探偵のキャリア

どんな仕事もキャリアステップはあると思いますが、本日は僕の専門分野である「探偵」のキャリアについて書いてみます。

まず、キャリアの前に探偵たちが目指すところを整理します。
探偵業界というのは、基本的には大手の下請けで成り立っています。
大工さんと似ていて、いわゆる一人親方の職人が営業マンから仕事を割り振られる感じです。
なので最初は大手の窓口の方から調査を委託されて、日々調査を行うのです。
そしてある程度仕事が回るようになると、目指すのは「自社件」を取ることになります。
ここが大きな壁なのかなと思います。
自社件とは、文字通り自分で直接お客様から受注した調査案件のことです。
自社件のみで仕事を回せたら売り上げは3倍ほどになりますし、なによりやりがいの面も大きくなる。
直接お客様とやりとりするので責任も大きくなりますが、感謝の言葉を直接得ることもできる。
この状態になることが、１つの目指すところだと思います。

そして探偵のキャリア。
探偵会社の仕事内容としては
調査現場
事務（報告書作成など諸々の事務作業）
営業
のだいたいこの３つに分かれます。

10人以下でやっているところは、
調査現場の担当が60％ぐらい
事務が20％
営業が20％
ぐらいのところが多いのではないでしょうか。
もちろん、その上で「経営」という仕事もありますが、これは全体の統括やお金のことなので探偵の仕事内容からは今は外します。基本的にはこの人数規模だと営業、経営、経理は1人でやっているところが多いですね。

この３つの仕事内容を順番に
１，調査現場を経験し、調査のプロになる。
２，事務作業や顧客管理を経験し、調査の流れを抑える。
３，営業を経験し、仕事を生みだす。
この３つのステップを経験し、それぞれで成功すると、前述の「目指すところ」までいけるようになります。
そうしたら、そこからは経営です。
４，１～３を統括しビジネスを回す。

４までキャリアを積むことができれば、探偵のキャリアとしては申し分ないのかなと思います。
探偵という狭い世界でのキャリアステップですが、この１～４がハッキリと見えていれば、これから探偵になりたいという方はより具体的にキャリアを積んでいけるでしょう。

僕は最近、ここから次のステップはなんだろうと考えます。
ここ2年程で出したのは、
５，探偵と自分の強みや別業種を掛け合わせ、新しいビジネスを生み出す。
探偵を引っ提げて他のものと組み合わせるというのが、次のキャリアステップなのではないかということです。

自分自身で、４のフェーズがきちんとできているとはまだまだ思いませんが、振り返るとここ２－３年は５のことばかりを試しています。
５のフェーズを抜け出せれば、また新しいキャリアのステップが見えてくるのでしょう。
おそらく、このステップは探偵に限ったことではなくて別の職業でも同じようなステップがあるはずです。
この記事を読んで頂いた方は、是非ご自身の職業のキャリアステップを書いてみて教えてください。
様々な業界のキャリアステップを見ると、新しいキャリアが見えてくると思います！