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雑記1093「ただ面白いを追いたい」

ニターっとしたぜ。

進化論的には突然変異と自然淘汰ってのがいまの科学の王道になってて、オレはそれに異を唱えてるんだけど(唱えてる科学者もおるで)、養老センセがだいぶこっちサイドっぽいとわかった。
さすが象牙の塔の住人にありがちな耳学問者じゃなく、自分自身で誰より虫にお触れになられてるだけのことはある。


いつものごとく糸井さんとこのサイトなんだけど、糸井氏が「虫とかなんで他の動物の目とかをカモフラージュすんの?」って訊いて、養老センセが「いちおー生存戦略ってことになってるけどねー。信じてねー」ってなことを返してて、うぉーってなった。

オレは、もちろん生存のことを一応考えての変化だろうってのは思ってんだけど、養老さんの「信じてない」ってのが愉快痛快でさ。
で、糸井さんが「神チックなヤツは何考えてんのかねー」みたいなこと言って(超うろ覚えよここ)、養老さんが「そんなこと考える気にもならない。ただただ『おもしれぇなぁ』って思う」って言ってさ。言ってくれてさ。

やっぱこれでしょ、科学者ってのは。いや、センセが科学者かどうかしらんけど。
一応合ってるとされてることをより多く覚えたり、より分がありそうな理を捏ねたりすることが科学者に備わるべき天稟じゃなかろ?
「なんで?」「これすごくない?」「どうなってんの?」という、言ってみたら感情の側にこそその才を問われるべきだと思うんだよ。

オレがよく「科学者は詩人に学べ、詩人は科学者に学べ」って言うのはこういうことなんだよ。
ウソ。
あぁ、そう思ってるのはホントだけど、よくは言ってないわ。ってか、いま初めて書いた。どうもね、どっちもアホっぽいヤツがまぁいるんだよ。自分のことは棚にあげるけどね、いまは。
だから片落ちで、学者でも詩人でも何言っとんのかわからんぞコイツ、ってなやつがまぁいるんだな。自分のことは棚にあげるけどね、いまは。

だからやっぱり賢治さんなんかスンゲーって思っちゃう。テキトーこいて人の気引こうとしてるだけだろテメー、っていう詩人とまるで違って、こっちからはその理が見えなくても(もちろん他者からも彼は相当見えやすいが)当人の中ではバチーッと物理法則のように決まってるものごとがあり、それを言いたくて言いたくてしょうがないんだろうなーってのが伝わってくるじゃない。
石とか星とか科学とかが好きだった(オレもオレもー)、で、いつも土に触れてた人の言葉は、やっぱり地に足着いてるんだよねぇ。逆っぽけどね、透明とか銀河とか出てくるから。でも賢治さんはちゃんとしたはるねん(何様だよ)。

あれ、違う人の話してるわ。


そういや最近、まったく言葉が出て来ない。詩とか詞とか。
あー、「こんな法則見つけたーっ!」ってのも出て来ないな。
ヤバい。鍵盤基礎練だけでアーティスト気取りしちゃってる。
あ~、枯れてきたのか~? 才能が枯れてきたのかな~?
なーんてことはホンキでは思ってないんだけど、結構なスランプだ。で、こういう時は決まって痛みの類がないのだな。のほほーんとしちゃってんだ。

最近毎日毎日、サッポロ一番の酒井美穂子さんのことを想うようになってきた。もうこれは恋い焦がれてると言ってもいい。

本当に人はいらんことを考えすぎるんだろうなぁ。
「なぜこの世界はこうなってるのか?」としつこく考えてるひまに、じかに世界を知る、思う、考えるひまが取られる。
逆に鮭とかすごいじゃんか。蜂とかさ。他にもいっぱいだけどさ。

彼らは「なぜわかるの?」と問わないから、「なぜかわかる」んだろうな。そう考えたら、酒井さんは外からは見えないどれほど膨大な情報量(この単位もなんか浅くて使いたくないが他に言いようもないんで)とくんづほぐれつしてるんだろうと思う。
かりそめの正解かどうかを判断するような、なるべく汎用性の高い論破力を得るだけのような、うっすい「知」に比べて、どれほどじかに世界に触れているんだろう。


今日はオリソンに代わって、内容に近そうな過去詩を再アップしときま。
こんなようなことが言いたかったのかもしんない。




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【今日の過去詩リーズ】




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