普段の生活では眼鏡をかけていませんが、運転の時には眼鏡が必要です。視力は元々よくて、中学生のころまでは両眼とも2.0でした。大学生の頃は少し目が悪くなっていましたが、それでも1.5を維持していました。急激に目が悪くなったのは、大学院でパーソナルコンピュータを使い始めた頃からでした。
パーソナルコンピュータが普及する前までは、個人が長い時間ブラウン管のモニター画面(当時)を見つめることはありませんでしたが、一人一台の時代に入ると、嫌でもモニター画面と付き合う時間が長くなりました。目の前でテレビを見ているのと同じですから、視力はガタ落ちでした。それでも長らく両眼1.0を維持していましたが、50台前後から免許更新に支障が出るほどの視力になりました。
仕方なく眼鏡を作って、どうにか免許更新をクリアできましたが、間もなく、その眼鏡でも視力検査が危うくなってきました。普段の生活に支障がないくらい、字や絵は”脳内で補完できるので”問題なく読めますが、視力検査の”C”の字がよく見えないのです。乱視のせいもありますが、丸の欠けた部分がどこなのかがよくわかりません。現在は、最低ラインの視力ですが、眼鏡なしの生活で全然支障がありません。
不思議なことに、年を取ってから近視になったせいか、老眼になりませんでした。一般的には50代くらいから、近くのものが見えなくなる老眼が進行しますが、私にはそんなことはありません。ラッキーなことに、近くの字は問題なく読めます。これは普段から、文庫本などの小さな字をよく読んでいるおかげなのでしょうか・・・?。
普段の生活には眼鏡は必要ありませんが、車の運転時には必要なので眼鏡を眼鏡ケースに入れて、通勤用リュックに入れて持ち歩いています。ある時、出張で飛行機に乗りました。この時、いつもリュックの外側のポケットに入れている眼鏡ケースが、リュックから飛び出して忘れ物になったことがありました。飛行機が着陸して、目的地に到着し、眼鏡が無いの気付いたのは電車に乗った後でした。
慌てて電車から降りて、眼鏡を取り行こうと思いましたが、落とし物として届けられていなければ無駄足です。航空会社のWEBサイトを辿って、落とし物などの担当部署に電話をかけました。
「眼鏡ケースごと眼鏡を忘れたんですけど・・・」
「少しお待ちください。お調べします」
「眼鏡ケースが1点届いていますが、お客様の眼鏡ケースの特徴を教えて下さい」
「確か黒いケースで、水色の縁取りがあります」
「何か文字のようなものは書かれていますか?」
「はい。ゼット・オフと書かれています」
「あぁ、ゾフですね」
「・・・?」
こと時に初めて、自分の眼鏡のブランドがゾフ(Zoff)であることを知りました。このあと、仕事を片付けた後に、空港で眼鏡を無事回収しました。めでたし、めでたし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?