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紙粘土でうつわを作ろう〜お父さん教室

自粛が続いている状況で、やれ不便だなんだと言っても子供の成長に待ったはありません。大人には早く明けて欲しい空白の時間のようなこの状況も、子供には一分一秒が、かけがいの無い時間です。

みなさんも子供達が家にいる時間を楽しくしてあげたいな、と考えて色々工夫されていることと思います。我が家ではもうじき4歳になる娘に楽しい遊びを提供しようと、親子で遊ぶ「お父さん教室」を開催することにしました。

申し遅れましたが、私の職業はフリーランスのデザイナーです。絵が好きで、手を使う事が好きで、アイデアを出す事が好き。しかしながら日々色々なデザインをする中で、「これは自分が望んだ状況だろうか?」と、疑問を持つこともしばしばあります。

娘と一緒にブロック遊びやお絵描きをするのが日課なのですが、子供の見返りを求めない無垢な遊びを一緒に体験することで、社会生活でこびりついた垢のようなものが剥がされると、初心が「おう、久しぶり。」と顔を出します。ああ、まだ近くに居てくれたか。そうだった、そうだった。失われかけたものを思い出す、これは自分にとってのリハビリ教室でもあります。

前置きが長くなりましたが、第一回目のテーマは、
「紙粘土でうつわ作り」。

開催に際しての注意点を記します。

お父さん教室指導者要項

1.アドバイスしない。
(理屈よりも道を自分で見つけ出す能力を育みたい。)
2.無理にやらせない。
(義務ほど思考の道を狭くするものはない。)
3.汚れを気にしない。
(汚すのもまた楽しい。)
4.褒める。
(褒められると物凄い力を発揮しますよね。)
5.笑顔。
(幸福感が一番大事。)
6.完成したら飾って家族で鑑賞する。
(他者に見てもらうことは、充足感があり、誇らしいもの。堂々とした人間になって欲しい。)
7.優しく接する。
(運動は緊張感が怪我を抑止するが、手先を使ったりアイデアを出す作業は緊張緩和の中で育まれる。遊びは子供が主役ですしネ。)
8.一緒に作る。
(「教える」という関係性にならない。私も楽しむ♫)

・用意するもの
・作業机(すでにイイ味が出まくってます)
・100円ショップの紙粘土
・100円ショップの粘土ヘラ
・100円ショップの水性ニス
・プリンのカップ(これも大体100円)
・絵の具(家にあるもの、健康を考えて水性が良い)

二人分用意したので総額880円(税込)ほどかかりました。

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それでは教室開始ですが、3歳児の集中力は長くはありませんので40分くらい?ノッてくれば無制限。強要はしません。臨機応変、寛大さを持って取り組みたいと思います。

今回やることは
「カップに紙粘土を巻きつけて行ってウツワを作ろー!」

これだけ。後はお父さんが作る姿でさりげなくリード、見様見真似と凝り固まらずに自由にやってもらうこと。始めてみれば、紙粘土が開封された時点でもうヨーイドン!でした。そこからは速い速い!1時間ほどで写真くらいまで出来ました。途中娘が雑談しながら「これウツワっていうのね。ウツワってコップやさんにあるよね!」と言っていました。
左の天狗が私、右のが娘作。鼻と口の部分だけコッソリと修正してあげました。「自分の力で!」と言う方もおられますが、まだ3歳ですからね。ここまでよくやったと思います。

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でも初めてで上手いなと思いました。このプリミティヴさ!彩色したらどうなるんだろう?そんなワクワクもありますね!素直な尊さを感じます。

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と、突然マーカーで「ネコのおしょくじつくるよ!」とイラストを描き、うつわの前に置きました。嬉しい脱線がありました。何でネコなのか?絵が上達している!丸く切るのは私がやってあげました。ハサミはまだ危ないですからね。1日目はここで終了。乾かします。この後公園に遊びに。。体力は尽きません。

そして翌日。
娘が待望の色塗りに入ります。子供にとって「1日乾かす」って長いんですよね。彩色は私の所有する絵の具で彩色をしました。発色が良いアクリルガッシュ(不透明水彩)を使用しましたが、紙粘土なので水性の絵の具なら何でも良いと思います。絵の具が乾いたらニスを塗ります。

そして完成!独特の曖昧さがあって、
それがまた深みになっています。

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私のとツーショット。面白がって鼻を折られたので木工ボンドでくっつけてます。親子で並べるの嬉しいですね。ヒビも思い出に。

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場所を変え、妻を交えて鑑賞会を開きました。

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とても好評だったお父さん教室、親子で大満足のうちに第一回目は無事終了しました。次回のテーマは何にしようかな?また粘土でも良い気もするし、ペーパークラフトも面白そうだ。

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