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婚姻関係にない男女の浮気調査には価値があるか?

本日は、婚姻関係にない男女の浮気調査には価値があるか?について考えてみたいと思います。

探偵のところに来るのは浮気調査です。

そしてその理由が「離婚したいから」「配偶者や相手方に慰謝料請求したいから」という法的着地点を目指すものが多いです。

浮気をしているから浮気調査をするのではなく
離婚したいから浮気調査をする
慰謝料を取りたいから浮気調査をする
配偶者を有責配偶者という法的立場に置きたいから浮気調査をする。

つまり、リターンがあるから調査にお金を使うということになります。
もちろん、中には気持ちの問題だ!というという方もいらっしゃいますが。。。

リターンがあるというのは、法律が絡んでくるからリターンが期待できるということになります。
配偶者を持つ者の不貞行為は不法行為だからです。
不法行為をすれば、当然それなりの代償が降りかかります。

例えば、
不法行為をした者側からの離婚請求ができない
慰謝料請求をされる
その他様々な請求で不利になるetc

それらは全て婚姻関係という法的立場にあるからこそ不法行為が成り立ちます。
では、婚姻関係にない男女の浮気は??

結論から言うと、離婚という選択肢がないですよね。
付き合っているというのも法的に意味はありませんし、別れるなら勝手に別れることができます。
なのでほとんどの場合は浮気が不法行為にはなりません。

例外的によく聞かれるもので慰謝料請求できたりするパターンは、婚約しているなどの場合です。
額は下がりますが、慰謝料請求が成功する可能性があります。 これも証明等はもちろん必要になりますが。
ここまでは、不法行為になるかならないかのお話です。

それでは、婚姻関係にない男女、つまりただ付き合っているだけのカップルの片方の浮気は不法行為にならないにしても、浮気調査をやる「価値」があるのか?を考えていきます。

結論から言うと、離婚という選択肢がなく、相手の浮気が証明できたところで法的メリットはありません。
ですので個人的には浮気調査の「価値は薄い」という意見を持っています。

法的メリットがないということは、お金が返ってこないということも含まれます。
そうなると、例えば「40万円で有利に離婚できる」となればやったほうがいいでしょう。

しかし、ただ付き合っているという状態は離婚というもの自体がないので、「40万円で浮気しているかどうかはっきりさせる」だけになってしまいます。
そう思うと、40万円が急にかなり高額に感じないでしょうか?

婚姻関係でなければ法的制約がなく簡単に別れることができます。
ですので理論的には費用対効果が低いのです。

そしてなにより、お金を払って浮気がなかったとき、依頼者さんは安心よりも「そんなはずはない」という感情になるケースが多いのです。
つまり、お金を払ってでも調べたいという感情は、相手の粗を期待するという感情が混ざっているケースが多いということです。

それなら
別れるのなら「疑っていてお金を払ってでも」と思っている時点で別れたほうがいいし、
別れないのならその40万円を2人のために使ったほうが仲は良くなるし前向きな使い方だと思います。
こういったケースが多いので、個人的には婚姻関係にない男女の浮気調査はあまりオススメしていません。

婚姻関係にない男女の浮気調査には価値があるか?の返答は、価値は非常に薄いというのが僕の意見です。


ありがとうございます!!これからも精進して参ります(^^)/