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2021年 12球団 離脱者ランキング


2021年の全12球団の離脱者を比較するコーナーです。今シーズンはどの球団のファンも「うちは怪我人が多い」と嘆いていたでしょうが、実際のところ何人程が離脱しているのでしょうか。

今回は週刊ベースボールONLINEの出場記録やTwitterの呟き等を基に、「シーズン中1ヶ月(30日)以上離脱した支配下登録選手」を数えてみました。

対象は二軍戦が開幕した3/20から、Bクラスの球団はフェニックスリーグが終了した11/1まで、Aクラスの球団はポストシーズンの終了日までとしました。
1軍、2軍、エキシビションマッチ、フェニックスリーグの何れの試合にも出場していない事が離脱の条件です。

巨人、ソフトバンク等の選手は3軍や練習試合の出場記録も確認しましたが、一部有料会員しか閲覧できないページがあったため、不正確の可能性があります。ご了承ください。

離脱に関しては、記事等で原因が分かる限りは症状名を記載し、分からないものは不明としています。
開幕時の入国遅れは反映していませんが、シーズン中の五輪代表参加に関する離脱、出産立会い等による帰国は離脱にカウントしています。

・セ・リーグ

・優勝 東京ヤクルトスワローズ

支配下:67人 離脱者:21人 離脱回数:26回

近藤弘樹

市川 31日 3/20~4/20 不明
雄平 31日 3/20~4/20 不明
宮本 48日 3/21~5/8 不明
星    39日 3/24~5/2 不明
鈴木 60日 4/2~6/1 不明
山野 226日 4/15~11/27 不明
嘉手苅 43日 4/19~6/1 不明
歳内 87日 4/24~7/20 不明
濱田 168日 4/29~10/14 不明

近藤 184日 5/27~11/27 右肩肉離れ
松本友 30日 5/31~6/30 下半身の張り
金久保 40日 6/21~7/31 不明
嘉手苅 35日 6/27~8/1 不明
梅野 32日 6/28~7/30 リフレッシュ
小川 35日 7/4~8/8 コロナ感染
中尾 45日 7/9~8/23 不明
長谷川 129日 7/21~11/27 不明

梅野 33日 8/6~9/8 不明
バンデンハーク 39日 8/11~9/19 不明
歳内 53日 8/14~10/6 不明
中尾 36日 8/25~9/30 不明
蔵本 40日 8/27~10/6 不明
ケリン 66日 8/31~11/5 コロナ感染
坂本 79日 9/9~11/27 不明
梅野 67日 9/21~11/27 不明
サイスニード 44日 10/14~11/27 下半身の張り

ヤクルトは日本一を決めた11/27までを対象としている。
数年前から怪我人に関する報道を伏せるようになった球団方針もあり、殆どが原因不明の離脱だった。オフシーズンの契約更改にて怪我が明かされる場合も多いが、ヤクルトの場合二軍選手の契約更改に関する記事は全くなかった。
20人中16人は投手の離脱。主力では昨年中継ぎの主力だった梅野長谷川、今年の前半戦中継ぎの主力だった坂本近藤が離脱したが、大西、星、大下といった投手の台頭や、田口、スアレスを中継ぎに回して穴埋めに成功した。また、2ヶ月以上の離脱が少なく、ダメージを最小限に抑えた。

・2位 阪神タイガース

支配下:69人 離脱者:11人 離脱回数:12回

高橋遥人

川原 232日 3/20~11/27 コンディション不良
高橋 127日 3/20~7/25 上肢コンディション不良
尾仲 64日 3/20~5/23 不明
湯浅 49日 3/20~5/8 右ハムストリング肉離れ
榮枝 74日 3/27~6/9 右肋骨骨折

チェン 34日 5/8~6/11 リフレッシュ
小林 37日 6/6~7/13 左足首負傷
チェン 139日 6/21~11/7 左肩痛

桑原 54日 7/5~8/28 不明
望月 46日 7/31~9/15 不明
高寺 62日 8/16~10/17 左股関節の張り
井上 78日 8/21~11/7 右足脛骨骨折

阪神はCS1st敗退が決まった11/7を区切りとしている。
12球団で最も怪我人が少なかったのが阪神だった。
主力に限れば、先発の高橋遥人、新加入のチェン、中継ぎで一時期勝ちパターンに入りかけた小林くらいだった。
怪我人という観点での誤算が少ない順調なシーズンだったと言えるだろう。

