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乾燥肌、かゆみ【DTCコラム】

暖かい日もありますが、冬に向かっているな~と感じる今日この頃。

冬と言えば気温が下がるわけですが、同時に、湿度も下がり、乾燥するようになります。


小学生前後の子供だったり、年配の方に増えるのが皮脂欠乏性湿疹という乾燥による皮膚炎、かゆみです。

皮膚が薄く弱かったり、汗や皮脂分泌の能力が低下なども悪化因子と言われています。


皮膚表面がカサカサしてくると、皮膚を守っているバリア機能が低下します。するとかゆみに対して神経が敏感になり、かゆくて引っ搔くと赤く湿疹化します。そしてまたかゆくなって。。。と悪循環になります。


今年は9月頃から皮脂欠乏性湿疹が増えてきた印象で、11月のいまはさらに増えていますね。

意外と急にカサカサしたり、皮膚炎をおこしたり、かゆみが強かったりするので、

「いままでこんなことなかったのに!」

「急に、こんな症状が!」

と心配になって受診されます。


薬での対策としては、

皮膚炎がそこまで悪化していない、乾燥肌がメインの場合は、

保湿クリームで皮膚へ潤いを保ちましょう。皮膚のバリア機能が維持され、肌荒れやかゆみへの対策になるでしょう。


もし、赤み、かゆみ、皮膚炎で困った場合は、

早めに治療薬を始めることが大切でしょう。皮膚科など医療機関を受診すると症状に応じた強さの外用薬や、場合によって抗ヒスタミン薬などのかゆみを低下させる内服薬をあわせることがあります。
引っかき傷からトビヒのような感染症が疑われる場合は抗菌薬を使用することもあります。
症状が複雑に合併していたり、貨幣状湿疹、苔癬化、慢性湿疹、自家感作性皮膚炎など悪化した状態の場合は、何度か通院して、段階的な治療になることもしばしばです。


日常生活での注意点としては、

入浴方法への指摘が多いかと思います。
熱い湯船に長時間つかったり、タオル類でゴシゴシ擦って洗うと、皮膚のバリア、皮脂がダメージを受けてしまいます。

乾燥しやすいスネなどの四肢や、肩などは、手を洗うように泡石鹸で素手で優しく表面の汚れを取る程度に洗うか、場合によっては石鹸は使わずお湯を流すだけでも十分なことも多いかと思います。

入浴後は、まだ軽く皮膚表面が湿っているうちに保湿クリームを使うと、よりしっとり保湿できると言われています。



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