それでも冥王星のママが好き

この記事https://note.com/deoeb/n/n0076ed03e834で
「母という人との関係は非常に難しいですね」と感想を述べました。
今回は月冥王星ママをイメージできる映画をご紹介します。
この記事がお勧めの方は・・・・・・
・出生図で月と冥王星が関係している人。
・4ハウスに冥王星がいる方。
・シナストリーで自分の太陽に母親の冥王星が乗っている人。
などなどです。それから
・母親が強かった人。
・母親のクセが強かった人。
なども当てはまるかもしれません。

①Life is pain, get used to it. Are you understand?
生きるとは痛みに耐えること。分かったの?
映画『ロングキスグッドナイト』(1996年/米)中のセリフです。
アイススケートに行った母と小学生の娘。
スケートで遊んでいて転んでしまう娘。
泣いて起き上がれない娘に母親が言うのです。
おい、すぐ立ち上がれ!と。
このお母さんは元スパイだけど記憶を失っているんですね。
普段の生活では優しいとしてもこういう事態に陥ると素が出る。
ものすごく強い冥王星ママに変身です。
子供にも急に厳しくなる。
子供?は?だから???何か?という感じ。
容赦ないです。
娘さんは え???Σ(・□・;)となります。
娘さんの気持ち分かるなぁ。
この映画を見たとき
私の家の話が映画になっている?!と思いました。

② It's my turn! 私の番だって言ってるでしょ!
映画『ブラック・スワン』 (2010/米)で主人公が人を刺し殺す時のセリフ。
主人公はキレて人を刺し殺すのですが。
彼女のマッマがもうすごい冥王星。
着るものも友人も仕事も、性生活までとにかく踏み込んでくる。
誤解のないように言っておくと冥王星ママに悪意はないのです。
守っているつもりなのです。
それはわかります。
分かるんだけど・・・・・・
でもね、しつこい!
そして、過干渉!!!
子供はどうなると思いますか?
この主人公の場合、自由になるのはバレエくらいだった。
しかしそこでも自分が主役になることを邪魔する輩が。
キレた主人公がとうとうその輩を刺し殺してしまいます。
そして自分の番だと言うのですね。
ずっと自分の人生を冥王星が支配する。
それに子供の不満が爆発して起こった悲劇です。

③「ア、ア、カカカカカカカカカカカカカ・・・」
映画『呪怨』(2000/日本)の中のセリフ?です。
みなさんご存じのホラー映画です。
これね、見るたびに疑問なのです。
なぜ実家に帰らない。
伽椰子さんが家を出ればよかったですよね。
俊雄くんも絶対そう思っていたに違いないですよ。
冥王星が強いママって異常な状況に耐えられちゃうんでしょうね。
そして子供もそうだと思っちゃうのが怖い。
子供ですよ?DVパパなんて無理です。
弱いですからね。
で、結果あんなことになるじゃないですか。
そりゃあ俊雄くんも体育座りになっちゃうよね。

④「メイがとったトウモコロシ、お母さんにあげるの」
映画『となりのトトロ』(1988/日本)メイのセリフです。
お母さんが入院している姉妹が行方不明になってトトロというお化けと仲良くなる映画ですね。
この映画で母が実際に登場するシーンはほんの少しにも関わらず。
映画を支配しているのは母親です。
物語は必ず母親のせいでターンしていきます。
この映画には宮崎監督の恐怖を感じます。
母と子の結びつきの強さに。
冥王星ママとそのこどもたちの結びつきって
当事者以外の人達からみれば怖いものかもしれません。
子供が母を求めるから母が強くなるのかもしれません。

⑤「心は壊れることを怖れ、踊りを覚えようともしない。

夢は目覚めるのを恐れ、運を試そうともしない。
人は縛られることを嫌い、与えようともしない。
魂は死を恐れ、生き方を大切にしない」
映画『ステラ』(1990/米)エンディングテーマ『ローズ』の歌詞です。
映画の内容は冥王星シングルママの人生。
若い頃に医大生と恋に落ちて妊娠。
責任とるってプロポーズされても断る。すっごい頑固。
そこは自分の気持ちをこう切り替えて結婚したほうが・・・・・・
だがしかし断る!
強くたくましくシングルマザーになってしまいます。
娘と2人で貧しくも楽しく生きていく。
2人だけなら、2人きりの世界なら良かったのです。
でも世界は他人で溢れています。
クセが強くて娘の幸せを考えて行動しているのにトラブルが続く。
娘の足枷になっていると知って苦悩する。
不器用ですよね。
でもね、これが冥王星なのです。
冥王星が強制的に変容を求めるのは、
冥王星自身が変わる事ができないから。
だから周囲を自分が思うように変えていくのです。
冥王星ママは自分を変えられない。
でも娘のためには変わらなければならない。
そこで、すごいことをします。
娘を排除しちゃうんですよ。
徹底的に。どうしてそこまでってくらい。
自分の命よりも大切だから離れる。
決意をしたら何があってもやり遂げる。
ラストシーンは辛すぎて見れないですよ。
雨の中で濡れながら建物の外から娘の結婚式を見つめている母。
涙なのか雨なのかわからないぐらい化粧が落ちた顔で
でも笑顔で娘のウエディングドレス姿を見て満足するんですね。
そしてエンディングテーマが流れます。
号泣です。


不器用で恐ろしくて
でもとてつもない深い愛情をくれる
誰よりも子供を愛しているから何も恐れない。
冥王星ママ。
子供には大変なことのほうが多い。
傷ついたり、そのパワーについていけなくて病気になったり。
でも、私だけかもしれませんが
冥王星ママに産んでもらって本当に良かったと思います。
産んでくれてありがとう、ママ。

それでも冥王星のママが好き。大好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?