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詩篇 -Psalm- 3


以下は、2020/2/21の受診後~2020/3/2 amまでに書いた詩です。

作品番号3-1 

Untitled (“Veni”) Opus No.8(無題 第8番)

自分自身の考えを、
他人と合わせられるほど
おとなじゃないの。
ほんとはね。
だけど、無理やり
押し込めちゃうから、
苦しくなるの。
あとからね。
そうしてね、
ずっと我慢していると
悔しくなるの
ほんとにね。
(2020/2/21)

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作品番号3-2 

Untitled (“Veni”) Opus No.9(無題 第9番)

うまく波が合わされば、
大きい波になれるけど、
今の波とおんなじだけの
下向きの波が来たのなら、
2つの波は打ち消しあって
無かったように
消えていく…。
消えないように、
上手に波を
捕らえることができるなら、
も少し世間も、
やさしいものを。
(2020/2/21)

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作品番号3-3 

Fermentation(醸成)

お酒やお味噌やお醤油が
木樽のなかで時間をかけて
ゆっくり熟成するように、
わたしのこころも
そういうふうに
あなたのちからを
かりながら
いつかまあるく
なれるでしょうか?
みんなにやさしく
できるでしょうか?
(2020/2/22)

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作品番号3-4 
Untitled (“Veni”) Opus No.10(無題 第10番)

苦悩とは―
自らを苦しめるものと
自らを悩ませるものを
知らんと欲すること。
故に、我がこころは
常に掻き乱され、
時に慟哭し
時に叫喚し
時に、自らの存在さえ、
消し去らんと欲する。
激しく強い衝動の
繰り返しの中で、
我がこころに吹き荒れる
嵐のむこうに、
自ら、首尾一貫とすべきことを
見いだせたとき、
この激しい苦悩は、いつしか
生きる強さへと変わるのだ。
(2020/2/22)

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作品番号3-5 
Untitled (“Veni”) Opus No.11(無題 第11番)

みんなは、わたしに
ちゃんとしろって
言うけれど、
わたしはちゃんと
わたし自身を
生きてるよ。
(2020/2/24)

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作品番号3-6 
Untitled (“Veni”) Opus No.12(無題 第12番)

あなたにわたしの
気持ちなんか分かんないよ
っていわれるけどさ、
そりゃそうさ、
だってわたしは、
あなたじゃないんだから。
だけどね、
そういう、つらいきもちを
わたしに、はきだしてくれたから
いまは、あなたのくるしみが
わたしのこころにつきささる。
(2020/2/24)

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作品番号3-7 
Untitled (“Veni”) Opus No.13(無題 第13番)

ひとと、競うでもなく
ひとと、争うでもなく
ひとと、比べるでもなく
まして、
ひとを、蹴落とすでもなく
ひとを、非難するでもなく。
そして、
自分に対して、奢るでもなく
自分に対して、嘘をつくでもなく
ただただ、
自分に対して、素直になりたいだけ
自分の気持ちに、正直に生きたいだけ。
そうすれば、きっと
他人の気持ちにも、素直になれる、
他人のちがいを、受け入れられるはず。
(2020/2/24)

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作品番号3-8 
Untitled (“Veni”) Opus No.14(無題 第14番)

美辞麗句は要らない。
まやかしのことばも
ごまかしのことばも
みんな要らない。
今のわたしには、
あなたの、ただ一言がほしい
こころからの
“I love you.”が。
(2020/2/24)

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作品番号3-9 
Untitled (“Veni”) Opus No.15(無題 第15番)

別に長生きできなくていい
そのかわり、
この社会の枠組みの中で、
自分らしく、輝ける時間をください。
一瞬でもいいから、
わたし、生きてていいんだ、って
肯定できる時間をください。
生を五感で生々しく
実感できる本物の時間を…。
(2020/2/24)

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作品番号3-10 
Untitled (“Veni”) Opus No.16(無題 第16番)

