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病理学まとめ 歯原性腫瘍ver

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良性と悪性の分類と良性上皮性歯原性腫瘍、良性上皮間葉混合性歯原性腫瘍、良性間葉性歯原性腫瘍のそれぞれの腫瘍
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2020年8月の記事一覧

セメント芽細胞腫(歯原性腫瘍)

良性間葉性歯原性腫瘍
 セメント芽細胞腫(骨肉腫に似ているので臨床像を見極める)

セメント芽細胞腫の臨床的組織学的な特徴

臨床的所見においては、良性で、年齢の範囲は10-40歳(7割は30歳以下)通常、下顎大臼歯に見られ、半数で疼痛を伴う。歯根に付着するX線不透過像で周囲にX線透過像を伴う。

組織学的所見においては、多数の改造線を有するセメント質様硬組織塊とその間に介在する血管に富む疎な結合

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エナメル上皮癌(歯原性腫瘍)

歯原性癌腫
 エナメル上皮癌(AC)

エナメル上皮癌について説明

組織学的ならびに細胞学的に癌としての異型性を示す。また、原発型と2次(脱分化)型に分類される。
原発型において。これはエナメル上皮腫の基本パターンであり、細胞密度が高い。病理組織像的には細胞多形、過染色性、核分裂像が見られ、壊死や神経周囲湿潤が見られることもある。
2次型においては、既存のエナメル上皮腫から発生したエナメル上皮癌

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