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数学で頭の体操 数学小話

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スキマ時間の頭の体操に、数学小話はいかがですか? 簡単なゲームや数学にまつわる短いお話を紹介します。「2進数」や「背理法」のように「なんとなく聞いたことはあるけれど、どういうもの…
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10進数と2進数…数をどのように表現するか?2進小数について考える

はじめに 私たちは10進法で表記された数に囲まれて生活しているので、「2進数」と聞くとなんだか難しいな…と感じる方も多いのではないでしょうか。『2進数は神の数?』では、自然数の2進数について勉強しましたので、今回は小数について見てみましょう。実は古代エジプトでは、すでに2進小数に対応する概念を持っていたようです。もちろん現在の2進小数とまったく同じとまでは言えませんけれど。 「箱」でイメージしてみる 数という概念は簡単なようでとても難しいものです。まず10進数や2進数などの

コンピュータにも解けない問題がある?

 「クレタ人はウソつきか」のお話で、「コンピュータにも解けない問題がある」というお話をしました。現在は身のまわりにコンピュータがあふれているので、このようなことを言われても「そりゃあそうでしょう」くらいにしか思わないかもしれません。ここでは、もう少し具体的な問題で、コンピュータでも解けない問題にどのようなものがあるかを見てみましょう。 ジグソーパズルで遊んでみよう 皆さんはジグソーパズルをご存知だと思います。現在ではジグソーパズルを解くコンピュータが作られていますが、そこで

石取りゲーム必勝法 -PART2- ルールを変えて遊んでみよう

「石取りゲーム」のルールを少し変えて遊んでみましょう。基本的なゲームの進め方は前回と同じです。今回は取ることのできる石の数を変えてみます。 取ることができる石は、1個以上、全体の石の数の半分以下とします。例えば石の数が7個の場合、取ることができる石は1個から3個までです。最後に石を取った人が勝ちとする「最後が勝ちゲーム」としましょう。 石が2個になった状態で自分の番がまわってきたら、石を1個取って勝ちとなります(最後に石を1個残した状態でゲーム終了です)。 今回は15個の

石取りゲーム必勝法!絶対に勝てる戦略を考よう

 石やコインを使って簡単にできるゲームをやってみましょう。石をいくつか用意します。プレーヤー2人で交互に石をとっていき、最後に石をとった方が負けです。とることのできる石は1個以上5個以下とします。 ラッセル博士と助手のレオ君の対戦の様子を見てみましょう。今回は20個の石を用意しました。先手はラッセル博士です。 ラッセル博士は石を1個とりました。みなさんが後手ならいくつ石をとりますか?レオ君は3個とったようです。 プレーヤーは交互に石をとっていきます。最後に石をとった方が