大人の鬼滅~第5巻~国語の先生!勝手な深読み!!えっ?こんな風にも読めるの?

文学ロマン満載?

第5巻でも新たなキャラクターが登場!!
その名も「胡蝶しのぶ」

藤の花の毒でクモの鬼をやっつけます!
しつこいように「藤の花」(笑)
古典の世界では、藤の花は藤原氏の家系を表して、永遠の栄華繁栄を祈るかのように、松と一緒に描かれることが多いのです。

藤原一族といえば…

奈良時代に起こった、天然痘の流行により、藤原武智麻呂、藤原房前、藤原宇合、藤原麻呂の4兄弟が亡くなった。

このときの鬼、「累」も幼少期から体が病弱で、外にも出られないような体質であったことが書かれており、なぁ~んとなく、この藤原家の気配を感じるような、感じないような(笑)??
くもさんたちも家庭環境、家族関係で悩んでましたから、そのあたりも権力争いのあった藤原家みたいだな~とか思ったり、思わなかったり。。。

月が綺麗ですね~明治期のながれ?~

からの、胡蝶が「今日は月が綺麗ですね」でございます!!
「月が綺麗ですね」といえば、なんですか??
そうです、夏目漱石のお出ましでございます。
松山で英語の教員をしていた時に、「I LOVE YOU」の訳し方として、「月が綺麗ですね」が良いとした話は有名ですね~!!

「漱石」と「蝶」にもつながりがあるんです。
こんな俳句を作っているのです…

・何事ぞ 手向けし花に 狂う蝶
・老ぬるを蝶に背いて操る意図や

「手向け」とは、神仏や死者への供え物のこと。
「老ぬる」も、死へ向かう行為です。

本作との直接的な関係性はわからないけれど、漱石は死と蝶は近しい関係性として捉えていたのだろう。と、こう推測ができるわけでございます。

どことなく文学、歴史臭がつよい、巻でした!!

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