ホン雑記 Vol.118「神の秘め事」
オレのPCのデスクトップには、「神の秘め事」というテキストファイルがある。
自分の身に起こった偶然を、自分の裁量で書き残しているものだ。
自分の裁量で、というところがだいじで、
「今日サイコロを振ったら2回連続で1が出た。すごい」
とかでもいいのだ。
他人が見たら「そんなんタダの偶然じゃーん」でもいいのである。
15年前にオトンが死んで、そっからの這い上がり関係で「小林正観」という人に出会う。講演もオカンと聴きに行った。
現物のその人はなんとも覇気のないオジサンで、平素の自分ではまるで魅力を感じないタイプだ。講演中も、いい話がしょうもないダジャレで何度も何度も掻き消される。
オレもオカンも「いらち」なんで、「こらアカン。出よか」となったところで、まったく覚えてないが、なんらかのワークショップがあった。数秒で体を使ってやる何かだったような気が…。
ま、とにかくそれをやってみて、オレもオカンも泣いてもた。って話だ。
何がどう利いたかもまったく覚えてない。が、何か大きく救われたのだ。
そのワークショップがそのタイミングで来たことで「も、もうちょっと聞いていったろかね?」となる。
そこから数年。もうオトン事件からはすっかり立ち直っている時だったが、オカンがまた正観氏の講演会CDなんかを掘り出して来て「聴いてみいや」と渡された。
その中で言っていたのがこの「神の秘め事ノート」だ。
ノートの名前はなんでも良くて、正観氏が自分のノートに付けていたタイトルがこれだった。
どんな偶然でもいいから、自分が「おっ」と思ったことを書けばいい。いつか自分の人生に大ダメージが来た時に、そのノートを読み返してみてください。自分がいかに神に愛されていたのかを思い出すはずです。
概略ではあるがそんな内容で、車の中でまたすぐ泣いた。
家に着いたらすぐに記憶を遡って、今までの人生で思い出せた偶然を5つ書いた。
それがもう3年ほど前の話だ。
今そのノートには15個の偶然が記されている。あとになるほど偶然の起こる間隔が狭まっているのだ。
もちろん自分のアンテナ感度が高まっているというのはある。毎日死の恐怖に苛まれているし、偶然を待ち構えてもいるのだから。
でも、明らかになんか超常の力が働いて、頻度を高めているというのは感じる。
最近「宇宙は同じものをコピーしたがる」とかそんな世迷言ばっかりほざくオレだが、実のところ、
・人の言うことを聞かない
・人の意見を馬鹿にしない
・自分が正しい必要はまったくない
の心持ちで物事を考えると、結構な確度で突き当たる真理だと思っている。
こないだ世界一の金持ちになったイーロン・マスク氏は、
「この世界が、何者かが作ったシミュレーション世界でない確率は、数10億分の1に過ぎない」
とマジで言っている。
彼もそのへんの人よりは、たぶんモノを考えてると思うのだ。その彼が、この世界が「真の現実」である可能性は極めて低いという。
それはさっきあげた3つのことを意識して生きていると、よく突き当たる。
「あれ? ここちょっと落ち度ないか?」って。
あ、ウソこいた。突き当りはじめだわ。「よく」とか言っちゃいかんなぁ。
すぐ3つのうちのどれかが邪魔してくるなぁ。
さて、だいぶクレイジーになってきたので今日はこのへんで。
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