駆け出しデザイナーの頃の私へ 「先の道は見えなくても大丈夫だよ」

この記事は、NOT DESIGN SCHOOL Advent Calendar 2023の20日目です。

はじめましてこんにちは。

こんなつよつよデザイナーさんたちに囲まれながら、NOT DESIGN SCHOOLでUIデザインコースの開発に関わらせていただくことになりましたMoekaです。


私もまだまだ未熟なデザイナーだけど、駆け出しデザイナーさんに向けて何か言えることはあるんだろうか?という思いで書き始めました。

特にNOT DESIGN SCHOOLの生徒さんは優秀すぎて、何も言うことないんじゃないか……と・・・・・(;'-' )!!


だから、過去の自分に向けて書くことにしました。
駆け出しデザイナーの頃の自分に伝えたいことを。

(参考になるか分からないのと、うまくまとめられなかったのだけど…!どうぞごゆるりとお付き合いくださいませ)



そのままデザイナーの道を走って大丈夫だよ

簡単に私の自己紹介を。
群馬出身、大学から東京に出て、2年前に福岡に移住。
今は個人事業主でゆるゆる暮らしているデザイナーです。

大学ではデザインのデの字も勉強しておらず、貧困問題や環境問題、被災地復興やマイノリティに関すること…そんな勉強をしていました。

大学に入るよりもっと昔から、「社会課題の解決に関わる仕事がしたい」という思いがありました。
だけどまずは自分の生活や幸せを優先して、デザイナーという道を選んだのが大学4年生の時。

思い描いていた仕事とは違うし、本当にこの道でいいのか分からないまま、不安ながらに突き進む日々が始まります。



その時の私に、
「今はまだ見えなくても、その先に想像もつかないような世界が広がってるよ。そのままデザイナーの道を走って大丈夫だよ」
と伝えてあげたい。

当時はまだ、デザイナーという仕事の真髄を知らなかっただけなのです。


「デザイナーの仕事」って、どんなことを思い浮かべますか?

色やレイアウトを綺麗に整えること?
情報を分かりやすく整理すること?
人の目を引くビジュアルをつくること?
伝えたいことを、伝わる形に変えること?

全部正解です。
私がデザイナーになりたての頃の認識はそんな感じでした。


駆け出しデザイナーの頃の私の仕事は、ひたすらバナーを作ったり、サイトやLPのデザインをしたり。
指示をもらって、手を動かしてひたすら形作ることが主な仕事でした。


最初は楽しくて仕方なかったのですが、普段の業務に慣れてくると、私が本当にやりたい仕事はこれなんだろうか…という疑問が生まれ始めます。

仕事は好きだからデザイナーを続けたいけど、社会課題の解決に関わる仕事もしたい。

だけど、デザイナーとして社会課題の解決に関わるって、非営利団体やソーシャルビジネス企業などの、サイトやチラシをつくることしか思いつかない。

それもいいんだけど、もっと課題の本質に向き合える仕事がしたい。

だったら、デザイナーではなくて、別のことをした方がいいんじゃないか?と、違う道を模索する日々でした。


デザイナーを続けてみたら、想像してなかった世界が見えてきた

なんやかんやあって結局、デザイナーであり続けることを選び続けて今に至ります。

ありがたいことにたくさんのご縁があって、駆け出しの頃に想像していたデザイナー像とは違う、いろんなお仕事を経験させていただきました。

  • 悩んでいる人の課題や想いを根掘り葉掘り聞き出したり

  • ユーザーの思考を知るためにインタビューしたり

  • サービスの細かいフローや運用を一緒に考えたり

  • 組織作りや事業計画の壁打ち役をしたり


デザイナーの枠を飛び越えたというよりも、デザインスキルがあったからこそ経験させてもらえたし、デザイナーだからこそ価値を発揮できた場面もありました。

そうして気付いた時には、「デザイナーの仕事」が、それまでとは全然違う見え方をしていたのです。


そもそも、デザインって?

これは永遠のテーマであり、答えが一つではない問いです。
私の中にも明確な答えがあるわけではないので、佐藤卓さんの表現をお借りします。

すべての物事の間には必ずデザインがあって、
政治だろうが経済だろうが医療だろうが福祉だろうが教育だろうが、ありとあらゆるものには必ずデザインが必要で、デザインを経なければ人の役に立つものにならない。
デザインと関わりのないものは何一つない。
デザインとは、間を適切に繋ぐことである。

「そもそも、デザインてなんだろう?」講師:佐藤卓|Tama Design High School講義プログラム


駆け出しデザイナーの頃の私が思っていた「デザイナーの仕事」は、デザイナーにできることの、ほーーーんの一部でしかなかった。


デザイナーをやり続けてきたからこそできることは、課題とその解決策を適切に繋ぐこと。
その間をデザインすること。

その手段として、形作るデザインをすることもあれば、目に見えないものをデザインすることもある。

私にとっての「デザイナーの仕事」って、そういうことなんじゃないかと、今では思っています。


デザインはあらゆるものに関わるからこそ、その先でどんな道に進んだとしても、デザインを学んだことは無駄にならない。

心強い相棒として、あなたがやりたいことの実現を手伝ってくれるのがデザインスキルです。

(デザインスキルって具体的にどんな?って話は長くなっちゃうので割愛…🙏)


先の道は見えなくても大丈夫

いまいちピンとこなくて大丈夫。

どういうデザイナーになりたいか決まってなくて大丈夫。

デザインを勉強した先でデザイナーにならなくても大丈夫。


先が見えないながらにも、どこかで必ず、コツコツ積み上げる期間は必要だと思っています。
だから今は、先が見えなかったとしても、目の前の課題に全力で向き合いながら、着実に前に進んでいけば大丈夫。


デザインスキルを身に付けていくと、世界は大きく変わって見えます。
世界からの、あなたに対する反応も変わります。


楽しい方、好きな人たちがいる方、頑張りたいと思える方に進んでいけば大丈夫よ。

ゆっくりでもいいから着実に歩いていたら、思いもよらなかった世界が待っているはず。

その時を楽しみに、今日も一歩ずつ、生きていってね。

NOT DESIGN SCHOOLは2023年12月より開講したデザイナー向けスクールです。

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