・3位 読売ジャイアンツ

支配下:70人 離脱者:22人 離脱回数:27回

梶谷隆幸

山崎 237日 3/20~11/12 右肘TJ
太田 144日 3/20~8/11 右足の張り
中山 66日 3/20~5/25 左肋骨骨折
伊藤優 57日 3/20~5/16 右足負傷
山本 43日 3/20~5/2 不明
メルセデス 36日 3/20~4/25 左肘違和感
沼田 35日 3/20~4/24 不明
陽    57日 3/29~5/25 コンディション不良
大竹 59日 3/31~5/29 コンディション不良
デラロサ 35日 4/15~5/20 市民権申請の為帰国
井上 201日 4/25~11/12 左肘頭手術
テームズ 117日 4/28~8/23 右アキレス腱断裂→契約解除

野上 177日 5/19~11/12 右肩痛
高木 90日 6/6~9/4 コンディション不良
吉川 57日 6/11~8/7 左手中指骨折
中川 58日 6/21~8/18 左肋骨骨折
伊藤優 94日 6/30~10/2 右肘痛
大竹 50日 6/30~8/19 右脹脛筋挫傷
菅野 49日 7/1~8/19 コンディション不良
梶谷 76日 7/11~9/25 右手骨折
サンチェス 121日 7/14~11/12 右肩痛

横川 62日 8/10~11/12 不明
大竹 43日 9/11~10/24 右膝痛
香月 52日 9/21~11/12 左肩手術
桜井 42日 10/1~11/12 不明
梶谷 42日 10/1~11/12 ヘルニア手術
伊藤優 39日 10/4~11/12 右肘TJ

巨人はCSファイナルの敗退が決まった11/12を区切りとしている。
開幕直後の3.4月のうちに12人が離脱、特にチームの核となる外国人の離脱が痛かった。
シーズン中も菅野梶谷吉川などチームの主力や新戦力の離脱が多く、阪神とは打って変わって計算の立たない苦しいシーズンだった。
香月、伊藤優、山本、沼田、井上、横川は来季は育成契約からのスタートとなる。

・4位 広島東洋カープ

支配下:69人 離脱者:24人 離脱回数:29回

フランスア



アドゥワ 226日 3/20~11/1 右肘手術
鈴木寛 208日 3/20~10/14 不明
山口 103日 3/28~7/1 腰痛
フランスア 81日 3/20~6/9 右膝手術
野間 48日 3/20~5/7 下半身コンディション不良
宇草 41日 3/20~4/30 右腓骨手術
スコット 46日 3/28~5/13 出産立会いで帰国
上本 58日 3/31~5/13 下半身コンディション不良

行木 211日 4/4~11/1 不明
大瀬良 31日 4/10~5/11 右腓腹筋損傷
小林 40日 4/23~6/2 体作り
藤井 61日 4/29~6/29 不明
中村恭 58日 5/6~7/3 不明
遠藤 52日 5/10~7/1 フォーム調整
岡田 59日 5/30~7/28 不明
小林 52日 6/10~8/1 体作り
會澤 64日 6/16~8/19 左足コンディション不良

スコット 123日 7/1~11/1 コンディション不良、帰国
田中法 30日 7/4~8/3 不明
中田 55日 7/5~8/29 不明
大盛 47日 7/23~9/8 右手有鉤骨手術
羽月 41日 7/29~9/8 右手有鉤骨手術
岡田 66日 8/9~10/14 不明
薮田 45日 8/9~9/23 不明
フランスア 78日 8/15~11/1 不明

野村 36日 9/26~11/1 不明
薮田 35日 9/27~11/1 不明
一岡 31日 10/1~11/1 不明
白濱 31日 10/1~11/1 不明

巨人を上回る離脱者がいたのが広島。24人中17人が投手とこちらも投手の離脱が多い。ただ、小林や遠藤のようにフォーム調整など怪我以外の練習に時間を充てていた投手も多いかと思われる。
3ヶ月以上の離脱は少なかったものの、フランスア岡田薮田は繰り返し離脱した。
五輪期間の7~8月の離脱も12球団の中では多かった。羽月大盛といった期待の若手の骨折もあった。

・5位 中日ドラゴンズ

支配下:69人 離脱者:19人 離脱回数:21回

平田良介

福島 226日 3/20~11/1 左肩痛
濱田 226日 3/20~11/1 右足首手術
加藤翼 206日 3/20~10/12 体作り
佐藤 36日 3/20~4/25 左脹脛筋損傷
木下雄 148日 3/22~8/17 右肩手術、右肘TJ→支配下抹消
A.マルティネス 103日 4/18~7/30 上肢コンディション不良
石川翔 41日 4/25~6/5 フォーム調整

