ラブホテル以外の不貞行為って立証できるの？

10月は浮気の相談数が過去最高に！
ということで、今回は10月に一番多かった質問とその返答をお伝えします。

‘’クライアント‘’
旦那（もしくは妻）が浮気しているのはわかっているのですが、どうやらラブホテルなどには行っていないようです。
相手の家に行っているような気がします。
もし相手の家に行っている場合でも、不貞行為にはなるのでしょうか？？

‘’後藤‘’
結論から言うと、相手の家に行っている場合でも不貞行為の立証は「可能」です。
不貞行為が簡単に立証できるのは、誰もが知っているラブホテルです。
この場合は、その証拠単体でも強い武器となります。
ラブホテル以外の場所への出入りはと言うと、それ単体、かつ1回出入りしただけでは残念ながら証拠とはなりません。
相手方の家への出入りの場合は、次の事項をなぞることができれば「不貞行為」に持っていける可能性が高まります。

１，1回ではなく、反復継続的に出入りしている
２，数十分などではなく、ある程度まとまった時間（3時間や宿泊など）宅内にいることが証明できる
３，外でキスや手を繋ぐなど、男女の関係を把握できる描写がある
４，その他の証拠がある（ＬＩＮＥでの肉体関係の様子がある、音声がある等）

特に１と２は間違いなく必要です。
１と２をベースに、３や４を複合させて「不貞行為」に持っていくイメージです。
それだけそろえることができれば、「社会通念上、不貞行為がある」と言うことになり得ます。

ラブホテルと比べて大変ですが、意外とこのパターンで不貞行為として勝負できているケースは多いです。
ここを上手く立証していく筋道を立てて提案するのも、探偵の仕事の重要な要素です。
クライアントの要望だけを聞いて調査をしているだけでは、こういった筋道を立てて提案することはなかなか難しいと思います。
探偵には調査力と共にディレクション能力も必須です。

しかし、相手の家に入るにしても浮気をしているのに外で手を繋いだり、一緒に家に入ったりとみんな警戒心がないといつも思います(笑)
そういうことをせずにバラバラでマンションとかに入って、マンションの中だけで浮気を楽しめばよっぽど撮影されることは少ないのに。。。
やはり外でのデートというのも、浮気には大切な要素なのでしょうね。
たしかに不貞行為のみの付き合いならお店とかで済んでしまいますよね。

不貞行為以外の部分も欲しがるというのは、
時間を共有したい、場所を共有したい、趣味を共有したいなどの性衝動の先にある、ある種人間的な感情がそうさせるのでしょう。
不貞行為の先の共有なのか？共有欲の一部の不貞行為なのか？
人の心理は、まだまだ勉強するところが多そうです。