Ⅱ唾石症(唾液腺の非腫瘍性病変)
Ⅱ唾石症
唾液腺導管内に生じた石灰化物(唾石)が導管を閉塞する疾患.
好発部位:大部分が顎下腺 ( 90%) , 耳下腺(6%),舌下腺・小唾液腺(2%)
好発年齢:中年以降
性差 : 男性 にやや多い
臨床症状:唾腫 (食事の時に唾液腺が腫脹)唾疝痛. 表在性の時には硬結を触れる
X線所見: 唾液腺体内排出導管内に唾石に相当したX 線不透過像
唾石
粗造あるいは平滑な表面を有する円形から卵円形の黄色の石灰化物
病理組織学的所見:1つあるいは複数の核(変性粘液,剥離上皮細胞や細菌) を中心にカルシウム塩が沈着,同心円状の層状構造を示す.
導管上皮はしばしば扁平上皮化生 を示す. 導管周囲には慢性炎症細胞浸潤 がある.
導管の閉塞は関連唾液腺の唾液腺炎を引き起こす.
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