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未来を想うパッケージ。〈あの子に寄せて〉
LUSHというお店をご存知だろうか
みなさまごきげんよう。うらうらです。
ハンドメイドのソープを購入できる、LUSHというお店をご存知でしょうか。なんかすごい香りを漂わせていて、カラフルなディスプレイが印象的なので見たことがあるという人は多いのではないかと思います。
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今から十数年前
ある年の私の誕生日に、ある女の子がLUSHのソープをプレゼントしてくれました。美しい布で包まれ麻の紐で縛ってありましたが、開ける前からいい香りがしていて、開けるとこれまた美しいソープが二つ入っていました。しばらく舌の上で転がして楽しみたいネーミングと、バスルームいっぱいに広がる香りに衝撃を受けたのを覚えています。
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(画像はイメージ)
(出典:https://www.lush.com/jp/ja/p/honey-i-washed-the-kids-karma-soap-stack)
変わらない凄さ
先日、アフタヌーンティーを楽しんでいる時、デザートのレモンカスタードタルトと紅茶を口に含んだ瞬間なぜか その子 のことを思い出しました。お祭りが大好きで、ねじり鉢巻がよく似合う子。気がつけば帰りにLUSHのお店に足を運んでいました。二つもらった内のひとつは終売になっていましたが、もう一つのほうは変わらずにあって、なんか泣きそうになりました。プレゼントをもらってから、通りかかるたびに店内をワクワクしながら見ては買わずに出ていっていたーーその頃は自由に使えるお金なんてあまりなかったからーーのを思い出して、色々買ってやった!買ってやったぞ!
素晴らしいのが、十数年経ってもコンセプトがブレることなく、お店の外観も当時と変わっていなかったこと。流行や時代に流されることのないブランドが確立されているからこそ、ずっと愛され続けているでのしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1658825444627-XvT2VPddzL.jpg?width=800)
スクラブのプラスチックの容器はお店で回収して、再利用するのだそうだ。
環境と人を想い、未来に残るパッケージ
LUSHのコンセプト、「Knot Wrap!」、消費者に対して極力無駄な包装をしない働きかけをしていて、緩衝材などもプラスチックフリーで環境に優しい。それも最近に始まったことではなく、昔から続けていることなのだそうだ。私が その子 からもらったプレゼントも可愛い布で包まれていて、再利用できるようになっていました。
また、ゼロ・ウェイスト、脱プラスチックが叫ばれて久しいですが、「気持ちを届ける・心も包むパッケージ(例えばプレゼントやご祝儀袋)」は、未来にも残っている気がします。
それは「売るため」の商品も同じだと思っています。
私が作っているのはスーパーなどで売っている食品やお菓子のパッケージデザインです。品質保持の役目を終えたらゴミになるしかない「使い捨て」の包装であることは否定できませんが、包まれているのはクライアントの想いと、時間をかけて人の手で作り出された、”ハンドメイド”のプロダクトです。
現に、「売ること」を目的にせず、「人を幸せにすること」を願った想いのこもった商品は、パッケージにも企業の願いがよく表現されていて、ロングセラーとなり長く愛されています。
次の記事では、そんなロングセラーの商品を話題に書いてみたいと思います。
心にも、未来にも残るパッケージデザインがしたいものです。
ではまた!
パッケージデザイン会社|株式会社デザインオフィス・ユニURL:https://douni.co.jp