「あめだ」ショートショート


「あめだ。」彼は言った。
「雨?雨なんてどこにも‥」僕は言った。
「あめだ。」彼はなおも言った。顔中に脂汗が滲んでいた。
「何を言っているんだい?」僕は訝しんだ。
「あ、めだ」 彼の表情は恐怖で青ざめて、そのまま卒倒してしまった。
「おい!どうした」


僕は天空を見上げた。そして僕は言った。
 

「あ、目だ」

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