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嚢胞 腫瘍 膿瘍 腫瘤の違い

口腔病理学を学ぶ上でよく聞く単語であるが、違いの定義は曖昧になりがちである。嚢胞性腫瘍などもはやなにを指すのかさっぱりだ。

まず、それぞれの読み方だが、のうほう(嚢胞)、しゅよう(腫瘍)、のうよう(膿瘍) 、しゅりゅう(腫瘤)である。

簡単に定義をまとめよう。嚢胞のみ最後に口腔病理において重要なので定義を詳しく載せる。

嚢胞・・・軟組織内に病的に形成された液状成分を持ち、液状成分周囲を固有の単層上皮に覆われている球状の嚢状物を指す。

腫瘍・・・組織、細胞が生体内の制御に反して自律的に過剰に増殖することによってできる組織塊のこと。悪性のものに癌(がん)・肉腫(にくしゅ)などがある。

膿瘍・・・持続的な激しい炎症性刺激によって、細菌感染などのため体内にウミが袋状にたまったもの。

腫瘤・・・「できもの」や「瘤(こぶ)」「はれもの」などの総称のことである。 しこりと呼ばれることもある。 炎症性か腫瘍性かはっきりしない場合などに用いる。 原因には関係なく、体表や体内で確認された塊(かたまり)やできものなどはすべて腫瘤と呼ぶ。血腫や良性腫瘍など。

上記をまとめると、膿瘍(嚢胞など含む)、腫瘤(腫瘍など含む)となるだろうか。言葉の定義が、膿瘍と腫瘤は幅広いようだ。膿瘍と嚢胞においては、膿瘍には、根尖性歯周炎、歯根嚢胞などが含まれているようだ。

自信がないので、是非コメントで教えていただけると幸いです。

最後に、嚢胞についてまとめる。

嚢胞とは、上皮組織に裏装された腔状病変で、その多くは腔内に液体や個体性物質を含んでいる。これに対して、上皮組織の裏装のない病変は偽囊胞といわれる。
顎口腔領域に発症する囊胞は、由来組織により歯原性囊胞と非歯原性囊胞に大別される
嚢胞の定義は、骨あるいは軟組織内の病的な腔で、嚢胞壁は一般に結合組織からなる。通常、口腔領域の嚢胞の腔面は上皮(裏装上皮)で裏打ちされる。嚢胞腔内には液状物質、角化細胞、細胞残渣などが入っている。



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