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離婚を迷う理由

今回は「離婚を迷う理由」です。

僕の事務所には、浮気調査をしたいという方だけでなく
離婚するかどうかを迷っていて、その相談にのってほしいという方もよく来られます。
そこで今日は、クライアントの方々が口にする、「迷っている理由」について考えてみたいと思います。

あくまで僕の事務所に来られた方々の中の統計ですが
離婚を迷っている理由の中で多いのは
1,子供のこと
2,経済的理由
3,面倒
です。

この3つがほぼ大半を占めています。
まず、子供のこと
というのは離婚によって通学している学校を変えなければならなくなってしまう
というのと
やはり親は2人いたほうがいいのではないか?
という部分が気になるところのようです。

そして次の経済的理由
これは子供がいるいない関係なく、主婦の方の多くが気にされるポイントです。
何故なら、家事は生活に必須ですが、お金にはならないからです。
ですので、離婚となると、生活資金の確保が急に必要になります。
この事実は、非常に不平等だなと感じますが、現代では日常の家事をマネタイズする方法は少ないので難しい問題です。
ただ、その悩みに光をそそぐのが、「財産分与」という制度です。
詳しいことは省きますが、
結婚後に(主婦の方目線で言うと)旦那さんが築いた財産を半分貰えるという制度です。
この制度の考え方としては、
奥さんの日常の家事のおかげで、旦那さんは仕事に打ち込めたんだろ?
という考え方からきているようです。
(現代では、奥さんと旦那さんが入れ替わることも当然あるでしょうが)
こう聞くと、良い制度かと思います。

しかし、世の中なかなかうまくいかないもので、
当然離婚となると、お互いがお互いに多くもらう権利があると主張しあうことになります。
上記の状況だと、旦那さんからすると、俺が稼いだんだろという主張になりますし
奥さんからすると、私のおかげで仕事ができていたんでしょ?という主張になります。
これらの主張の折り合いをつけるのがまたすごく大変なんです。
経済的理由を払拭するのには、相当なパワーと時間を要することになってしまうのですね。

そして、こう色々考えると、離婚って面倒くさい。。。となってしまうのが、
離婚を迷う第3の理由です。

ただ、この「離婚は手続きが面倒」というのは、
おそらく日本の裁判所の「なるべく離婚させない」という精神からきていると思われます。
意外かもしれませんが、裁判所は「なるべく離婚しないで、やり直してみようよ」
というスタンスなのです。
僕は、この裁判所のスタンスは基本的には賛成ですが、
離婚はしてもいい
この考えも大切だと思っています。
何故なら、そう思えることでお互いの視野が広がり、逆に相手との結びつきが強くなることもあるからです。
人間関係は距離感が全てです。
依存せず、尊重しあって共存していくには、
視野を広く、相手との距離を適切に保ち続けることが大切です。

もし、離婚に迷ったときは、一旦
「離婚はしてもいい」
という考えを自分の思考に入れてから、改めて離婚がベストなのかどうかを考えてみてはいかがでしょうか?


ありがとうございます!!これからも精進して参ります(^^)/