ベーリング海でのカニ漁!?
YouTubeの動画を見ていると、危険な高収入の代名詞として『ベーリング海のカニ漁』というワードが頻繁に出てきます。私は最近まで知らなかったのですが、「ベーリング海でカニでも取って来るか?」というセリフは、893や高利貸しの脅し文句の定番のようです。
「まさか、そんなの嘘でしょ!」と思っていたら、本当に”ベーリング海のカニ漁”はあるようです。ベーリング海は極寒の海で、しかも超荒波の極限環境です。その劣悪な環境の中で、昼夜を問わずに20時間以上、場合によって48時間もの長時間の重労働をします。日本のブラック企業をはるかに凌ぐ、過酷な労働環境です。ちょっと気を抜くと、海へ放り出されて数秒で凍死か溺死というのも実際にありうる、恐すぎる仕事です。
ベーリング海での解禁期間は、カニの乱獲を防ぐために、アメリカの法律で40日間と決められています。しかし、ベーリング海で採れる上質のカニは高額で買い取られ、しかも大量に採れるため、運良く大漁の場合は船員の一人当たりの取り分は1500万円にもなるそうです。いわゆる、ハイリスク・ハイリターンの肉体労働です。
『ベーリング海でのカニ漁』が知られるようになったのは、テレビのドキュメンタリー番組の影響が大きいようです。私はその番組を見たことが無いのですが、このドキュメンタリーは人気があるようです。ドキュメンタリーの取材中、船員が当たり前のように死亡するみたいです(本当?)。しかし、仮に船員が海に放り出されて死亡しても、残った船員達は自分の取り分が増えるので、むしろ好都合と考えるらしい。また高波のせいで、船自体が転覆して、”船もろとも全滅”することもけっこう起こるそうです。
今の職場からの転職を考えたことが無い訳ではありませんが、このカニ漁だけは遠慮します。
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