爪から得られる情報のポイント「常態爪と病態爪」
こんにちは、三上です。
日中は初春の晴れ日和でしたが、今夜は強い雨と雷が鳴り響いてます。
雨音が止み、ふと窓の外を覗いてみると、ついさっきまで轟いていた雷も雨音もなく平和な日常の夜に戻っておりました。
雨降りの後に外を歩くのが好きな私です。
都会の汚れた空気を洗い流されたように感じるので、いち早く外へ出たいと思っております。
それでは、昨日の反復から今回のテーマ「爪から得られる情報のポイント」「常態爪と病態爪」について綴りたいと思います。
爪は内臓のショーウィンドウ・鏡である
目次のタイトル通りですが、爪は内臓のショーウィンドウであり、健康状態を表す鏡、指の屋根とも言われており特に生体の末端で硬質化している部位を指します。
また、爪がないと指に力が入りませんからご自身の体の一部として大切に扱うようにしましょう。
神経は末端へ行けば行くほど敏感に脳内へ伝達されるようになっており、神経を研ぎ澄ませている職人さんが多いのは、まさにそれだからです。
職人さんが指で仕上がりを確かめるのは、記憶された感覚を指先で感じ取り仕上がっているのか不出来なのか、研ぎ澄まされ熟練された感性を高める事で仕事の出来具合を確かめていると考えていただけると分かりやすいのではないでしょうか。
そして生体の末端にある爪は、「血流」と「栄養」「神経」に影響を受けやすく構成されておるので、末端にある爪は健康の状態へ敏感に反応して情報を伝えてくれる重要な役割を果たしてくれているのですね。
よく耳にする爪に関する諺(ことわざ)
ことわざでは爪に関する言葉が多々ありますね。
脳ある鷹は爪を隠す
爪の垢を煎じて飲む
爪を研ぐ
爪跡を残す
爪(つま)はじきにする
苦爪楽髪
爪に爪なく、瓜に爪あり
以上のように、それぞれ昔から人々の間で言い習わされた風習や教訓なので大変ありがたい言葉ですね。
東洋医学でも先人達からの口伝や教えが沢山あります。
それを少しだけ綴りたいと思います。
爪を分類すると4つのパターンに区別できる
一言に爪と言ってもたくさん種類があります。
しかし、我々の医薬業界では人肌に触れてはならない規則があります。
業として人に触れられるのは、医師や看護師、鍼灸師、柔道整復師などの免許が必要になるので、爪から情報を得る時にはサラッと見るようにしてジロジロ眺めてはなりません。
爪を大分類で考えた時に4つのパターンに分けることができます。
また、その上で三胚葉とも連動して判断材料に分類できるのです。
三胚葉を知らなくてはなりませんが、割愛すると遺伝的要素を含んだ体質を知ることができると言う事になります。
三胚葉は、内胚葉、外胚葉、中胚葉に区別されているのです。
・内胚葉 → 内臓系 :△ 上向の三角爪は内臓優位型
・外胚葉 → 神経系 :▽ 下向き三角爪は神経優位型
・中胚葉 → 骨格系 :□ 長方形な形爪は骨格優位型
・属さない→ 万能系 :○ 楕円形な形爪は標準優位型
三胚葉の話をしてしまうと今回のテーマから外れてしまいますので、それは後にでも時間があれば綴りたいと思います。
話を戻しますが、上記に分類すると4つのパターンが考えられるのです。
その4つのパターンを頭の片隅に入れた上で、爪から健康や病気、病態を見ることができるようになるのですね。
次に常態爪と病態爪について考えてみましょう。
常態爪と病態爪を見るポイント
詳しく綴るのではなく、気づきのポイントとして割愛します。
また、爪を押すことでも重要な判断材料になることも忘れてはなりません。
爪を押した際に、血色の戻りが遅い人は血行、血流など血液の量や質が悪く、押しても白くならない人は瘀血の状態にある場合が多く考えられます。
1. 形 :遺伝的な三胚葉のタイプの情報を得る
2. 大きさ :栄養の過多不足の情報を得る
3. 色 :病気として気(陽気)の情報を得る
4. 光沢 :津液として(陰陽)の情報と病気の抵抗力を得る
5. 薄厚 :虚実として保養エネルギーの情報を得る
6. 軟硬 :虚実として活動バイタリティーの情報を得る
7. 星 :白斑はガス体質ゲップやオナラ、あくびが滞る
:赤斑は出血がある場合が多く、熱が溜まっている
:黒斑は腫瘍系の情報を得る、特に癌を疑う
8. 伸び率 :栄養と睡眠の過不足の情報を得る
9. 強弱 :軟硬と同じ
10.縦のすじ :動脈硬化や寒がり、運動不足、体が硬い情報を得る
11.凹凸 :栄養の代謝でタンパク質の代謝の情報を得る
:過度のストレスやショックがある時期の情報を得る
12.折剥 :タンパク質や栄養不足の情報を得る
13.爪半月 :運動不足、冷え性、神経(ストレス)など情報を得る
14.嵌入爪(巻爪):果物摂取の過多不足、酸性体質、冷え性、Ca不足など
15.穴あき爪 :ミネラル不足、特に亜鉛の不足の情報を得る
人は喜ばれるために生まれてきた
人間は頑張るために生まれてきたのではなく、人に喜ばれ愛されるために生まれてくるために生命を誕生するのです。
人は、一人では生きているのではなく人と人の間に生きていてこそ意を成しているのですね。
今回は三胚葉について綴りませんでしたが、三胚葉を知ると上記の意味が理解できるのではないでしょうか。
三胚葉を知ることの意味として捉えていただけるとわかると思います。
また、爪から得られる情報は多いことが今回のテーマとして綴りましたが、その他にも色々な情報を得ることがあるのが爪です。
末梢神経の先端部分ですから、血液は常に流動しており滞ることで病気が発生します。
特に代謝した後の戻りが鈍い場合が多く散見されますので、そう言ったことも含めて考えるようにしていただけることを願います。
次回のテーマを決めておりませんが、また健康について綴りたく思います。
今日はここまでにしましょう。
不定期投稿ですので悪しからず、ご容赦くださいね。
本日もありがとうございます。
今回も私の拙い文章力ではありますが、恩師方の意を含め後世に何かを残せればとの思いから、いつも皆々様のご健勝を祈り記事を作成しております。
ご一読いただけた事を心から感謝しております。三上 拓 Taku Mikami