アサーションって何?~ハッタツ民の方舟30回

録音

アサーションとは

「攻撃的でも、受動的でもない、人権に基づいた適切な自己表現」
こちらの意見を一方的に押しつける→攻撃的なコミュニケーション(アグレッシブ)
相手の要求に一方的に従う→受動的なコミュニケーション(ノンアサーティブ)
相手の意見を受け止め、こちらの主張を適切なやり方で伝える
→アサーティブなコミュニケーション
「相手を尊重しながら自己を表現する」

前提
自分にも相手にも人権がある
→雑に扱っていい人間などいない
→自分もまた雑に扱われるべきではない

コミュニケーションの3つのスタイル

アグレッシブ/攻撃的

アサーティブ

ノンアサーティブ/受動的

人権としてのアサーション

1.私たちは、誰もがアサーション権※を持っている
※適切に自己を表現する権利
2.私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらう権利がある
3.私たちは、自分の行動を決める権利がある
4.私たちは誰でも過ちをし、それに責任を持つ権利がある
5.私たちは、支払いに見合ったものを得る権利がある
6.私たちには、自己主張しない権利もある

自分の人権を手放さない/相手の人権を侵害しない

まずはリスペクトを失わない

まず自分がアサーティブになる

アサーティブでない思い込みを捨てる

1.人は誰からも愛され、常に受け入れられなければならない
2.人は完全を期すべきで、間違えたり失敗してはならない
3.思い通りに事が運ばないのは、致命的なことだ
4.どんなときにも、人を傷つけるのはよくないことだ
5.危険なものに向かうと不安になり、何もできなくなる

自分の気持ちを知って表現する

1.アイメッセージ
2.自己開示
3.お互いの顔を見て、直接言葉を交わす練習
4.非言語のアサーションに気をつける
5.自分の気持ちを否定せず、それをアサーティブに表明する

アサーティブに傾聴する

周囲を過度に気にしない

自分の怒りへの対処と相手との怒りへの対処

仕事上でのアサーション

※DESCを使う
①Discribe(描写)→客観的に事実を伝える。
②Explanation(説明)→自分の意見や感情を伝える。
③Suggest(提案)→相手の求めているものを解決策として提案する。
④Choose(選択)→提案の実行/不実行による結果を伝える。
※具体的な事例→仕事上の○○&△△業務が手一杯な時に、上司から××業務が追加で依頼されるケースのアサーション。
①D(描写)→客観的に「今、○○の件と△△の件で手がいっぱいです。」と事実を伝える。
②E(説明)→「手があかないので、出来るかどうか自信がありません。」と自分の意見や感情を伝える。
③S(提案)→「今すぐには難しいですが、○○の件が落ち着いたら××の件に取りかかれるので、○○の件が落ち着いたら連絡します。」と伝え、「良ければ先方には、××の件が少々遅れると連絡を入れます。」と提案する。
④C(選択)→「○○の業務を終えてから××の業務を行いました。先方に遅れると伝えていたので、特に問題なく××の件は完了しました。」と、提案の実行/不実行での結果を伝える。
※DESCを意識して行うのは正直難しいですが、アサーションのスキルとして繰り返していくと鍛えられていき、アサーティブな対応を行えるようになっていくかと考えられます。

プライベートでのアサーション

家族同士でもアイサツと「ありがとう」を欠かさない
フレネミーに気をつける
マウントを取りにくる相手に気をつける/マウントを取らないように気をつける(全ての人間は対等)
「あなたのためを思って」は自他境界への宣戦布告(byとらっちさん)
「あなたはそう思うんだね。私はこう思うけどどうかな」
「どのくらい(時間・量)話しているか」よりも会話の主役が誰かに気をつける(主役の量でバランスを取るよう心がける)

メンテナンスのアサーション

アイサツと「ありがとう」で人間関係を円満・円滑にする
・お互いに感謝や愛情を伝える
・お互いの安全や健康を確認する
・問題点があれば早めに修復する

アサーティブになるには

1.アサーションする権利を使う
2.アサーティブでない思い込みを変える
3.自分の気持ちを把握する
4.結果や周囲を過度に気にしない
5.アサーションのスキルを習得する

アサーションにおける注意点

1.相手もアサーティブとは限らない。
2.自分がアサーティブと思っていても、相手がそう捉えるかは別問題。
3.常にアサーティブだと疲れてしまうので、大事な時にアサーティブを意識するだけでも良いかも。
4.言葉だけでなく、発言時の抑揚や身振り手振り等の非言語コミュニケーションでも印象は変わる。
5.発言の結果、攻撃的かどうかの判断も相手次第。

心理的安全性がないとアサーティブなコミュニケーションは成立しにくい

ターキーさんのまとめ

 アサーションを行い、自分がアサーティブになったと感じても、相手によって捉え方は変わりますし、
常にアサーティブであるのを意識し過ぎると、疲れきってしまうコトもあります。個人的には重要な要件の時に自分の意見を
伝えるべき重要な時にアサーションを使うコトが大事なのかなと思います。
 アサーションは万能ではありませんが、知らず知らずに敵を作ってしまったり、相手の顔色を伺い過ぎてストレスが溜まる
といったコトが、幾分か軽減される可能性があります。
 アサーションはコミュニケーションを取っている人同士が、雑談や仕事上での会話を問わずにアサーティブであるのなら
お互いの意見の尊重や擦り合わせ等といった事に繋がるので、ストレスを溜めるケースを少なくする事が
増えていくのかなとも考えています。

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