ヒトが苦しむことで、
憎しみを生む生き物なら、
わたしはヒトでなくてもいい。
脳のないクラゲの方がいい。
でも、
わたしがヒトに生まれたことには
きっと、何か理由があるのだろう。
それが何か、すぐに答えは出せないが、
こうして、思いを誰かに伝えるうちに、
徐々にかたちになるのだろう。
わたしの知らない、未来の意思で。
(2020/2/24)

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作品番号3-11 
Untitled (“Veni”) Opus No.17(無題 第17番)

わたしのこころの大地は、
ただただ、ひび割れて、
干からびて、
見渡す限りの荒野のよう。
絶望しかないと
あきらめかけたそのときに、
あなたの、一言一句が
乾いた大地をうるおす
天からの贈り物のように
わたしのこころに
ふりそそぐとき、
わたしの意識の奥に
眠っていた種が目を覚まし、
新たなちからをあたえてくれる。
(2020/2/24)

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作品番号3-12
"Der Mensch denkt, Gott lenkt."

ヒトが創ったちいさな世界が
神様のお眼鏡に敵ったならば、
世界の仕組みは創ったヒトの
思った通り、みんなのために進むでしょう。
でもその世界が万が一
神様のお怒りに触れたなら、
世界の仕組みは創ったヒトの
思わぬところで、いつか破滅に進むでしょう。
(2020/2/26)

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作品番号3-13
Untitled (“Veni”) Opus No.18(無題 第18番)

生きているっていうことが
あんまりあたりまえすぎるから
みんなはそれが、
素晴らしい奇跡だって気づかない。
生きているってことが
あまりにつらいと思えたときに、
はじめてみんな、気づくんだ、
自分のいのちのはかなさに
そして、自分の愚かさに。
自分自身と向き合うことで
やっとたどりつけるんだ。
そしていちばん、大事なことに気付くんだ。
この世界に生きているってことが
本当に、たった一度の奇跡ということに。  
(2020/2/26)

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作品番号3-14 
Untitled (“Veni”) Opus No.19(無題 第19番)

誰かとつながっていたいけど、
誰ともつながりたくない、わたしがいる。
誰かに声は掛けられるけど、
誰とも話したくない、わたしがいる。
放っておいて欲しいと思っているけど、
本当は構ってほしい、わたしがいる。
素直に気持ちを伝えられない、
矛盾を抱えた、わたしがいる。
矛盾を処理しきれずに、
途方にくれる、わたしがいる。
ただただ、どうしたら良いのか
分からずに、死にたい、という
わたしがいる。
それでも、迷い続けながら、
どうにかして、生きたい、という
わたしがいる。
あなたと共に、進みたいと思う、
わたしがいる…。
(2020/2/28)

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作品番号3-15
Untitled (“Veni”) Opus No.20(無題 第20番)

もうすでに、野原に草木が
芽吹いているのに
何故、わたしの心は頑なに
内なるままで居たがるか?
たとえどんなに、土中の居心地が
良くたって、
命を繋げばならぬから
草木は芽をだし、花咲かす。
わたしも少し、目的持って、
生きていかねばなるまいか?
こころの殻を破り捨て、
いつしか花が咲くように。
(2020/3/1)

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編集後記

去年の今頃、私の頭の中は、希望、絶望、未来への餞、過去への後悔の言葉の洪水で溢れ返っていました。思いついたらすぐに書かずにはられないほどたくさん書きました。

これらの詩を書かせてくれたのは、この時期たくさんインスピレーションをくれたフォロワーさんでした。トリガーとなる言葉をたくさんもらいました。

いまは、どうしているのか分かりませんが、その人が考えるヒントをくれたのは確かです。

今は、このときと比べてうつの症状が悪くなってしまって、それほどかけなくなってしまったけれど、急がず、慌てず、ゆっくりと、自分と向き合って行きたいと思います。

2020.04.11 DeoxyriboCo

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