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ホン雑記954「ご自尊ください」

たしか、Web3界隈のインフルエンサーチックな人がツイってたんだと思うけど、
「これからは自尊心を保ち続けるのが一番のスキルかもしれない」
って名言がまわってきた。

おっしゃるとーりすぎて、今日はここまで。ばいちゃ。

というわけにもいかんので(いくんだが)、なんか書いとくか。今日もまた、なんか書いとくかー。


こないだチラっと見たヤフニュかなんかで、東尋坊界隈にいらっしゃる「ちょっと待ておじさん」を知った。
ウソ。前から知ってたけど、また見かけた。そのあだ名の通り、自殺志願者を止め続ける暮らしをしている元福井県警の茂幸雄さんだ。

茂さんは退職してからもう20年ほど東尋坊で自殺防止活動をされている。
人間関係や、お金の問題、将来の悲観など、いままでもいろいろな原因があったが、ここ最近になって急速に増えだしたことがらがあった。

それがAIの台頭だった。
最初はどういうことなんだろうと思ったらしい。

引き止めたうちのひとりである女子美大生は、
「いままでやってきたことがすべて無になったと思った。命令ひとつで生成される絵のレベルに愕然としてここまでやってきた」
と言った。

いよいよきたか、と思った。趣味に毛が生えた程度の音楽マンであるオレでさえ、何カ月か前は不定愁訴の小さいヤツに襲われた。
幸いにして、音楽は絵ほどのAIとの見分けのつかなさには至ってないんだけど、それもまぁ時間の問題だろう。
音楽やってるツレでさえ、ボーカルのオートチューンに気づかない(そもそも知らなかった)ってのを知った時も結構愕然とした。パンピーが「誰々は歌上手い」とか言ってるの聞くといまでも辟易する。ライブでも補正できるらしいんで、目の前で歌わん限りわからんで? あんなもん。

このあたりの度を超したうんざり感は、障害者支援施設「やまなみ工房」の酒井美穂子さんや、NHKの「no art, no life」を目にしたことでだいぶ浄化された。
つまり、その活動を行うことが生きることとイコールになってる人にとってはAIなどなんのダメージにもならない。で、そういう人に触れてると自分にもそれが多少は伝播する。

だけど、ひとたび何かを狙おうとすると、AIは非常に邪魔くさくなる。ま、だいたいは「お金」だわね。ついで承認欲求あたりか(いまの子はこっちがメインかもしれんなぁ。ホスト狂いなんかを見るに)。

ユニークな彼らの、「アートって何?」とすら思ってない高純度な創造性を見ると「あぁ、自分は音楽が足りてないから焦るだけなんだな」と気づくわけだけど、芸術の道を、学校に行って学ぶようなタイプの人間(今日のはまったく批判ではない)には、それはたいそう堪えるだろうと思う。

これだけ時代の流れが早すぎると、普通科のような汎用的な道も、芸を磨くような特殊な道も、まったく先が見えない。
いや、書いといてなんなんだけど、この「先が見えない」っていうの、オレ大嫌いなんだよね。じゃー書くなよなんだけど、ってか、それ…

あたりまえじゃね?

先が見えてる時代なんていままでに一度だってないわな。むしろ先が見えないことで命を落とす恐れが最も低いのが現代だわ。
とはいえ、切った張ったの時代の人のメンタルと比べてもしょうがない。しょうがないんだけど、それゆえに自分で命を絶つ確率が最も高い時代でもある。

そしたら「オレ、生きてて、全然、いいぜっ!」って思える人がやっぱり強い。理由なんかないんだから。
でもまぁこのあたりはあの為末氏でさえ「残酷なようだけど、幼少時の環境で決まる」って言ってたな。
オレの友人の妻ちゃんが毒親ガチャを引いちゃったらしく、友人はオレと同じく大いなる愛にあふれた人なんだけど、20年一緒に居ても解毒できないのか、と嘆いてた。最初に当たる人間の応対が、世界の応対だと刷り込まれちゃうんだな。
それでもオレはいつかその妻ちゃんの呪いが解けるだろうと信じて疑わないけどね。彼女が友人に出逢わなければ、もっと濃いままの毒だったろうし。

とーちゃんかーちゃん嫁ちゃん、ありがとうごぜーますだ。
オラぁホント運良すぎですだ。


多少なりとも幸せな人間は、それが欠けた人をフォローしに行くべき…行ったほうがいいんだとは思うんですけれども、ゼルダのティアキンにハマりすぎて他のことがやれそうにありません(最低(嫁にはいちいち罪悪感持つなって言われた(うひは)))。




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【今日のオリジナルソング】

クリスマスまでこれで行くぜぇ~?
しつこいぜぇ~?




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