清水 60日 5/1~6/30 上肢コンディション不良
ロドリゲス 42日 5/23~7/4 キューバ代表参加
R.マルティネス 36日 5/24~6/29 キューバ代表参加
平田 82日 6/3~8/24 異型狭心症
梅津 105日 6/6~9/19 フォーム調整
高橋宏 74日 6/11~8/24 右肘違和感
石川昂 119日 6/26~10/23 左尺骨骨折

滝野 91日 7/3~10/2 下肢コンディション不良
谷元 79日 7/11~9/28 体調不良
阿部 109日 7/15~11/1 上肢コンディション不良
石川翔 101日 7/23~11/1 右肩痛
三ツ俣 31日 8/14~9/14 左足首捻挫
福谷 61日 9/11~11/1 右足親指骨折
佐藤 35日 9/27~11/1 不明

離脱者の数は巨人や広島より少ないものの、3ヶ月以上の長期離脱が10人と12球団最多だった。
福島、濱田ら二軍の投手だけでなく、A.マルティネス平田阿部といった野手の主力、シーズン後半は谷元福谷といった投手の主力も長期離脱を余儀なくされた。
期待の若手である梅津石川昂が実戦から長く離れたことも選手層の強化に繋がらなかったひとつの要因であろう。

・6位 横浜DeNAベイスターズ

支配下:68人 離脱者:22人 離脱回数:29回

平良拳太郎

松本 149日 3/20~8/16 不明
    112日 3/20~7/10 左肘TJ
高田 89日 3/20~6/17 左肩痛
斎藤 84日 3/20~6/12 不明
伊藤光 53日 3/20~5/12 左脹脛肉離れ
進藤 32日 3/20~4/21 右肘手術

浅田 74日 4/4~6/17 右手首ガングリオン、肩甲骨痛
平良 37日 4/9~5/16 右肘違和感
風張 84日 4/17~7/10 不明
飯塚 37日 4/21~5/28 不明
柴田 54日 4/24~6/17 左肩脱臼
入江 68日 5/4~7/11 右肘痛
倉本 79日 5/10~7/28 左手薬指骨折、脱臼
平良 161日 5/24~11/1 右肘TJ

神里 48日 6/2~7/20 左足首骨挫傷
乙坂 42日 6/13~7/25 左足負傷、謹慎
高城 37日 6/17~7/24 ベンチウォーマー
高田 136日 6/18~11/1 左肩手術
ピープルズ 57日 6/20~8.16 急性腰痛症
斎藤 128日 6/26~11/1 右肘手術
中井 32日 6/26~7/28 下半身負傷
田中俊 49日 6/28~8/16 左手親指手術

飯塚 117日 7/7~11/1 右肘手術
浅田 38日 7/9~8/16 腹斜筋肉離れ
入江 98日 7/26~11/1 右肘手術
阪口 94日 7/30~11/1 右肘手術
笠井 43日 7/30~9/11 不明
嶺井 60日 9/2~11/1 右肘手術
伊藤光 33日 9/29~11/1 右肩手術

セ・リーグでは広島に次ぐ怪我人の多さだった。他球団と比べると、シーズンに突入して以降の離脱が多い。
レギュラーは平良伊藤光くらいだが、一軍の控えや先発5~6番手にいると心強い選手の離脱が相次いだ。
6月は野手の離脱が集中し、二軍の外野手がいなくなったこともあった。
シーズン中騒がれていたように、メスを入れた選手がこの一覧だけで11人と多い。他球団は5人程度で、比べると2倍程の数であり、手術による長期離脱が多かった。

・パ・リーグ

・優勝 オリックス・バファローズ

支配下:69人 離脱者:20人 離脱回数:21回

山岡泰輔

澤田 41日 3/20~4/30 右肘痛
吉田凌 52日 3/24~5/15 右肩コンディション不良
荒西 51日 3/25~5/15 右肩コンディション不良
黒木 47日 4/8~5/25 右肩違和感
平野 36日 4/14~5/20 頚部痛
勝俣 36日 5/3~6/8 右眼窩底骨折
阿部 115日 5/8~8/31 不明

