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作曲月間第5弾「エンドユーザー」

(曲は下にあります)

待ってる人には、お待たせいたしました✋
新曲の完成です。

週1で歌を作っていく作曲月間キャンペーンはおしまい…のはずだったんですが、もうチョロっと出て来たので第5弾ってことで付け足しときます。
一応本気…というか、自分に課してたのは第4弾までだったので、これ以降はちょっとぬる目です。
以降と言っても、週1で作曲して発表していくのは、次の金曜日(3月4日)に出す第6弾までとなります。

それ以降の週は、いよいよ未発表の過去曲を4曲ほど放出していきます。その最後は、おととしから出す出す詐欺してるオトンの曲で締めます。


それでは「エンドユーザー」、聴いてください。

「エンドユーザー」
詞・曲・歌:仲大輔


台所に立ったまんまで
ウインナーをいただきました
ほどよく焼き目がついたのを
三本ほどいただきました
いつもの食卓せきで食べるよりも
なぜかおいしく感じました
きっといつものウインナーと
へだたるお味じゃありません
きっといつものウインナーも
おなじく美味なるものでしょう

テレビみながら 本よみながら
ながらながらのながらごはん
そのうえネットにつながって
主役はいったいどちらさま?
いつもはきっとすこしだけ
そっぽを向きながらなのです
死ぬ気で生きたあなたから
心もそむけていたのです

わたしが敬虔な態度で
あなたをいただいたとしても
わたしがぞんざいな態度で
あなたをむさぼったとしても
もう跡形なきあなたには
さしたる違いもないでしょう
それでも命をいただくと
あなたに言わずにおれません
誰の胸にもかからずに
見送られぬのは堪りません

能率ばかりを旨として
いまをかさねるつもりでも
時間に追われる幻想に
かえっていまがちぢこまる
スマホ片手に子あやす母を
なげけたものではありません
胸のアンテナがへし折れると
なげけたものではありません

あなたはきっとわたしのため
死んだわけではありません
あなたはもちろんわたしのため
生まれたわけではありません
だけど見送る最後の者は
こんな顔をしたわたしです
どこゆきつくかもまだ知れぬ
旗も掲げぬわたしです
それでもあなたと契るのは
くちばしの黄色いわたしです

かたちを変えて居続けて
あなたはわたしとなるでしょう
かたちを変えて居続けて
わたしはしもべとなるでしょう


ふとそのお味に気づいたのは僥倖でした。
「あっ、うまっ」というその一瞬の感覚を捕まえられたおかげで、歌になりました。それがなかったらこの歌はありませんでした。

前々から思ってました。我々はしゃらくさくなりすぎました。
昔は自分の手で捕まえて、屠殺していたのです。それは獲物を狩るというえげつない行為でありながら、間違っても敵ではない。相手から見たら天敵かもしれませんが。でもそこには、得も言われぬ感情があったと思うのです。

普段味わい逃がしている分のおいしさの量は、狩猟・屠殺を人任せにして、餌食にありつけるのが当たり前だと思って感じ逃した有り難みの量なのでしょう。
まぁ、でも、喰らっていくんですけどもね。今後も。

偽善の押しつけのような歌ではありますが少なくとも、死んでも食べ残しはしたくないと思わせてくれる歌ができました。個人的にはですけども。


「誰の胸にもかからずに」とありますが、きっと「あなた」を育ててくれてる養豚場の人たちのひとかたならぬ思いに送られているでしょうし、誰にもなんとも思われずに生涯を全うするわけではありません。

だけど、食する者がいなければ、豚たちは命を落としていない。それは実際には分業で分からなくなってしまったけど、自分たちがなんの意識もなしにひょいひょいと頬張るのは、自分たちは殺してないと思うのは、どうにもズレていると思うのです。

それが別に悪いことではないということと、なんの思慮もなく己(肉体だけでなく)を通り過ぎさせるのはまた別の話だと思います。


大食いというクソみたいな娯楽がなくなることを切に願って。
好きな人には申し訳ないが…と前置きしようとしたけど、やっぱりやめておく。

動物の殺処分に似た害悪でしかないので。




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