斎藤工のようなパーマかけて見たんですけど、どうでしょう
パーマに憧れる。
斎藤工の色気あるパーマがかっこいい。大人の雰囲気が漂う斎藤工のようなパーマをかけたい。
あなたが直毛ならば、きっと思ったことがあるのではないでしょうか。
私もそんな直毛の1人。
パーマに憧れる一人の民として、勇気を出しパーマをかけに美容室へ行きました。
担当してくれる美容師さんはもう10年近くお世話になってくれている女性の方。多大なる信頼を置いている方の一人です。俺を「斎藤工」にしてくれるのはこの人しかいない。
『予約のとき話した通り、今日パーマかけたいんですけど…』
『いいと思います!なんか新鮮ですねー!どんなパーマがいいとか決めてますか?誰っぽいのがいいとか…?』
『えっと…あの…斎藤工さんみたいな…?』
『あーーーーーーーーーーーー。
なるほど。』
もうこの時点で引き返すべきだったのかもしれません。鏡に映った美容師さんの目には「動揺」の2文字が見て取れました。
しかし事前にパーマを頼んでしまった以上、美容師さんもパーマ用の時間を確保してくださっているはず。
もうこれは行くしかない。よろしくお願いします。
『じゃあ…始めていきますね…!』
その時、俺は震えていた気がする…いや、震えていたのは美容師さんの手か?
約2時間後 ─
『終わりましたー、どうでしょうか?!』
『おおお〜!』
なんとしっかりクルクルに。程よいツヤなんかも出ちゃったりして何とも大人っぽい髪型に仕上がっています。襟足まで跳ねちゃってます。
一言で表すなら「演技派俳優」。
『邪魔なんだよあの観覧車。 あれのおかげで、時計台見えなくなっちゃった。』とか言いながら爆弾仕掛けちゃいそうな。
美容師さんも言ってくれます。
『すごい似合ってますよ!』
『そ、そうっすかね…!』
『後ろから見たら、俳優さんみたいっ!』
・・・
ありが…んん?ほんのちょっと気になる言い方でしたが…まあいいか!うん!いい感じ!
その後、テンションの上がった俺はパーマをお披露目したくて友人に連絡。飲みに行くことになります。
きっと俺のパーマ見て驚くだろうなぁ…
『かっこいい』『おしゃれだね』『斎藤工じゃん』
こんなこと言われちゃうかなぁ、なんか照れるなぁ…
某駅前 ─
お、友人がやってきました…!
出会ってすぐに友人の目線が俺の頭に向かいます。俺はちょっとカッコつけて「パーマなんてかけたの忘れてたわ」みたいな雰囲気を出します。
『お、パーマかけたんだ?』
『え?…ああ。頭?まあちょっと髪型飽きたからさ。適当にパーマとかかけてみてさ、別になんでも良かったんだけどね。髪型とか気にしねえしさ、俺。ちょっと前髪の方も…
『大泉洋じゃん』
大泉洋。
お お い ず み よ う。
…いや、大好きなんですよ。大泉洋さん。北海道も大好きだし、TEAM NACSなら断然大泉さん派だし、紅白だって白組応援してたし、ビール飲むならプレミアム・モルツだし。
でもさ。なんだろう。
俺は決めました。
次にパーマをかける機会がもし来るのであれば、俺は予約を入れる前に必ず美容師さんに聞こう。
俺のパーマどうでしょう?
って。
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