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散文日誌「種々雑多」2021/10/16

事故った。と言っても自爆である。薄暮の頃。いつもと同じように車庫入れしようとバックしていたら、何かおかしい…。
私の頭のギアがパニックモードに入ってしまった。うお〜!車は空ぶかし…どうしたら良いのだ!と思う間もなく、ゴン!と後方で何かにぶつかった音がした。金属音ではないので、後方に止まっていた車には何もなかったが、私の後方のバンパーが無残なことになっていた。私が懇意にしている自動車店は19時に閉店なので、その時間をとっくに過ぎていたため、次の日の朝に連絡を入れた。「ちょっと後ろコツンと自爆しちゃって、16日に伺って、見積もりとか取ってもらいたいのですが。」

お昼を食べて薬を飲んで、自動車店に向かった。保険を使うと保険料が上がるので、とりあえず、自腹でやることにはしていた。ユキちゃん30人までは覚悟していた。

自動車店の社長が工場から戻ってきて、どんな塩梅か確認してもらった。結構な大怪我だったらしい。社長の見立てでは全治1ヶ月。入院(修理)費は、ユキちゃん30人分かかるとのことだ。費用は、私が予想してた金額とほとんど変わらない。自業自得の勉強代であると思って、覚悟していた金額なので致し方なし。父親に色々聞かれたらお互い様と言うしかないだろうな…。嘘ついたってしゃあないもん。それに時間は元に戻せんから、やっちまったものは仕方ないんだよな。

発達障害者が自動車の運転に向かないというのは、多分、想定外のことが起こった時、どうしたら良いのか混乱したり、余所見をして他のことに興味が移りやすいからだろう。薬で特性が出過ぎるのを抑えていても、いつもはできていたことが、急にできなくなってしまうという、想定外のことが生じてしまうと、いつもは薬で抑えていたはずのギアにいきなりチェンジしてしまう。落ち着かなきゃダメなのに何で⁉️そう思いつつも心拍数は上がるばかり。ちょっと!何で言うこと聞かないわけ!て言っても、言うこと聞かせてないのが自分だと言うことが、パニックになっていると全く分からない。だから、どう操作すれば、後方の衝突を回避できるかの判断が出来ず、残念な結果になってしまったのである。

思えばとても単純なことで、ただ前進すればよかったのである。そう言うことも、パニック状態になると判断が出来なくなってしまう。
側から見れば至極当然な事も、そのような状態に陥ってしまえば、何も見えなくなってしまう。正に視野狭窄の状態だったのである。

今回のことは仕方ないとしても、また、パニック状態に陥ってしまう可能性は十分にある。それは自動車や自転車、バイクの運転に限らず、仕事をする上でも同じである。
PCが急に動かなくなったり、サーバーが止まったりしてセーブしていなかったデータが全部吹っ飛んだと言う経験は少なからずあるだろう。そう言う時も、最初からやり直しかよ〜‼️とイライラしたものだ。今は自動保存機能があるので、全てやり直し、と言うことはないようだが。

パニック障害の人はちょっとした変化でも違和感を覚え、そこにいることを嫌がる。これから台風の季節。避難所での配慮も必要だ。

パニックを起こさないためには、
①無理をしないこと、
②自分を過信しないこと、
③少し冷静になって考えること
④心拍数が速くなっていたら深呼吸をすること

あとは、修理代がどのくらいかかるか…それが問題だな。

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