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テクノロジー時代の情報発信。その魅力と挑戦、そして私の経験からあなたへ送りたいエールの話

 改めてですが、私はフリーランスのジャーナリストとして活動しています(便宜上、フリーライターと名乗る事が多いですが)。ゲームを中心に執筆を続けており、最近はAIやメタバースという新しいジャンルにもチャレンジしています。

 私はこのジャーナリストという情報を発信する仕事が本当に好きだし、天職だと思っています。ただ、私の経験は決して平坦な道のりではなかったのもまた事実です。

 初期の記事は今見ると本当に拙いものでした。伝えるべき事がなかったり、表現自体も稚拙でしたね。また、インタビュー記事を見返すと、「よくこの質問に答えてくれましたね」と言ってしまうような酷い質問も少なからずあり、改めて見返すと、その拙さに悶絶したくなるほどです。

 しかし、そこから多くの取材と執筆、時には大きな失敗を経て、少しずつ成長してきました。

 もし、私のnoteを読んでいて、フリーランスのジャーナリスト、もしくはライター、もっと広い意味での情報発信者を目指したい方がいらっしゃったら、その応援や激励の意を込めて、この仕事の魅力と挑戦についてご紹介したいと思います。


失敗と成長を乗り越えて成長するジャーナリスト

 フリーライター/ジャーナリストとしての道のりは、常に学びと成長の連続だと思います。私自身も、このキャリアの中で多くの失敗を経験し、それを糧に成長してきました。

 どんな仕事でもそうだと思いますが、新しい経験から学び、時には躓きつつ、それでも前を向いて進み続けることが求められます。私も「この仕事に向いていないのではないか」、そう考えるくらい厳しい挫折を経験したこともあります。

 ある海外取材での出来事は、今でも鮮明に覚えています。現地で全く原稿が書けず、締め切りに追われる中で完全に行き詰まってしまいました。編集者からの「書きに来たんでしょ、書かなきゃ」という正論、そして自分が原稿を書けない悔しさ、色んな感情が重なり、気がついたら涙が流れていました。

 空港に向かうタクシーの中でボロボロ泣き、“鬼の編集”と呼ばれていたその編集者が、「でんこさん、空がきれいだねぇ」みたいな内容の、天気の話を振ってきたのは覚えています。気まずかったんでしょうね(笑)。

 その後も、飛行機が飛び立つ直前まで必死に原稿を書き続けた経験は、私はこの仕事の厳しさと責任の重さを強く刻み込んでくれました。

 この経験は私の仕事に対する姿勢はもちろん、大きな経験として今も心に刻み込まれています。ほかにも色々壮大な失敗や挫折の話はあるのですが、それはどこかのバーチャル空間で会ったときにでも聞いてください(笑)。

 この経験は私の仕事人生の中で1番大きい物ですが、ここまでの経験ではないとしても、原稿のクオリティが低くて突き返されたり、取材で必要な情報を引き出せなかったりと、小さな失敗は日常茶飯事です。ですが、そのすべてが今の自分を形作っているとも言えます。

 成長は、こうした挑戦の繰り返しの中にあります。失敗を恐れず、失敗してもそこから学び、次に活かす。この姿勢こそが、真摯に読者と向き合うという、フリーライターであり、ジャーナリストである私たちの矜持だと思っています。

ライターとジャーナリストの違い。情報発信者の“使命”

 ここまで、フリーライター/ジャーナリストと併記している部分が多くあったと思います。便宜上、フリーライターと名乗る事の方が多いですが(イメージがつきやすそうなので)、私は「ジャーナリスト」だと考えて活動しています。

 この2つの言葉は似ているようで、大きな違いがあります。

 私が考えるライターは、文章を書くことや表現することに重きを置いていると思います。一方ジャーナリストは、文章で表現することはもちろん、“伝えるという使命”を持っていると強く思います。

 例えば、ゲームジャーナリスト(ゲームライター)として仕事をする時、私はイベントに行けないファンを代表し、新作を心待ちにしている人々の声を代弁し、ファンの代わりにクリエーターから情報を引き出す役割を担っています。

 つまり、ゲームジャーナリストは単なる情報の伝達者ではなく、ゲームとファン、もしくは、クリエーターとファンを繋ぐ架け橋だと思っています。

 そのため、この仕事には大きな責任が伴います。正確な情報を入手し、読者に伝わるようにわかりやすく伝達する。情報を入手するというのは広義の取材、つまりイベント取材や、ゲームのプレイレビュー記事、インタビューなど色々ありますが、共通するコアな部分は変わりません。

 そのため、ジャーナリズムの世界は、知的好奇心を持ち続ける人にとって、この上なく魅力的な領域です。新しいことを学び、それを的確に伝える。その過程で自分自身も成長し、次の取材へと活かす。この循環こそが、ジャーナリストとしての活動の本質であり、最大の魅力だと私は考えています。

ジャーナリストに必要なスキルと資質

 そんな、ジャーナリストに必要なスキルについて考えていきたいと思います。ここは未熟者ながら偉そうな表現で恐縮ですが、私の経験から言えることがあります。それは、多くのスキルは後天的に身につけられるということです。

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