比嘉 63日 6/3~8/5 不明
山足 50日 6/5~7/25 右足首靭帯損傷
山岡 53日 6/23~8/15 右肘関節炎
中川圭 33日 6/24~7/27 左手有鉤骨手術
K-鈴木 45日 7/11~8/25 不明
中川拓 39日 7/23~8/31 不明

吉田一 64日 8/2~10/5 不明
大城 111日 8/8~11/27 右膝前十字靭帯損傷
ラベロ 59日 8/23~10/21 左手首骨折
山岡 91日 8/26~11/55 右肘手術
バルガス 37日 9/12~10/19 左脇腹違和感
西野 57日 10/1~11/27 不明
吉田正 38日 10/3~11/10 右尺骨骨折
能見 44日 10/14~11/27 コーチ業

オリックスは日本シリーズ敗退が決まった11/27までとしている。
優勝を果たしたオリックスも20人が離脱した。特に後半は新戦力の外国人や吉田正の離脱があったものの、2ヶ月以上離脱した主力は比嘉大城山岡くらいと少なく、比較的短期間で復帰した選手が多かったことが優勝の要因として挙げられる。
その他特徴的な事としては、内野手の長期離脱が6人と12球団最多だった(勝俣、山足、中川圭、大城、ラベロ、西野)。

・2位 千葉ロッテマリーンズ

支配下:70人 離脱者:21人 離脱回数:23回

井上晴哉

種市 237日 3/20~11/12 右肘TJ
松永 237日 3/20~11/12 左肩コンディション不良
西野 237日 3/20~11/12 右肘TJ
中森 208日 3/20~10/14 体作り
古谷 150日 3/20~8/27 フォーム調整
茶谷 112日 3/20~7/10 右足ハムストリング肉離れ
清田 53日 3/20~5/12 謹慎
小川 31日 3/20~4/50 右膝負傷
永野 83日 3/26~6/17 左肩痛

吉田 204日 4/22~11/12 左手関節手術
田村 38日 4/28~6/5 左足肉離れ
田中 40日 5/16~6/25 左内腹斜筋損傷
石川 88日 5/22~8/18 右肘手術
井上 47日 6/3~7/20 右手首痛
鳥谷 33日 6/7~7/10 ベンチウォーマー
唐川 101日 6/11~9/20 首痛
江村 112日 6/12~10/2 腰痛

柿沼 42日 7/6~8/17 左足手術
福田秀 128日 7/7~11/12 右肩痛
永野 87日 8/7~11/2 不明
井上 85日 8/19~11/12 右手関節手術
横山 30日 9/11~10/11 不明
ロメロ 57日 9/16~11/12 コンディション不良

ロッテはCS敗退が決まった11/12までとしている。
昨年手術した種市西野など、開幕時点で9人が離脱していたロッテ。シーズン中は捕手4人(田村、吉田、柿沼、江村)が相次いで長期離脱。急遽トレードで獲得した加藤匠を正捕手に据えてシーズン後半を凌いだ。
さらに唐川福田秀など、3ヶ月以上離脱した選手は10人と中日と並んで12球団トップだった。
投手の離脱は他球団に比べ少なかったものの、野手の離脱が多かった。

・3位 東北楽天ゴールデンイーグルス

支配下:69人 離脱者:25人 離脱回数:34回

銀次

引地 210日 3/20~10/16 右肘手術
辛島 190日 3/20~9/26 左肘手術
入江 151日 3/20~8/18 左肩手術
オコエ 102日 3/20~6/30 左手関節手術
石橋 78日 3/20~6/6 右脹脛肉離れ
佐藤 50日 3/20~5/9 上半身コンディション不良
池田 50日 3/20~5/9 不明
寺岡 48日 3/20~5/7 腰痛
下水流 39日 3/20~4/28 膝痛
山崎剛 34日 3/20~4/23 左手首痛
石原 34日 3/20~4/23 不明
銀次 65日 3/28~6/1 右手首負傷
内    92日 3/31~7/1 不明

カスティーヨ 6747日 4/44/24~6/10 左腹斜筋損傷
菅原 80日 4/11~6/30 不明
福森 209日 4/12~11/7 不明
藤田 35日 4/17~5/22 下半身コンディション不良
津留崎 62日 5/9~7/10 下半身コンディション不良
藤平 35日 5/26~6/30 ミニキャンプ

鈴木 62日 6/4~8/5 不明
塩見 31日 6/9~7/10 肩肘痛
弓削 40日 6/26~8/5 不明
内 128日 7/2~11/7 不明
福山 124日 7/6~11/7 コンディション不良
銀次 70日 7/15~9/23 コロナ感染
松井 77日 8/21~11/6 右太腿痛
塩見 77日 8/22~11/7 肩肘痛

