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#050:「あり方」が大切

兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。
「ムダをなくしたいだけ」です。

「あり方が大切」とよく言われます。では、この「あり方」というのは何なのでしょう。
なんでもときほぐしたい即物的な私としては、よくわからないいろいろなことをひとまとめにして、「あり方」というラベルをつけているだけではないかという感じをもっていました。

ところが最近「あり方」の明確な定義を発見してすっきりしたところです。
致知出版社の藤尾佳子さん、「「あり方」というのは、私たち一人ひとりが心の中にどんな言葉を持っているか、なのだと思います。」、日本講演新聞 2024年7月15日
なお、日本講演新聞は、とても良いお話を読むことができます。

藤尾さんの定義を私なりに解釈すると、「自分が大切と考える言葉を決めて、それに基づいて行動をする」ということがあり方なのでしょう。その言葉自体は人によってさまざまで、決めるという行為自体が「あり方」を定めるということ。

私の場合、根本にあるのは、「誰一人取り残さない」というSDGsのメッセージで、それを一段具体的にすると「良いチーム・計画・システムづくりで、誰もが楽しく働くことができる社会を実現します」となります。
これで自分なりにはすっきりしていましたが、今、ホームページ制作中でお客さまに私が何を提供できるかをアピールしようとすると、これだけではなんだかわからない。
そこで、お客さまにとって魅力のある、かといってあまりに具体的になりすぎない言葉を整えているところです。

➀事業に関わる全員が本音で語り合うための共通言語をつくる。
・前職を含め、様々な組織に関わってきた中で気づいたのは、メンバそれぞれの認識がずれていることによって、ムダが発生しているということでした。ずれがあるせいで、本音で語り合うところまでなかなか行きつかず、表面的なやりとりに終始していると考えます。
・このずれを埋めるべく、皆さんのお話を聞いてそれを図や表を作ってお見せして、「そうそう、言いたかったのはこういうこと」と言っていただけるようにすることをしています。
・また、私の専門領域である、事業計画づくり、生産管理のしくみづくり、就業規則などの働くしくみづくりなどは共通言語づくりそのものです。
・私が所属している日本キャッシュフローコーチ協会の理念は、
「ビジョンとお金を両立して、社長と社員が夢や人生観を語り合える世界を目指して。」
というものです。この理念に共感しているので、私の「あり方」にも取り入れています。また、この協会のメインのツールである「お金のブロックパズル」などを共通言語の技法として活用しています。

②強みを活かす方法を発見・実現する。
・開業したころに知り合った人から、「コンサルってできていないことばかり言いますよね」とある人に言われて同感しました。
・すぐに目につく欠点、弱みについては、当事者の方々はよくわかっていて、それよりも、自分が本当にやりたいことをやりたいようにやりたいから、欠点などは放置している場合が多いです。
・なので、まず、その事業の現状の強み、これからやりたいことを見つけて、それを活かす方法をいっしょに考えます。
なにせ、強みを活かすことは楽しいので、うまく行き始めれば、弱みに見えたところはいつの間にか消えてなくなります。

③必要なことをわかりやすくお伝えする。
・支援者にありがちなことは、それは自分の専門外なので対応できないというセリフです。専門分野を深く極めた支援者は当然大切ではありますが、私としては、日々やってくる問題になんとかして対応している事業者の方々の負担を少しでも減らしてさしあげたい。
・また、相手の方々のこれまでの経験などを勘案して、どうすれば良いお手伝いができるだろうかを考えて、オリジナルなお手伝いの方法を設計します。
・手間ひまかかりますが、これはがんばり続けたいところです。その事業の関係者の方々の顔を思い浮かべて、「次はどうしようかな」と考える時間は、自分の元気の素になっています。

写真は、香川県・琴平町にある旧金毘羅大芝居。こんぴらさんの門前にある、日本最古の現存芝居小屋です。楽屋や地下なども含めて見学することができます。
===誰一人取り残さない===

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