類皮嚢胞と類表皮嚢胞の異同(非歯原性嚢胞)

非歯原性嚢胞の分類
 Ⅱ 軟部組織に発生する嚢胞
  1.類皮嚢胞・類表皮嚢胞


類皮嚢胞と類表皮嚢胞の異同

どちらも外胚葉組織の迷入によるものであり、
類皮嚢胞は、嚢胞壁に皮膚の付属器(毛髪、汗腺、皮脂腺)を伴う
類表皮嚢胞は、嚢胞壁が表皮によって覆われ、皮膚の付属器を伴わない

発生頻度は、口腔領域における頻度は低く、発生部位は、主に口腔底正中部で同じであり、ともに、弾力性ある柔らかい腫瘤で波動や圧痛はない。また、内容物はおから状の角質よりなる。
病理組織学的には、どちらも、裏装上皮は表皮様の角化重層扁平上皮であり、嚢胞壁は炎症に乏しい線維性結合組織からなる。違いとしては皮膚の中の付属器の有無である。

画像1

舌下型は水色の円で、オトガイ下型は赤色の円で、この2つは顎舌骨筋(緑色の線)によって区切られている。

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