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『君たちはどう生きるか』のプロモーション戦略

 今回はかなり最新の話題について書いてみようと思います。
 7月14日に宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が公開されました。
 まだこの記事を執筆している時点では、僕はまだ見ていない状態です。
(見た後には記事を書こうと思います)
 なので内容について書くのは今後の記事にまかせておいて、現時点でかけそうなことを書いてみます。

 今回は2013年の『風立ちぬ』以来の10年ぶりの新作ということですが、10年前との一番大きな違いは広告宣伝を一切していないという点です。
 通常、映画を作る場合は広告代理店等とともにプロモーション戦略を立てた上で、公開日まで、公開された後と宣伝内容を変えながらプロモーションを行っていきます。
 広告は消費者との接触回数を増やし、その商品を購入する(映画の場合は映画館で見てもらう)誘導していくことが目的です。
 それはやらないということは、消費者に知ってもらう機会を失うことになるので、映画を見てもらう機会損失になるリスクが非常に大きなことなのです。

 ただスタジオ・ジブリの鈴木プロデューサーは、今回のプロモーション戦略についてインタビューで次のように答えています。

いろいろ考えているうちに一切宣伝がなかったら、皆さんどう思うんだろうと考えてみた。僕の考えですけど、これだけ情報があふれている時代、もしかしたら情報がないことがエンタテインメントになる。そんなふうに考えました。うまくいくかどうかわかりません。わからないけど、それを信じてやる、ということです

鈴木敏夫プロデューサーへのインタビュー

 今の時代とは完全に逆のプロモーションです。何にに対して消費者が価値があると思うのか。情報を伝えることは一番シンプルな宣伝の方法です。
 しかし情報がこれだけあふれているからこそ、情報がないことに対して価値が出てくるのではないか。非常に面白い戦略だと思いますし、実際この戦略がどういう結果になるのかを見ていきたいと思います。


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