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2017年の年末読書バトンの本を、もう一度オススメする


はじめに
今さら?と思われるかもしれませんが、書かないよりかはましだと思ったので書いておきます。
なお、読書バトンの詳細に関しては元となった以下の note を御覧ください

色をめぐる対話
色彩の歴史学者が色の歴史について語った本。
それぞれの色が持つイメージがどのようにして出来上がったか、当時の文化が色の成り立ちと一緒に書かれていて結構面白かったです。専門書ではなく、一般向けの本なのでさらっと読めます。



孫子
戦争の指南書ですが、人と地形と情報について抽象的に書かれており、戦争以外にも数多く応用が効く内容だと思います。全13篇で本としては薄いです。もし口語訳が読み辛いと感じる場合は、読み終わったあとに現代語訳とか読むのもいいと思います。大まかに知りたい方は子供向けのわかりやすいやつとかもあるのでそちらをどうぞ。



融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論
人間の生活にネットが浸透しているこの時代に、サービスはどうあるべきか?みたいな本でした。
人間が情報と接するときの操作感を検証したりもしていて、この本の著者が作成したVisualHaptics: カーソルによる手触り感提示システムとかを体験して、面白いと感じたら読む価値はあると思います。


単純な脳、複雑な「私」
脳研究者が高校生に対して行った講義をほぼそのまま本にしたもの。
脳って複雑に思考しているように思えるけど、その実けっこう騙されやすいですよ、ということを伝えながら、なぜ騙されてしまうのか、
ヒトにはなぜ「心」や「私」といったことが理解できず、神秘的であると思ってしまうのかなど、脳の仕組みに関する雑学のようなものが書いてあって面白かったです。



スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える
拡張工学によって人間の身体観が変化した後に、心や社会はどう変化するかということについて書かれた本。
数々の具体例とともに書かれていてワクワクしながら読めました。なお、先述の「融けるデザイン」や「単純な脳、複雑な「私」」に共通する話題が多かったので、ジャンルは近いのかもしれません。


芸術闘争論
どうやったら芸術家として売れるか具体的に書かれた本。
筆者(村上隆)なりの芸術作品で見るべきポイント、歴史なども書かれており、これは結構助かりました。また、作品作りの方法は芸術家ではなくても参考にできるところがあると思います。


お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」
古代から近代に至るまでの世界史を、お金がどう影響を及ぼしたかを絡めつつざっくり学べる本。個人的にはロスチャイルド家を紹介する話が面白かったです。


Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール
ユーザーにポジティブな気持ちでサービスを使ってもらうための設計モデルを紹介する本。
習慣化してもらうための仕組みを紹介する本でもあるので、それを自分の好ましい習慣作りに役立てることもできるかも、と思いました。


具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ
物事を抽象的に考えることの威力を伝えると同時に、抽象的な思考をする人と、具体的な思考をする人の話の噛み合わなさを解消する方法を提案する本。
私自身、抽象的思考が苦手なので、それを理解するきっかけになったと思います。抽象化して考えるための方法などもわかりやすく記載されています。


死ぬことと見つけたり
江戸時代前期に佐賀鍋島藩に生まれた武士、中野求馬と斎藤杢之助の二人を中心とした物語小説。
登場人物の死生観が恐ろしいほどに冷めていて、常に「死人」である覚悟を決めてことに当たるんですが、多少強引でも藩に起こる問題を次々と解決していく様が読んでいて非常に面白かったです。個人的に初めての時代小説でした。


新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ
実はこれ、まだ読み切ってないです。でもすでに効果はあったので加えておきます。
伝えたいことを明確にし、それを読み手に正確に伝える方法について書かれた本。基礎力の向上として、役立つと思います。


まだ読んでいないけどこれから読んでみたい本
読書バトンの本で挙げられていたけれどまだ読めていない本の中から、これは特に読んでおきたいな、という本を自分用にまとめておきます。


誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論
融けるデザイン」、「スーパーヒューマン誕生!」でも本文中で何回も引用されていました。デザインを学ぶ上での古典・教科書的存在!みたいな感じでおすすめされていたと思います。


〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
雑誌『WIRED』の編集長を務めた人が書いた未来予測の本。
こういった本は答え合わせまで含めて好みなので今のうちに読んでおきたいです。


一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
読書バトンの本の中で表紙デザインが個人的にお気に入りの本です。
タイトルを見たときに小難しい内容なのかな、と感じたんですが、作者の著作の中では比較的読みやすい本ということだったので、今度チャレンジしたいです。


サピエンス全史
むしろまだ読んでないのか、と言われそうなほど当時大人気だった本。上下巻に併せて今では続編の『ホモ・デウス』まで刊行されているので、今から読むのはかなり大変かもしれないんですが、面白いということは何人ものオススメでわかっているので時間をとって読んでみたいです。


地球の歴史
地球の歴史について、ビッグバンから人類が台頭するまでを書いた本。
新書サイズではあるものの、上中下の3冊で細かく書いてあるようで、このコンパクトさで知ることができるのであればとてもありがたいと思いました。あと、帯の絵のチョイスが好印象ですね。


おわりに
読書バトンを書いてくださったみなさん。ありがとうございました。同じ本を複数人がオススメしていたのもあって、個人個人の note を引用するのは控えましたが、みなさんが書いたものはおそらく全部読んだと思います。 
読書バトンの本を読み始めたのは2018年ですが、これだけの数を読み切るのに1年以上かかってしまいました。残りはまた別の機会に読ませていただきます。

読書バトンは2018年に「#推薦図書」に生まれ変わり、より書きやすいものに変化しました。2018年にユーザーが倍増したのもあってさすがにこちらのすべてをチェックすることはできませんが、読んだ本に関しては今後もなにかしらの形で定期的に挙げれたらなと思います。

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