見出し画像

【デザイントースト合同講評会レポvol.4・前編】 基礎

レッスンメンターのふぁむ子です!
さぁ、やってきました、恒例・オンラインデザインスクール「デザイントースト」の修了・卒業発表会です。

今回もめちゃくちゃ熱かったです。20時~23時半までかかりました…!

この【前半】記事では、6ヵ月のうち、前半約3か月を終えた修了制作を紹介します!受講生が増えてきた関係から作品3点のみをピックアップしました。

【基礎コース修了課題】

北海道にあるビール会社の新卒採用サイトのデザイン。
ダイバーシティなベンチャーにおける採用の、ターゲットペルソナ設定・構成・制作・提案まで、2週間で仕上げていただきました!
※詳細は前回の記事へどうぞ!


1人目 ゆかさん

現在、広報のお仕事をしているゆかさん。
広報で培ったユーザー目線への意識はさすが。資料もしっかり作ってくれました。

◆どんな人向け?

「東京の国立大学に通う地方出身の中国系の女子学生」

  • 決断力、行動力に長けている

  • 好奇心旺盛で、フットワークが軽い

  • 人付き合いを大切にする反面、自分の意見をしっかり持った人

  • 中性的、完璧主義

大学生時代の同級生を想定されたということです。

◆分析・ターゲット設定

【分析】

  • ビール会社⼤⼿ 4社(アサヒ・キリン・サッポロ・サントリー)ベンチャー1社(ヤッホーブルーイング)の採⽤サイトを調査し、⽐較表を作成。

  • 求めるターゲット像が近いと考え、サッポロビールを参考サイトに、他はターゲットが同じ成⻑欲が強い⼈材を求めている企業のサイトを参考に。

上記をもとに、ペルソナ人物像が選ぶ基準を4点に絞りました。

  1. 若いうちから挑戦できる環境(機会の多さ、挑戦を後押しする社⾵、実⼒主義)か

  2. 海外と関われる(海外で働く、海外に商品サービスが流通している、⽇本⼈以外とも働ける)か

  3. 理念に共感できるか

  4. 商品サービスに魅⼒を感じるか

【デザイン】

  • 余白を使って抜け感を作り、各コンテンツも読みやすくした

  • カルチャーの特徴3つを自身で考え、「ダイバーシティ」「チャレンジ」「スピード」と、特徴がひと目でわかるような新しいパートを、追加で新規提案。(他、ブログ・制度を見やすく追加)

きのした「素晴らしいです!ビールのゴールド感のある黄色を使われていて素敵です。ペルソナの人物像である女性をキービジュアルに置いたのはストーリー性が出てとても良いなと感じました。

見出しの文字の大きさやユーザーの目線の動線がちょっと定まらない部分があるので改善されると良いと思います」

エノッキーペルソナを尊重したデザインでとても素敵だと思います!全体的にナチュラルな雰囲気があるところも良いですね。一番最後のエントリーボタンが少し寂しい。サイトを見て最後に「応募しよう!」と背中を押してもらえるクロージングと言いますがあるとより素晴らしい!」

ふぁむ子「キービジュアルやサイト内で使われている写真に統一感があって余白もしっかりあり、エモくて素敵でした!実装する際は、上部のグローバルメニューがスクロールに追従する形になるかと思うので、ヘッダーに置いたエントリーボタンをもう少し大きくし、ページのどこにいても応募する気になったらクリックしてもらえるひと工夫があるともっと実務的」

ほり「キービジュアルから物語性を感じ素敵。身近にいる人をペルソナに設定するって良い。周りでそういう人がいるなら話を聞くのは大事。想像と実際は人から似ているようで違っているとことも結構あるので。

プレゼン資料も大変よかった.。会社のカルチャーをひと目で紹介する部分の提案など、見る人の気持ちを考えたのがとてもよく伝わってきました」

2人目 maryさん

公務員のmaryさん。独学で2か月ほどAdobeに触るようになり、入学!
安定のデザイン力はもちろん、リサーチから深堀りが素晴らしい

◆どんな人向け?

「札幌に住む大学3年生の女子学生」

  • 核家族で友人は多いが上部だけの付き合いは好まない

  • 外で友達にあったり旅行することが好き

  • 海外に行きたい、いろんな価値観に触れたい、仲間と一緒に作ったものを世に送り出すことをしてみたい

  • やらずに後悔よりはやって後悔したいタイプ

◆分析・ターゲット設定

リサーチの末、オフィシャルサイトがある中で、わざわざ採用サイトを作るのは、企業の個性や特色を出すことでメッセージを伝えるところに意義があるという発見をしたそう。

 【分析】

  • 就活生がみたときに、どういう視点、どういう考えをするのかに着目。

  • 今回は何をしている会社なのか?やりたいことと合うのか?相性が気になる学生に向けて、デザインやコンテンツで大々的に自社をアピールし見ている人の感情に訴えかけるようなものを目指したそう。

【デザインに反映したところ】

  • キービジュアルではビール会社であること、ダイバーシティを重視したいので肌の色が違う人たちが乾杯している写真をチョイス。

  • あしらいとして手書きの文字を使ってエネルギッシュなイメージを出し、女性が多いことを視覚的にアピールするためインフォグラフィックもデザインさ。

きのした「そもそも何のためにつくるものなのか?という原点から出発されたのはすごく良い着眼点でした。黄色をあしらい、装飾と使っていて好印象です。手書き風の英単語があしらいとして活きていてよかったです。」

