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「志望動機書」の書き方・テンプレート(海外大学院正規留学)

留学の出願資料で最も重要な「志望動機書」

初めはどう書けばいいのか分からず不安ですよね。
私は留学エージェンシーなど一切利用せずに、海外大学院への正規留学(建築分野)を行いました。このnoteでは、実際に使用した志望動機書を参考に書き方のポイントを紹介したいと思います。海外大学院の正規留学を目指す人全般に向けた内容ですが、建築・デザイン・アート分野での留学を目指している方は特に参考になると思います。英文テンプレート(例文)もダウンロードできるので、ぜひご利用ください

「推薦状」の書き方はこちら↓


1. 志望動機書とは

志望動機書は「Letter of Motivation」や「Personal statement」と呼ばれる出願書類で最も重要な提出資料のひとつです。志望動機、個人の目標や資質、コースとの適合性などの自己アピールをするための書類です。

★ 志望動機書の基本ルール
A4用紙1枚半ぐらいの分量で段落を分けて書く。長いと読んでもらえない可能性がある。
志望するコースによっては内容の指定があります。その場合は必ず指示に従って書くこと。
・複数の志望校に対して、同じものを使いまわさないこと。「コースとの適合性」(なぜ自分がこのコースを志望するのか)は非常に重要です。


2. 志望動機書の内容

では、具体的な志望動機書の内容を解説していきます。(A)学部卒と(B)社会人の2つのパターンを用意しています

2.1. 冒頭 (自己紹介とそのコースを志望する理由)

(A) I have studied (具体的な専攻内容) in the Department of (コース名) at 〇〇University in Japan. During the undergraduate term, I experienced (経験したこと). I felt that (経験を通して分かったこと). I realised I need the ability not only to (経験を通して得たこと), but also (経験を通して足りないと感じていること、学びたいこと). (その理由). I hope to extend these skills and my understanding of 〜〜 during further postgraduate study in your school. This programme will enable me to develop my 〇〇 skill and study 〇〇 in a diverse environment.

(↑) 自分が所属する学部、専攻の紹介。学部で経験したことから気付きを説明。学部で習得できたこと理解できたことを示した後に、自分自身に足りていないこと、学びたいことを説明する。そう感じている理由も必ず示す。最後に志望するコースで、その学びができることを強調する。

(B) I have studied (具体的な専攻内容) as the way of (自分の着眼点) in the Department of (コース名) in BA (学部) at 〇〇 University in Japan. Afterwards, I started working at (会社名).  I have worked for (仕事内容).  The working experience developed (仕事を通して得たこと). After working in ○ years, I got interested in (学びたいこと) to (学びの目的).

(↑) 自分が所属していた学部、専攻の紹介。具体的な研究内容も示す。その後、仕事で何をしていたのかを説明。仕事をしている中で、得たことを示す。その経験の中で、さらに必要と感じるスキルや学びたい課題について理由とともに言及。

まず第一段落で「自分が何者か、なぜそのコースを志望しているのか」をはっきりと示しましょう。(A)学部生であれば、さらに何が学びたいのか。(B)社会人であれば、社会人経験を通して何を得て、何がさらに必要と感じているのかを説明します。

2.2. 志望するコースに関する学歴(アカデミックバックグランド)

(A) During the undergraduate term, I studied mainly about (専攻分野). For instance, I created (具体的な制作や研究事例). In addition, my department provided the opportunity to study (特別な学び). This experience helped me to develop ideas and think from a comprehensive perspective. For my graduate work, I am trying to (制作/ 研究課題). I have focused on (課題の着眼点), (その課題に取り組む理由と課題の問題点). Therefore, (その課題をどのように解決するのか). The experience and skills I have gained so far are my strengths and have inspired my interest to study more about (専攻分野).

(↑)  学部で経験した具体的な事例を紹介。学内で経験した特別な学びの事例が他にもあれば「In addition」で追加する。その経験から何を得たか。卒業制作の説明。課題設定と独創性を示す。その課題が持つ問題点からどのように解決(制作、研究)したのか。その経験が志望するコースへの興味につながっていることを示す。

(B) My recent work was ‘〇〇'. The concept was evaluated as sustainability, and I won a prize in ‘(コンテストの名前)’ and (売り上げや利用実績). One of the aim in this project was (プロジェクトの目的). (プロジェクトの発展性や可能性の説明). I think new values will be created more in this field by addressing (志望するコース). For example, (具体的なアイデア). This is a just example, but there is no doubt that (興味のある分野や産業) has much potential of (志望するコースでの学び).

(↑)  自分が関わった仕事やプロジェクトの紹介。そのプロジェクトの成果を示す (コンテスト結果や具体的な数字)。そのプロジェクトの目的。そのプロジェクトの発展性や可能性 (研究対象となりうることを示す)。志望するコースで学ぶことで、自分の取り組む業種や産業がさらに新たな価値を見出すことを示す。可能であれば具体的なアイデアを示す(こんなことを制作したい、研究したい)。志望するコースと自分が持つ興味の掛け合わせが大きな可能性を持っていることを強調。

どちらの例も冒頭の自己紹介から、さらに深掘りした自分自身の経験について述べています。(A)学部生はこれまでの強調すべき経験と卒業制作・研究に言及しましょう。(B)社会人は現在取り組んでいる仕事やプロジェクトの説明から、志望するコースで学ぶことでさらにその分野や産業を発展させることができることを示すのが良いのではないでしょうか。(A)(B)どちらとも具体的な事例とその理由を示すことが重要になります理由はなぜしたかだけでなく、なぜ自分がそれに取り組んだのかを強調しましょう。

続きは有料とさせていただきます。志望動機書の残りのポイントもじっくりと解説しています。汎用性のあるテンプレート全文も用意しているので、ぜひご利用ください。

2.3. 志望するコースに関する学外の経験

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