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銭形平次と銭無平次

大川橋蔵さんが主演の『銭形平次ぜにがたへいじ』は、1966年から1984年まで、フジテレビ系列で毎週水曜20時から放映された連続テレビ時代劇です。このドラマの原作は、野村胡堂の小説『銭形平次捕物控』です。このテレビドラマは、ドラマ史上最長の全888話という金字塔を打ち立てて、ギネスブックで世界記録に認定されているそうです。

大川橋蔵さんは、昭和を代表するハンサムな時代劇スターでした。父がこの番組を好きだったこともあり、小学生の頃は毎週欠かさず見ていた記憶があります。私が見ていた頃は、銭形平次が大川橋蔵さん、女房役のお静が香山美子さん、子分の八五郎が林家珍平さんでした。このドラマとは全く関係ありませんが、ルパン三世の銭形警部は、銭形平次の子孫だという設定です。

小学校六年生の時、卒業前の謝恩会で『銭無平次ぜになしへいじ』という”創作時代劇”をやることになりました。もちろん、本格的な時代劇ではなく、ドリフターズのコントのような時代劇でした。今から半世紀ほど前なので、さすがにストーリーは覚えていませんが、当時大人気だった加藤茶さんの「ちょっとだけよ~。アンタも好きね~」というシーンがあったことだけは、よく覚えています。

この「ちょっとだけよ~。アンタも好きね~」の時は、ストリッパーの真似をした加藤茶さんが、トランペットによる怪しげな『タブー』の曲に合わせてセクシーな踊りを披露します。これが当時の小学生には、バカ受けでした。

私のクラスの創作時代劇では、主人公の”銭無平次”が、このシーンを再現しました。このシーンには力を入れていて、まだカセットテープレコーダもない時代に、オープンリールのテープレコーダーにトランペットの曲を録音して、そのシーンで流しました。私は劇には出ませんでしたが、脚本や裏方の作業を手伝っていました。懐かしい思い出です。

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