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分類その18「捜査/聞き取り」

容疑者が一同に揃う「吹雪の山荘」もの(クローズド・サークル)とは違って、現実の殺人事件には選択肢が無数に存在する。何処から手を着けたら良いものか、雲をつかむようなものだ。通常、現場に残された証拠や目撃者を探す事から始める。やがて捜査の糸が真犯人や真相に繋がって行く。この、探偵や刑事の追跡劇を中心にするミステリも多く存在する。
安楽椅子探偵が協力者を手足のように使い、情報を収集するバターンもある。
犯罪捜査の古典と言えば当然「シャーロック・ホームズ」なのだが、その後の推理小説においても、やはりたった一つの手がかりを追って、新たな真実を発見して行くスタイルが定着したと言える。

捜査技術や閃きというものも、トリックを暴くのと同様にミステリとしての知的な愉しみと言えるのである。
凡人には気が付かない点に留意したり、大胆な仮説を立てたり、やはり名探偵は、捜査のやり方も推理と同様に天才的なのである。


2023.3.8

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