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カウンセラーの夢診断✱夢占いとの比較

「最近、どんな夢見てます?」
カウンセリングの3回に1回くらいの頻度で
こんなふうに聞かれる。

私は、先日見た夢を話した。
(内容は下の記事の通り)

「その夢のことで、何か思い当たることとかあります?」
カウンセラーは問う。

私は、うーんと頭を捻りながら考える。

そうやって、
夢の中での感情や詳細を思い出す中で、
以前関わっていたボランティア仲間の顔が
頭に浮かんだ。

そのボランティアというのは、
かれこれ40年以上の歴史のある託児サークルで、
私以外のメンバーは
70歳以上の女性ばかり。

私の母親世代の方たちだ。

私は
そこの皆さんが醸し出す雰囲気が大好きで、
2ヶ月に1度の定例会は
ずいぶんな癒しになったものだ。

それらのことをカウンセラーに伝えると、
「そこに行くことで、ふみさんは
娘になりたかったんじゃないですかねぇ?」
「娘の気分を味わいたかったというか
との答えがかえってきた。

私は泣いていた。
カウンセラーの言葉を聞きながら、泣いていた。

確かにそうだ。

私は
ボランティア仲間のような人が母親だったなら
と思っていた。

まともな会話ができて、
頭もしっかりしていて、
雑多なことを包み込むような包容力があって、
人を思いやる優しさがあって、
頼りがいのある成熟した大人の女性。

完全な、ないものねだりだ。

私の母は、私が18の時に狂った。
幻聴に支配され、
私とは違う世界線を生きるようになった。

もともと社会性に乏しく、
自分本位なお姫様気質の人ではあったが、
精神の病は
母をますます孤立させていった。

だから、私は
母とまともに話したことがない。
大人同士の会話などしたことがないのだ。

そのことに、
ここに至るまで気づかなかった。

私は一人の娘として、
母と話したかったのだろう。
関わりたかったのだろう。

表面上の私は
母を憎んでいるけれど、
深層心理の奥の奥では
母を求めているのだろう。

認めたくないけど。

あんな人の愛情を求めているなんて、
絶対にありえないと思ってるけど。

たとえ私がどんなに求めたとしても、
母は確実に衰え、
母子の隙間は広がっていく。

私の望みが叶うことが
私の寛解に繋がるのなら、
その日は永遠に来そうもない。

与えられずにポッカリと空いた穴も、
少しずつ広がった心の溝も、
後から埋めるのは難しいんだな。

取り返しのつかないことって、
あるんだな。

私は今、絶賛子育て中だ。

子どもたちの心に穴を開けてしまわぬよう、
親子の間にいらぬ溝ができぬよう、
強く強く心しておこう。

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