エノッキー「そもそもの概念からというプレゼンのスタートがとてもユニーク背景のあしらいの型破りなボーダーレス感がすごく良い。コンテンツの終わりまでこのペースで進めるとより良いサイトになりそう。社長メッセージを別ページで見せる部分は、クリックしてもらえる工夫がもう少し必要」

ふぁむ子就活サイトの比較がとてもしっかりできていました。手書きっぽいフォントを使うアイデアがよかったです。エントリーボタンの見せ方も大変素晴らしいと思いました。企業向けにデザインの提案をする場合は役職の高い人の扱い方、見せ方を工夫されると好印象になるというコツがある。」

ほり採用サイトとは?という部分を深堀したのは大変よかった。考え、制作ともにバランスが取れた時間配分ができていて◎。インフォグラフィックも学生に流し見されず読んでもらうぞ、という見せる意識を感じます。

英字フォント、海外サイトもリサーチされていいですね!ただ、透明度の処理があえてのデザインに見えないので細かい処理もリサーチしたらよりよくなりそう!」

3人目 さとうさん

デザイン系のソフトを初めて触るところからのスタートだった、現事務員さとうさん。「緊張して吐きそうです…」と言いながらしっかり発表されました。

◆どんな人向け?

「学業・部活動・アルバイトに全力で打ち込む女子学生」

  • 一人暮らしをしながら能動的、挑戦的でありつつも相手を思いやる心を忘ない人

  • 部活とバイトで忙しい日々を送っている

  • アルバイト先の多国籍な人材が多いカフェでリーダー的な立ち位置で頑張っている

  • 夜は家でビールを飲みながら趣味の時間を過ごすことが好き

以上のような人物像の人が受けたい会社はどういうものか?と考え、全体デザインを設定。

◆分析・ターゲット設定

【分析・コンセプト】

  • コンセプトは、シンプルで色を多用せず、社風や人となり、業務内容にフォーカスが当たるような設計に。

  • 会社メッセージは以下写真を背景に敷き「過去から未来へ続く未知を皆と同じ方向を向いて進むように」という意図がある。

【デザイン】

  • 先輩紹介の部分は、その人物の後ろにもいろいろな人がいるという表現

  • また、スクールから支給されたテキストには入っていなかった「資格奨励制度」を入れるという提案あり。

  • 色味を抑えることでコンテンツに着目させたい狙い。

  • ブログやアイコンを使って応募者に社風を知ってもらう工夫をした。

きのした「全くソフトがさわれない状況からここまでよく頑張りました!感慨深いです。色も絞って作られているし、余白もバランスよく素敵。商品の写真の見せ方など細かいところで完成させるのに少し時間が足りなかったかな?と思う場所はあれど、しっかり作り込まれていますね」

エノッキー「全体的に統一感が取れていて素晴らしい。色も、有彩色の赤と無彩色のグレーがとても効いていて、赤の原石感がよく表現されてます。上から応募まで進むにあたりドラマチックな演出ができればもっと素敵になりそうです」

ふぁむ子「何もできなかったところからよくここまでできたなと、すごいと思いました!とても美しいデザインです!一点だけ、代表の挨拶というものは一番上に持っていくという日本社会の序列が暗黙のルールとしてあるので、そういうところを意識されるともっといいですね。」

ほり「写真等、チームとして一丸となってという気持ちがある人にマッチしていて、刺さりそう。また『こうしたら見やすいのでは』というユーザー視点の提案が好印象でした。

毎回、課題における最適解を突き詰めて考えていてすごい。なあなあにしないところは強みです。理解の上でデザイン提案したいという熱意とこだわりは、絶対成長すると思います!」

講評会(基礎)を終えて。

前半カリキュラムが始まってから初めてソフトに触るという人も多い中、
3ヶ月みっちりデザインを勉強され、多くの方が、基礎修了作品を作り上げました!

【ほぼ未経験 & 日中忙しく働く社会人ばかりだった、5期基礎生】
デザイントーストでは、デザイン制作という作業だけを学びません。
実践的にデザインのWebやグラフィックデザインのオリジナル課題をゼロから作り、添削をもらい、自分の手で完成にさせるプロセスを繰り返す時いつも、目的を意識しながら行います。

「知っている」ことと「できる」は大きく違います。楽しいを上回る大変さ、自信をなくしながら歩く期間も沢山あったと思います。

自分を誇りに思って、3ヶ月の間でここまで成長したことを褒めてあげてください。6ヵ月後はあっという間です。応用でも、頑張りましょう!!

---

ちなみに応用の皆さんも、卒業生の皆さんも、結果ばんばん出していて嬉しい報告沢山聞いていて…すごいよです!継続したら見えてくる景色が3か月後に待っていますよー!

・応用Muminさん

・第一期生の「む」さん。
卒業講評会Vol.1で、今回と同じビール会社採用サイト作品を制作してくれていました。

4期後半ターム(応用コース)の卒業制作発表レポートはこちら!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?