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感動するサッカーの追求

今年の高円宮杯。
今年には特別な思いがある。

4年前。
人生最大の挫折に近い苦渋の決断は今振り返ると挫折ではなかったようだ。
どうやら幸せな道へ進んだようだ。

現在。
OBスタッフも増え、保護者さんや子供たちも増えた。
一番嬉しいのは子供たちのキラキラとした瞳はもちろん。
保護者様方までも輝いて映っていることだ。
そして私自身がデトックスされた。

3年前。
大切な保護者さんたちを心配させてしまった。
それでも2021年新規登録のグランデへ大切なお子様を預けてくれた。
あの時の事は感謝だけでは言い表せない。
その思いはいまでも変わらない。
今の3年生の保護者様の皆様が預けてくれなかったら今のグランデ復活はありえなかった。

CORAZÓN GRANDEの横断幕を掲げることが出来た。
この風景をまた同じ場所から見ることができるとは。

今。
2023年9月30日高円宮杯決勝トーナメント初戦。
3年生たちを中心とした子どもたちの戦う真剣な姿とその後ろで昔と同じ感動するサッカーの横断幕が掲げられて沢山の保護者さんや子供たちがグランデタオルを巻いて声援を送ってくれる風景。
グランドで自然に涙がこみ上げてきてしまった。

新規登録Dリーグからスタートと同時に新型コロナウィルスで活動自粛。
この3年間は新型コロナウィルスとの戦いも加わり、新しくスタートしたことが知られていないグランデには大きなビハインドとなった。
それでもDリーグを1年生も頑張り逆転優勝しCリーグ昇格。
今年Cリーグでも全てのゲームが苦戦の連続。
アディショナルタイム勝ち越しゴール等薄氷の逆転勝利の連続。
最終ゲーム直接対決で勝利しBリーグ昇格と高円宮杯出場権利を得てここまで辿り着いた。

高円宮杯初戦は優勝候補第1シードのUスポーツさん。
この一年間主軸の選手が交代交代で怪我で離脱しながらでも勝ち続けてきましたが、Uスポーツさんにはジャイアントキリングは起こせませんでした。
それでも子どもたちはコラソングランデをみせてくれた。
ひいていえば3年生全員で精一杯戦わせてあげたかった。

グランデで育った息子が今は監督でこの場所へいる。
それを後ろから見ているという夢にもでてこなかった光景。
同じ監督として心中察するにあまりある。
この涙は様々な思いが交差する。
試合開始5分でキャプテンのタカヒロがまさかの骨折。
神様はここまで試練を与えるのかとさえ思ってしまうが受け入れるしかない。
いつかこの時の悔しさが花開く時が待っている。
この子たちの悔しさは必ずや人生で役に立つ時が来る。
勝ったときこそ負けた選手たちの気持ちがわかる人間に!

今年の高円宮杯の試合終了時、13年前のグランデ敗退時を思い出した。
13年前。
当時は全チーム参加のトーナメントだった。
ここまで勝ち上がってくるのに厳しいゲームを5試合トーナメントで勝ち続けてきた。6試合目あと一つで7試合目の決勝だった。関東切符だった。
北杜市と富士見町原村の子供たちだけの田舎チームの挑戦だった。
小淵沢中学校からは5人がピッチに立っていた。
小淵沢中学校の校長先生も応援に来てくれていた。

今。
全く同じ場所、同じベンチ。
違うのは監督ではないということ。
沢山の保護者さんからジュニアの子供たちの応援。
グランデの風景がある。
私が欲しているのはこの風景。
この風景を追い求め続けているサッカーなのだと思う。
ただただ真剣勝負のこの場所に戻って来られた事に万感の思いで胸が一杯である。

13年前、高円宮杯決勝をかけたフォルトゥナ戦。
がっぷり四つでの敗退。
後ろの青い服は辰朗コーチ。その隣はイタリアンレストランを八ヶ岳で今年8月に開業したOBサトケン。この子たち、そしてキャプテンマークを巻かせてあげられなかったキャプテン裕也を関東の舞台で輝かせたかった。
奇しくも副キャプテンでキャプテンマークを巻いて戦ったOBユウキ。現在はグランデのコーチだ。今回も副キャプテンユウマが同じ場所で巻いただけに何かの因縁を感じる。
保育園の時初めてサッカー教室で教えてからの付き合い。小学生からずっと18番。ユウキもこの子たち全員が自分の子どもと同じだけ好きだ。
この後、今年の3年生と同じ場所で泣き続けた。気が付けば次ぎの試合も終わり次の試合の選手たちも誰もグランドにいない。照明も消えてあたりは真っ暗。
保護者さんも誰ひとり先に帰らず遠くからずっと見守ってくださいました。
子供たちを勝たせられない自分の能力の低さを痛感し、プロに教わった方が子供たちの為になるではないか、そんな思いからこの翌年ヴァンフォーレ甲府さんと提携してヴァンフォーレ八ヶ岳を名乗る。
選手全員スタッフ全員に保護者さまが作っていただいたサッカーボールの番号入りのお守り⚽️
この風景みていると18番ユウキを思い出す。グランデ小僧の現18番シュウタロウも高校で活躍してくれることであろう。

感動するサッカーは選手たち全員、スタッフ全員、そして保護者さま全員がひとつになった時。
そしてお互いを感謝する心から生まれる。

誰もが心に温もりを感じられる感動するサッカーを目指して前へ進みます。

感動するサッカーを求めて。

感謝。

“Where there's a will, there's a way.”
意思あるところに道は開ける


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