佐藤 34日 9/10~10/14 不明
津留崎 33日 9/13~10/16 不明
石原 40日 9/17~10/27 不明
辛島 40日 9/28~11/7 不明
釜田 38日 9/30~11/7 不明
石橋 37日 10/1~11/7 不明
寺岡 37日 10/1~11/7 不明

楽天はCS敗退が決まった11/7までとしている。
離脱者25人、離脱回数34回は12球団の中でもトップクラスの数字。13人が開幕から1ヶ月程離脱する事態となる苦しいスタートダッシュだった。主力の離脱は銀次辛島塩見福山松井くらいだったが、二軍からの戦力供給がなかなか為されなかった状態は、優勝に手が届かなかった1つの要因だろう。シーズン終盤は1軍の試合、フェニックスリーグともに参加しない投手も多かった。

・4位 福岡ソフトバンクホークス

支配下:69人 離脱者:20人 離脱回数:22回

森唯斗

サファテ 226日 3/20~11/1 右股関節手術
田上 50日 3/20~5/9 不明
甲斐野 49日 3/20~5/8 右肘手術
笹川 33日 3/20~4/22 左足首骨折
古谷 32日 3/20~4/21 体調不良

千賀 71日 4/7~6/17 左足首靭帯損傷
水谷 40日 4/29~6/8 不明
   113日 4/30~8/21 左肘手術
高橋純 43日 5/5~6/17 右手骨折
グラシアル 176日 5/9~11/1 右手骨折、靭帯損傷
デスパイネ 55日 5/15~7/9 キューバ代表参加、左肩負傷
モイネロ 43日 5/24~7/6 キューバ代表参加

牧原大 39日 6/29~8/7 左太腿筋挫傷
上林 51日 6/30~8/20 右肩骨折
川原 50日 7/10~8/29 不明
佐藤 40日 7/23~9/1 不明
モイネロ 41日 8/6~9/16 左手首違和感
周東 64日 8/29~11/1 右肩手術
津森 40日 8/30~10/9 右肩の張り
笹川 49日 9/13~11/1 不明
牧原巧 42日 9/20~11/1 不明
和田 41日 9/21~11/1 左肩コンディション不良

離脱者の数は楽天に比べ少なく、2ヶ月以上の長期離脱の割合も12球団の中では低かった。
しかし、他球団は開幕時点から離脱している選手が多かったのに対し、ソフトバンクはシーズン開幕後、そして主力級の離脱が相次いだ。逆に二軍・三軍選手の離脱は少なく、主力の穴埋めをするチャンスのある若手はある程度いた事が伺えるが、守護神()、セットアッパー(津森モイネロ)、クリーンアップ(グラシアルデスパイネ)、内外野のユーティリティ(牧原大周東)と1つ1つの穴が大きかったがために、Bクラスへ転落してしまった。

・5位 北海道日本ハムファイターズ

支配下:68人 離脱者:15人 離脱回数:20回

斎藤佑樹

石川直 225日 3/20~10/31 右肘TJ
斎藤 114日 3/20~7/12 右肘靭帯損傷
上原 69日 3/20~5/28 不明
北浦 76日 4/7~6/22 不明
根本 32日 4/14~5/16 不明
細川 132日 4/17~8/27 右手有鉤骨手術
野村 31日 4/19~5/20 左膝関節炎
片岡 52日 4/24~6/15 不明

生田目 38日 5/30~7/7 不明
鶴岡 52日 6/5~7/27 コーチ業
今井 72日 6/7~8/18 不明
五十幡 31日 6/9~7/10 左ハムストリング肉離れ
根本 68日 7/10~9/16 不明
北浦 47日 7/11~8/27 不明
五十幡 57日 7/13~8/27 左ハムストリング肉離れ
アーリン 49日 7/28~9/15 腰の違和感

鶴岡 83日 8/17~10/29 コーチ業
長谷川 79日 8/14~11/1 不明
北浦 57日 9/5~11/1 左肘手術
宮田 53日 9/9~11/1 不明

パ・リーグで最も離脱者が少なかったのは日本ハムだった。選手兼任コーチの鶴岡を含めて15人、シーズン中の主力の離脱は野村とアーリンくらいだった。主力の離脱の少なさで考えれば、阪神同様誤算の少ないシーズンだったと言える。ただ、新人の五十幡や、期待の若手である北浦や長谷川の離脱はチームの底上げに繋がらなかったか。

