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クリーニングで地球をきれいに!埼玉の老舗クリーニング店のロゴ制作をご依頼いただいて


水で洗うクリーニング

今回は、さいたま市大宮の地元で創業55年をほこる、自社工場併設クリーニング店のご依頼者様から、通常石油を使うことの多いクリーニングを「水」を使って行う、ウォータークリーニングサービスを表現したプロジェクトロゴの制作をご依頼いただきました。
クリーニングから返ってきた衣類から、石油の匂いがしてちょっと臭いな、なんて経験、皆さんはあるではないでしょうか?それを「水」でできるとしたら。当然無臭で安全。さらに、特殊な技術を持たれており、石油を使うより汚れをきれいに落とすことができるそう。利用者なら、誰もがすごく嬉しいこのサービスにロゴマークを作成したい、とご相談いただきました。

ロゴデザインでどんなサービスかを表現する

近年では、環境に配慮した取り組みを取り入れる会社が急増しており、けれど本当にこれって本当に環境にいいの?なんて少し疑ってしまうような取り組みもある中で、とても真剣に人と地球のことを考えたプロジェクトをなされています。しかし、意外とそれって説明されなければ伝わりにくいことだったりするかも…?また、ロゴだけを使用する時があるかもしれないことを考慮に入れると、プロジェクトで行われてる取り組みが、パッと伝わるようなロゴが良いのでは、という話の流れに。
まず、素直に必要なモチーフを挙げていきます。
・衣類
・水
・環境にやさしい

そこから、衣類の代表であるTシャツに地球が描かれている様子をさらっとラフで描いていきました。んー地球が水で洗われているところも表現するとよいかもなぁ。水のモチーフをどう入れるかですね。などと意見が飛びかいます。そして、できたラフ、がこちら。

画像1)リアルタイムMTG中のラフ画

服をきれいにすることで地球もきれいになっていくことを目指した、ウォータークリーニングというエシカルなサービスを、周りくどいことをせず、とてもシンプルに伝えたデザインになりました。
今回は、ロゴの使用方法によってそれが最適なデザインの導き方になりました。ロゴをどう扱いたいか、それも考慮してデザインは決められていくと、実際に使用するとなったときに扱いやすくなります。


黄金比の活用

今回、最終的に黄金比で整えることに。

-ここでちょこっと豆知識-
※黄金比とは?
黄金比とは、古代ギリシアの数学者が最初に発案したといわれており、近代になって「黄金比」と名付けられ、今もなお使われ続けている比率のこと。 「人間が最も美しいと感じる比率」といわれています。
近似値では「1:1.618」、「5:8」となります。

比較的多くの要素を持ったデザインに仕上がったが故に、細かい部分まで黄金比を活用してみました。基本的には、黄金比で整える時は要素が少ないほど良いなと個人的には思います。ですが、今回のように要素が多い中でも取り入れることが可能です。特に、地球のモチーフデザインの形を整える時は、デザイナーのセンスによるところが大きくなり、それも良いですが、デザイナーとして最終的に納得してもらえる落とし所を模索するのに、とても黄金比は有効です。


そうして最終的に完成したデザインがこちらです。
選ばれた色も、自然を意識した鮮やかなグリーンとブルーの2色で構成し、
とても爽やかなロゴデザインが完成しました。

コンセプトシート1
コンセプトシート1


終わりに

「汗だったりの酸化した油は、石油よりもきれいに落ちるんですよ。」真剣にそうお伝えしてもらった時、そんなことがあるんだと驚きました。石油って様々なところに使われていて、とても私たちの生活に欠かせないものだけれど、なぜ衣類を洗うのに使うの?と少し疑問に思っていたこともありました。環境のことを考える機会が増えた昨今、今まで気が付かずに利用していたあってあたり前のサービスの裏側がどうなっているのか?を考えさせられるきっかけが増えたように思います。今回、ご依頼いただいたことでクリーニングという分野での知識なども勉強させていただきました。
デザインのお仕事をしていると、思いがけない業界のこと知れる機会に恵まれることが多々あります。それって、とても面白いし嬉しいことだなと思うんです。
だから、デザイン業界にいると知ることなども、このnoteを読んでもらっている方に伝えたり、ご依頼者様にMTGの機会にお話したり、知ってもらったりする機会を作ることを増やしていくことができればな、なんて思います。

コレデの詳しいサービス概要は公式サイトから↓
https://www.corede.design/



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