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ホン雑記 Vol.266「両輪」

ここでも何度か話題にしたイノベーター理論のお話。
超大雑把に言えば、ビジネスでも生活の損得の上でも、上位10%ほどのスピード感で動くと利益が一番多いよって感じの内容。

タイトル画のアーリーアダプターの真ん中あたりが、利益最大のスピード感であると。それ以上動きが早いと失敗や、時代を先取りしすぎなんてことになる。


昨日GACKT氏の動画を見てたんだけど、なんかあの人は一流のビジネスマンなのではないかと思った。ちゃんと芯を分かってるなぁというかね。ま、オレはビジネスを成功も失敗もさせたことないんで、勘なんだけどね。

GACKT氏は、このイノベーター理論はそもそも、リアルのビジネスにおいての理論ではないかという。時代の先端を突っ走るよりは、誰かを先に走らせておいて、多少あとから行ったほうがケガをしないで済むと。
ところが、いまのITやテクノロジー、特に通信系では先行利益はもっと大きくなっているという。
この界隈では、早く動いた時の成功や失敗がどうこうではなく、ある程度の結果と内容を人より先に理解するだけで、それがすでに利益なのだと。

いままでのリアルなビジネス、体を動かしたり実社会で物理的に何かを産み出すことにおいては、日本人の気質はこれに向いていたという。確かに自動車産業(というかトヨタ?)を見ればそうかもしれない。

で、GACKT氏がこの話を人にすると「じゃぁいまからやっても遅いんだな」と返されるらしいけど、スピード感ってそういう話じゃないらしい。その考え方自体もうすでに違うのだと。
先行利益を得られる人たちは、考え方が早いのだという。いま「自分は遅いんだなぁ」と思ったら、いまそれをやれと。遅くなんかないと。

自分は出遅れたとショボくれる人は「いまさら自分が出て行っても遅いから、次に新しいものが出てきたらそれをやります」と言ってる人たちで、結局マインドのほうは「われ先に」とはなっていない。次を待ってしまっている。
そのマインドを変えられた人だけが、次に来るものに対して早く反応できるのだという。オレは生まれついてのラガードだが、メチャクチャ刺さった。ぐうの音がまったく出なかった。まさにおっしゃる通りだ。

ここで変われる人になるのに必要なのは思考だという。根本的な思考がズレてるから利益を得られないのだと。
たとえば、目の前にあるものがチャンスという果実だとしても、思考がズレていればこれが果実と映らない。それは、誰かが何かを手に入れたのを見て、その手に握られていたものを確認してから「チャンスだ!」と言ってるのと同じだという。もちろんその果実が自分のもとに来ることはない。

思考を変えるというのは、何かを聞いて「そうすればいいのか!」と姑息にやり口を変えることではない。それは生き方を変えることであって、大変なことだという。

思考を変える。それは、
本当に変わりたい…。と求めている人が「こういうことだったのか!」という感覚を理解した上で、行動を伴って体の中に書き換えられることだという。
そう、思考を変えるのには行動を先に変える必要があるのだ。そして、変わりにくい人たちはみんな「国語」で話すことが多いという。この国語とは母国語ではなく、言語をもって、という意味だろう。でも変わっていく人は、みんな数字を語るという。
「幸せになりたい」「○○になりたい」ではなく、「いついつまでにこういう結果を出します」という話し方だと。あぁ、これは耳が痛すぎる。

武田鉄矢や德永英明も確かにそんなこと言ってた。何歳までに叶わなかったら夢を諦めますって親に誓わされたみたいなこと。



とはいえ、オレは数字は口にしない。
背水に追い込む勇気がなかろうがなんだろうが、ここで「あぁ、そうですか、無理ですか」といまの思考を疑ってるようなヤツに何かが起こるとは思えない。

スピード感の話は十二分に染みた。し、ことあるごとに思い出そうと思う。
でも、オレは待つことにする。掴みに行く方法も持ったまま、待つことにする。

だって、それより他にしょうがないんだから。何も訪れないまま死んだら、それはそういう器だっただけのことと思おう。


ダイコンの種から、バラの花は咲かない。




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