25
タイトル:「社内にデータが点在…売上拡大に向けたデータ集約・活用の第 1 ステップ、マクアケ はどう改善した?」

▼当日のアーカイブ動画はこちら。
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