・6位 埼玉西武ライオンズ

支配下:67人 離脱者:26人 離脱回数:32人

若林楽人

齊藤大 226日 3/20~11/1 右肘TJ
粟津 226日 3/20~11/1 右肘TJ
松坂 212日 3/20~10/18 脊椎内視鏡頚椎手術
戸川 151日 3/20~8/18 椎間板ヘルニア手術
森脇 35日 3/20~4/24 右肩痛
佐々木 43日 3/21~5/3 不明
榎田 31日 3/31~5/1 右手負傷
山川 31日 3/31~5/1 左ハムストリング肉離れ
高木 81日 4/1~5/22 両太腿肉離れ
外崎 72日 4/4~6/15 左足腓骨手術
山野辺 56日 4/10~6/5 左手親指手術
中塚 51日 4/11~6/1 不明

増田 49日 5/2~6/20 下半身コンディション不良
浜屋 37日 5/2~6/8 不明
西川 45日 5/6~6/20 不明
牧野 85日 5/17~8/10 不明
榎田 108日 5/19~9/4 左手親指手術
若林 154日 5/31~11/1 左膝前十字靭帯手術
宮川 31日 6/19~7/20 不明
山野辺 67日 6/21~8/27 左手負傷
松岡 128日 6/26~11/1 右肘手術
中塚 50日 6/29~8/18 不明

上間 38日 7/21~8/28 不明
内海 40日 8/5~9/14 不明
西川 44日 8/6~9/19 不明
佐々木 42日 8/21~10/2 謹慎
中塚 35日 8/28~10/2 不明
スパンジェンバーグ 47日 9/15~11/1 左膝痛
伊藤 38日 9/24~11/1 右肘TJ
平井 36日 9/26~11/1 左前腕負傷
内海 32日 9/30~11/1 不明

26人の離脱は12球団最多。うち16人は投手だが、野手10人の離脱もロッテと並んで12球団最多だった。
開幕時に森脇山川外崎といった主力が離脱。さらに5月6月にも離脱者が相次ぎ、新人の若林もこの段階で今季絶望となった。前半戦の故障者の多さ、そして復帰への調整に苦労したことが後半チームが苦しんだ要因か。
また、来季育成契約となる齊藤大粟津伊藤などDeNAに次ぐ10人がメスを入れた。


・まとめ

怪我以外の離脱…ベンチウォーマー、謹慎、フォーム調整など

阪神、日本ハムを除いて、シーズン中はどの球団も20人ほど、支配下全体の3割が1ヶ月以上離脱することが分かった。フルシーズン稼働できるのは50人弱と、貴重な存在であることが分かる。

離脱者が最も多かったのは最下位の西武。離脱回数が多かったのはAクラスの楽天だった。中日日本ハムは離脱者割合が低いにも拘わらずBクラスに終わっており、離脱者の数自体は順位への相関があまりないようだ。
また記事等で怪我の詳細が書かれる事の多い球団と、全く伏せられる球団もはっきり分かれている。

ポジションは投手が6割ほどを占めるため、投手は各球団大量に保有する必要がありそうだ。捕手はロッテ、内野手はオリックス、外野手は西武ソフトバンクの長期離脱が多かった。

訂正 楽天 30日以上18 60日以上8

時期毎の離脱では、基本的に開幕前や開幕直後の離脱がどの球団も多い。
最下位の西武DeNAは5~6月に大量の離脱者が出ている一方、ヤクルトオリックスは前半戦の離脱者が比較的抑えられていて、後半戦の離脱者は多かったものの、粘って優勝する事が出来ている。
シーズン前半にどれだけ故障者を少なく出来るかがチームの浮沈に関わっていくだろう。

離脱日数を見ると、DeNA楽天は2ヶ月以上、ロッテ中日は3ヶ月以上の離脱が多かった。

・部位別に見る長期離脱

肩、肘による怪我が最も多く、合計63件と全体の1/3以上あった。TJ手術は11件あった。
腕から指にかけての骨を含めた負傷は27件と15%ほど。
太腿以下の怪我は37件と下半身の怪我も20%程と多かった。
また、コンディション不良と部位をぼかして公表する怪我も21件あった。


いかがでしょうか。個人的には想像以上にどの球団も離脱者、故障者を抱えているように感じられました。来季の戦力分析においても、是非離脱者の人数を考慮してみてください。良いお年を。

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