ホン雑記 Vol.2「雨降って…」
「Valley of Idea(ネタの谷)」という言葉をご存じだろうか?
仕事だったり、趣味だったり、こういうブログなどの継続的な活動において、スランプほどでもなくアイデアの枯渇というほどもないが、突如として襲い掛かるスンっとした谷のような、ネタが一切浮かばない時期のことである。
あまり知ってる人はいないかもしれない。それもそのはず。
ネタがなさ過ぎて、今この場で作りだした造語だからだ。
こんなくだらない、お互いのためにならない時間の使い方があるだろうか。
でも、ちょっと生き急いでいる人にはこのぐらいがちょうどいい。はず。
そうだな。今日は投資の話のようでそうじゃない話をしようかな。
最近仮想通貨に200万ほどつぎこんで、1か月ほどでジリジリと60万円分ほどの含み益が出ていて、1日ぼーっとしてたら利益分がゴッソリゼロになった。
15万円分ぐらい落ちたとこで気づいたのだが利益確定もせず(意味不明)、ゼロになるまでアワアワ言うだけで(意味不明)、利益ゼロになったところで狼狽売り(意味不明)してしまった。
結局、気づいてすぐに売っていれば45万ぐらい儲かっていたし、売らずに持っていればその時の取得単価よりは今また上がっている。最もアホなことをしてしまって1日寝込み、数日悔やんだ。
1か月チャートを見ているだけで、前職の2か月分の給料と同額ほどの不労所得が出ていたのだ。無理もない。
「オレ、投資とか向いてないのかな。絶対に金持ちとかに成れない星の元に生まれてるのかな」
それ以上の悪い妄想もして、割と凹んだ。ホントに子供みたいなおつむである。
おつむ。語感がすこぶる可愛らしいので2回言ってみた。
逆に言えば復活する最中、人一倍色んなものを拾って来ていると思う。
前に書いた色覚異常者の記事なんぞを読み直してみるとズバズバと刺さってくる。書いてる時はほげ~っとしてるもんだが、凹んだ時には感動系の吸収率がハンパなく、みなさんはくれぐれもこのことを覚えておいて頂いて、悲しいことがあったら昔感動した書物や映画や音楽に触れてみることをお勧めする。
「人生お金じゃないよ」だった20代から、40代半ばの地に足が着いた感覚を経ての「やっぱりお金だけじゃないなぁ」のつもりだったが、こんなあぶく銭の喪失でここまで落ち込むことでの「無茶苦茶お金だったね、オレ」の発見。決してすっぱいブドウじゃなく、本当にいい経験をしたと思っている。
オレが金持ちになりたい1番の理由は「自由」のためだ。それしかない。
いい家に住みたいとか、いい車乗りたいとか、いい女〇〇たいとか、いい酒飲みたいとか、本当にない。
いや、半分はウソだ。ただ、それは今挙げたような経験をしてみたいというだけであって、永続的には要らない。逆に死なない程度のホームレスの経験をしてみたいというのもある。これももちろん永続的には要らない。
そんなことは不可能だが、それらをいつでも選べるような自由が欲しいのだろう。子供みたいなこと言ってんなぁ。
流行りのラーメン屋の行列に並ぶ神経とかが抜け落ちていて、20代の金もない頃にいつもミューチケット(名鉄だけかこれ)を買ったりしていた。
とにかく待ったり、縛られたりがイヤ。自由イズエブリシング。
そんなオレがだ。たった60万のあぶく銭を失って数日凹むことのほうが、よっぽどオレの幸せにとって不自由だと気づかせてくれたのが今回のナイスイベントだった。
「金をコントロールするより、心をコントロールするほうがよほど自由になれるぞ」と。
奇しくもさきほど、女芸人アジアンの馬場園がさんま御殿でこんなことを言っていた。
子供の時分に、雨が降ったらチラシを集めて何枚にも重ね、家の外に出して雨ざらしにしておく。時間が経って、重ねたチラシはガッチガチに固められている。それを拾って「金塊やー!」と喜んでいたと。
貧乏タレント側の席に座ってそう告げる彼女の、なんとも楽しそうなことよ。一瞬は「うわぁ……」なんて思ったが、これがまさに真理だと思った。
子供がどんぐりを集めているのを見て「可愛らしいなぁ」と、どこかしら上から見てしまうところがあるが、少なくともオレの含み益60万より、その子にとってのどんぐりは宝物であるはずだ。そして、きっとそれがすべてだ。
本当に大仰でバカっぽくて申し訳ないのだが、今回のことは「目に見えてるものがすべてなのかな?」というメッセージにしか思えなくなった。
そんなオレがちょっと前に「星の王子さま」を読んでいたりして、なおさらそのメッセージが染み入ったりするのである。
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