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印版手の魅力と価値。
みなさまごきげんよう、デザイナーのうらうらです。
あれ、2023年になってる…?前回からだいぶ時間が空いてしまいました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
先日、大阪歴史博物館に行ってきました。天気がいい日が続き、春を感じる今日この頃。大阪城で酒盛りでもしようと思い立ち、それだけではあまりにも人間的に(デザイナー的に?)よろしくないということで。特別企画展「橋本コレクション受贈記念― 文明開化のやきもの印版手(いんばんて)」へ行ったのでレポートしたいとおもいます。
ちなみに雨でした。昼飲みはまたの機会に…
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文明開化のやきもの
「印版手」とは、明治時代から昭和初期にかけて大量生産された普段使いの器で、印版手コレクターとして知られる橋本忠之氏より大阪歴史博物館へ受贈された選りすぐりの作品を展示しています。18世紀ヨーロッパで発明されたプリントウェアが幕末(19世紀中期)の日本へもたらされ、ハイカラものとして受け入れられ自然の中のモチーフや風景、その時代時代に生きた人々が描かれた「風俗もの」、戦争の時代をうかがわせるような戦闘機や兵隊が描かれた「世相もの」など、様々な絵柄が編み出されました。
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まず銅板で紙に模様を印刷し、紙に刷られた絵柄を磁器の表面に転写する。転写作業は人の手でする工程が多く、薄いところや滲んだところがあり味わい深い表情があり、同じ絵柄でも個性が出る。
骨董好きの母と骨董市やアンティークショップによく足を運びますが、たくさんの印版手が売られているのを目にします。日本のみならず海外にもコレクターが多いようで、インバウンド需要もあり最近は密かな人気を見せています。
展示品動物絵柄ベスト 6!
風景や戦争に関係する絵柄も数多く展示されていましたが、動物が好きなのでマイベストを紹介します。
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さて問題です!
上の印版手の中でどれが一番高価でしょうか?一時3万円以上の価値がついたものがこの中にあります。
答えはこの下に
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↓
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↓
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_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 答えは「雪だるまに子犬図小皿」です!<
 ̄Y^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y ̄
みなさん当たりましたか?理由は衝撃の「可愛いから」。
…え、いや可愛いからって!女子じゃないんだからっつって。
印版手の知られざる価値
さすがに可愛いからと言うだけではなく現存する数が少ないという希少性も関係しますが、ピカソの絵のような美術品などとは少し違い、大量生産品である印判版手の価値は「人気」にものすごく比例します。
「可愛い」の定義は人それぞれなので、先ほどの正解はあくまで時価でしかなく本当の価値は誰にも分かりません。
今回の企画展では骨董市で予算内でお気に入りの印判手を探すツアーや、展示会場の外では大阪の骨董店による印版手の即売会が開かれました。即売会では実際に展示されていたものと同じ絵柄のものもあり、老若男女興味深そうに品定めをしていました。
これから印版手に興味を持つ人が増えたら、「雪だるまに子犬図小皿」のように高値をつけるものが出てくるかもしれませんね。
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(クイズの正解「雪だるまに子犬図小皿」に関しての価値は当日出店していた骨董店の方の見解であり、その価値については日々変動します。)
マイベスト印版手みつけた!
とても愛らしい表情のおひなさまが描かれた、春にぴったりな絵柄の大皿をみつけました。100年以上前のものなのに、大胆な図案には新しさが感じられます。
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こちらは松模様の小皿。このような絵柄はポピュラーで、漬物などなますをおいたり、より普段つかいができそうです。
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さいごに
ふらっと立ち寄った展示会でしたが、印版手の魅力を一層感じられた良い機会になりました。そして何より、お気に入りのものを手に入れられてラッキーでした。よし、これに刺身でも盛って日本酒飲も!イエーイ!
みなさんも、敷居を高く感じているアンティークショップや骨董市に足を運び、お気に入りの一枚を見つけてみてはいかがでしょうか。
ではまた!
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